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グラレコ、グラファシ、スケッチノート、何が違うの?

こんにちは、くぼみ(@kubomi____)です。「グラレコのヒミツ」では、グラフィックレコーディングの実践で気づいた学びを紹介しています。

そもそも、グラレコ、グラファシ、スケッチノート、とかいろいろな呼び方があるけど、何が違うの?と思って、整理してみました。

下の図はあくまでも私のイメージですが、違うけど似てる「見える化」の手段をまとめてみました。

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上下の軸は、対象の範囲です。個人の理解のためか、ある集団の中で共有するためか、不特定多数に伝えるためか、という軸です。左右の軸は、時間感覚の軸です。リアルタイム性、即興性が高いものか、考えられて作られるものか、という軸です。

Visualization

すなわち「見える化」。イメージ、図、アニメーションなどのビジュアルを用いて情報を伝えるあらゆる手段のこと。今回話題に上げているもの以外にも、IllustrationやGraphic Design, Data Visualization等、広く含まれます。

Graphic Facilitation, Graphic Recording

どちらも、議論や対話の流れを視覚化し共有する手法のこと。
Graphic Facilitationは、対話を活性化するための「促進剤」
としての役割が大きく、描く人も話し合いに参加しながら、その場の対話を促すためのグラフィックを描くことに重きが置かれます。より議論にリアルタイムに関わるイメージです。
Graphic Recordingは、あとから振り返るための「記録」としての役割が大きく、話し合いに耳を傾け、議論の流れをわかりやすくまとめることに重きが置かれます。リアルタイムに参加者と共有して理解を深める一方、あとで第三者に共有することを意識してまとめることが多い気がします。
しかし、どちらも議論の理解を深めコミュニケーションを円滑にするという目的は同じで、実際には重なりあっていて、その場の目的に合わせて、使い分けられています。

Sketchnoting

絵や図を使いながらビジュアルにノートを取る手法のこと。Visual notetakingとも呼ばれるようです。自分の考えを整理するために描いたり、講演会を聞きに行ったときに手元で描いたりといった使い方があるようです。Graphic Facilitation, Graphic Recordingと比較すると、それらが「みんなと共有する」ことが目的なのに対し、Sketchnotingは、個人が自分の理解と学びを深めるためのもの、というイメージが強いのではないかと思います。

Infographic

文字通り、"information"と"graphic"からなる言葉で、情報、データ、知識を視覚的に表現したもののこと。電車の路線図や地図、図録や図解も含まれます。Graphic Facilitation, Graphic Recording, Sktechnotingと比較すると、それらがリアルタイム性が高く、限られた集団を対象にしているのに対し、Infographicは、ひろく多くの人に情報や知識を伝えることを目的として、時間をかけて設計されます。

以上、Graphic Facilitation, Graphic Recording, Sketchnoting, Infographicの位置付けについてまとめてみました。

私が実践していること

これらの中で、私は、Graphic Recording, Sketchnoting, Infographic Designを実践しています。イベントや講演会でグラフィックレコーディングをさせていただいたり、勉強したことをスケッチノートとしてアウトプットしたり、企業のブランドコンセプトを視覚化するお手伝いをしたりしています。その中で、ビジュアルが持つ「伝える力」を実感しています。

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「グラレコのヒミツ」シリーズでは、これらを横断的に実践する中で、失敗や試行錯誤を経て気づいたことを、「グラレコのコツ」や「伝えるコツ」として紹介していきたいと考えています。

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