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『ストーリー』をつくりたいわけですよ。ドローンで空撮するだけじゃなくてね。だから、後工程までを学びたい。

皆様、おはようございます。
空道『黎明館』師範(になるために修行中)の久保でございます。

昨晩は、参加者四名、ドローンを楽しく飛ばしていたら、興味を持ってふらと立ち寄ってくださった社労士さんが一名いらっしゃいました。台風が近づいている中、お越し頂きありがとうございますm(_ _)m

「毎週金曜日に起業プラザひょうごさんで、ドローン道場を開催します!」と勢いよく言ったものの、最初にあるのは志と元気だけで、具体的なプランは何一つないわけですw

「そんな状態でよくスタートできるな」とツッコミがありましたが、周りに自分よりも優秀な人がいるということだけは確かですので、楽観的に前に進むことができるわけです。

さて、第二回はドローン座談会というかたちで、ドローンを飛ばす目的についてブレストを行いました。今回は、最初にアイスブレイクとしてドローンを飛ばし、場が温まってきたところ、自己PRタイム、ブレーンストーミングに流れるというかたちにしてみました。

また、第一回の参加者から、

「これだけ準備をしてくれているのに、無料では気が引ける。
 軽食代として、少しお金を取ってはどうか?」
「無料では、何か裏があるのではないかと疑ってしまう。」
「常連さんとして来る人は、真面目な方が多いだろうから、場の雰囲気を守るために有料にしたほうが良い。」

という貴重な意見を頂きまして、今回から軽食代1,000円を頂くことにしました。あしからず、ご了承くださいm(_ _)m

1.アイスブレイク:ドローンを飛ばしてみよう!

アイスブレイクでドローンを楽しそうに飛ばしていると、起業プラザでお仕事をしていた社労士さんが、ふらっと道場にいらっしゃいました。

社労士:「これ、ドローンですか?」
くぼーん:「そうですそうです。」
社労士:「テレビとかでは見たことあるんですけど、実物は初めてなんですよ。ちっちゃいですね。」
くぼーん:「トイドローンっていう玩具のドローンなんですけど、200g以下なので、こうやって飛ばしても大丈夫なんですよ。良かったら、実際に飛ばしてみます?」
社労士:「ええー、いいんですか!! やってみたいです!!」

むちゃくちゃ喜んで頂けましたw 

道場で利用しているドローンは、DJI社のTELLOでホバリングが非常に安定しています。ホバリングは、ドローンが空中で停止することです。ラジコンをやった方ならわかると思いますが、ブンブン飛んでいる飛行物体が、同じ位置に安定して停止することは、とても難しいことなんですね。その難しいことを、たったの12,800円という価格で実現しているのですから、テクノロジーの進歩に驚きです。

思わぬ出会いで、話がはずみました! 
名刺交換をして立ち話もw

そして、Facebook友達になりました!
はじめてのドローンが超興奮だったらしく、Facebookでも情報発信して、友達からの反応も良かったそうです。これは嬉しいですね。

【はじめてドローンを体験した声】
19時半回って、生まれて初めてドローンを操作させてもらって喜んでいる40代男性。 結構簡単に自由自在に飛ぶし、頑丈で壊れにくいんだねー(感心)

あ、そっか。壊れにくいってことが印象に残るのか。なるほど。

2.座談会:自己PRタイム

そこからは、座談会になりまして、ベテランさんからドローンを飛ばせる場所をいろいろ教えて頂きました。神戸の近くだと、三木市志染町三津田と神戸市北区山田町衝原(つくはら)にかかる『つくはら湖』の北側に、『呑吐(とんど)ダム』という場所があり、昔からラジコンやドローンを飛ばしているベテランさんの飛行スポットになっているそうです。

航空法によると、以下の3パターンに該当する場合は、原則ドローンの飛行は禁止で、飛行させたい場合は国土交通省への手続きを経て許可を受ける必要があります。

1.空港周辺
2.150m以上の上空
3.人家の集中地域(通称:DID)

ここで、1.と2.は、なんとなくイメージできるのですが、3.の人家の集中地域(通称:DID)って何やねんって感じです。一応定義としては、人口密度が4,000人/km2以上らしいですが、いまいちピンときません。

そこで、国土交通省やDJI社が飛行禁止区域をわかりやすく表示してくれるアプリを出しています。参加者の方が「これ、使いやすいですよ!」とiOSアプリを教えてくれました。おおー、評価が4.6/5、高い!!

神戸を俯瞰的に見ると、六甲山より南側はほぼ全滅ですね。

と、思っていたら、ベテランさんから、「実は、芦屋浜が飛ばせるんですよ」と衝撃の一言が!! 確かに、マップ上も人口集中地区(DID)になっていませんね。

その他、大蔵海岸だったり、淡路島も飛行スポットになっているそうです。飛ばす際には、『安全第一』です!航空法には、上記の3パターン以上にも、下記のようなルールもあります。

ルールを守って、安全な飛行を心がけてくださいね。また、最新テクノロジーを搭載しているとはいえ、ドローンは落ちるものですから、墜落に備えて保険にも入ってくださいね。

本日のためにDJI認定ストア大阪(深空株式会社)さんに行って、パンフレットをたくさん頂ましたので、みんなでチラシを見ながらお話をしました。みんなインターネットで商品を見て購入するので、こういうアナログなチラシが逆に珍しいのですね。時代は変わりました。

大学の後輩くんが、DJI社の「Osmo Mobile 2」を持ってきてくれて、話が盛り上がるw 営業職をなので、デモがめちゃくちゃうまいw 写真では伝わりにくいですが、映画を撮るような感じでブレないんですよ。

ジンバル走りという、忍者みたいな走り方があって、それをするとドローンで撮影したような映像も撮れます。これはおもしろい!

3.座談会(飛行目的見える化プロジェクト)

最後に、本日のメインである飛行目的の見える化についてブレストしました。このためにフォームを準備していたのですが、

参加者から、衝撃の一言が。

「チラっと見たけど、入力しようと思ったら、どこからのリンクだったかわからなくなってしまった。」

ガ━(゚Д゚;)━ン 
やっちまった。リンクどこだかわからない問題。
IT系なのにIT使いこなせていない(;´∀`)

というわけで、少ないサンプル数のデータは横においておき、皆さんにヒアリングしながら、飛行目的の見える化を試みました。

結論からいえば、飛行目的はバラバラ。測量をやっている人は測量用、農業は農業用、点検は点検用、趣味でやっている人は空撮だったり、レースだったり、プログラミングだったりと様々なようです。一概にこれと言えないけど、やはり最初は空撮じゃないかなという意見にまとまりました。

座談会の中で、ベテランさんからのお話が、グッと心に響きました。

空撮を仕事にやっている人は、毎日走り回っている。かなり忙しい仕事だ。プロとして仕事をするなら、機材だけでも数百万はかかってくる。原価償却も考えると、一回の仕事で50万~200万くらいが妥当な金額だ。

なるほど、確かに原価償却も考えないと。

最近は安請け合いする業者が増えている。しかし、空撮するだけが仕事ではない。後工程がかなり重要だ。ハードウェア費、ソフトウェア費、人件費、移動費、原価償却費、その他もろもろを考える必要がある。それに、ドローンは墜落するものだ。そのリスクも考慮しておく必要がある。仕事を安請け合いしてはいけない。

ふむふむ、リスクまで考慮する必要があるのですね。

当然、発注側は、そんなことは気にしないで値切ってくる。しかし、プロフェッショナルとして仕事をするなら、安易に引き受けてはならない。必ず、価格交渉をすること。責任を持てないような仕事は、引き受けてはならない。

ガ━(゚Д゚;)━ン 
これぞプロフェッショナルの流儀、座談会のレベルじゃなくなっている。

趣味で飛ばすとしても、例えば、Mavic 2 Proを買えば20万円以上の価格だ。仮に100回飛ばしたとしても、1回2,500円かかっていることになる。墜落のリスクを考慮して、50回で試算すれば原価償却だけで1回5,000円だ。1日あたり1万円のコストがかかるとすると、ゴルフの一回分の1万-2万と同等くらいになる。後は、価値観になる。

うーん、確かに、言われてみるとその通りです。
まさに、トレードオフなのですね。

ドローンを飛ばしていると、友人から屋根の点検をしてほしいと言われることがある。そのときは、コストを意識したほうがいい。もちろん、趣味として楽しむことも大切だし、友人だから商売抜きの話になるのは当然だ。

しかし、その点検のときに、ドローンが墜落するリスクがある。そうなると、泣くに泣けない。最近は、性能が良くなったけど、空を飛ぶと予期しないことが起こる。私も、海に2台墜落させて、とても悲しい気持ちになったことがある。

それでも、飛ぶことに挑戦したいと思うし、海に落ちるかもしれないと思いながら飛ぶのは、なかなかスリリングで面白いのだけどね(笑)

グッときました(TдT)
体験に基づくお話なので、心に響きました。
ここから話に花が咲きまして、参加者の方から、具体的なアドバイスが次々と出てきました。

TELLOは、優秀な機体なので、これを飛ばすだけでは10分で飽きてしまう。撮った動画をインターネットにアップロードするところまでをレクチャーしてはどうか?

なるほど、確かに定番のコンテンツが必要ですね。

ドローンで動画を撮ったら、その動画を誰かに見せたくなるものだ。

あ、なるほど、そこが本質ですか!

子供は飛ばすだけでもいいかもしれないけど、この時間帯に来るのは大人ですからね。その日に学んだことを、成果物として出すと、充実した時間だったと感じるはずです。

なるほどなるほど、アウトプットですか。

『DJI GO』のアプリを使えば自動的に動画を作ってくれるんだけど、何か変なんですよね。一枚でも、しょーもない写真が挟まったら、全部が台無しになる。

あー、わかるわかる。
機械には、写真とか動画の意味はわからないからね。

自分で撮った写真とか、動画をつなげて『ストーリー』を作りたいんですよ。タイトルとかも、自分でつけたいし、コメントも入れたいし、ドローンだけの写真じゃなくて、コンサートの写真とか、海にもぐったときの動画とかも合わせて、思い出の作品にしたい。

なるほどなるほど、人間は本質的に物語をつくる生き物ですからね。
本当は空撮がしたいのではなくて、じぶんの物語をつくりたいのだな。

撮った動画や写真はあるのだけど、それをどう編集してよいかわからない人って多いと思うんですよ。FacebookやYouTubeへのアップロードの仕方とかも含めてね。

それにアップロードしても、全然レスポンスがなかったら寂しいからね。仲間内でもいいので、動画をアップしたら、何かレスポンスがほしい。そういう場所に、空道がなったらいいじゃないかな。

ドローンで動画を撮るところから、後工程までの一連の流れを、ワンストップでレクチャーしてもらったら、すごく嬉しいと思うし、とても役に立つ。

どうして、僕の周りには、自分よりも優秀な人が集まるんだろうw

来週はプログラミングらしいけど、何かストーリー性をもったプログラミングにしてはどうだだろう? 例えば、花火を撮っている人の周りを360度回転しながら撮るとか、太陽光パネルの点検を想定してジグザグで飛んでみるとか。目標があったほうが、プログラミングも身につきやすいのでは。

そのとおりです、そのとおりです。
いやー、具体的なコンテンツが見えてきました!
本当にありがとうございますm(_ _)m

例えば、『Litchi(ライチ)』を使えば、階段を登るような感じで、高度を変えながら飛行させることができる。2,500~3,000円くらいの価格で、かなり細かな制御ができるということで、人気になっているらしい。

これは参考になる情報ですね。いろいろ勉強になりますm(_ _)m

とうわけで、あっという間に90分が過ぎてしまい、非常に学びのある時間になりました。

来週は、簡単プログラミングをテーマに開催する予定ですが、今回学んだことを生かして、皆様に楽しんで頂けるような場にしていきたいと思いますヽ(=´▽`=)ノ 今後ともどうぞよろしくお願いしますm(_ _)m

ご安全に!

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