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「平成最後の夏期講習(社会科編) - 人生100年時代の社会保障とPoliTech」 by 落合陽一・小泉進次郎 iPad グラレコ 先人のアウトプットと比較して分かったこと

最近始めたグラレコですが、時間を忘れるくらいに楽しいです。見る人に理解される「伝えかた」を身につけられるのに加えて、自分の知識も高められて、さらにこうやって外に公開できる成果物までもが生まれるとは、一石三鳥です。

2018/07/31(火)にメディアアーティスト 落合陽一氏、小泉進次郎 衆議院議員の共同企画として開催されたニコニコ生放送「平成最後の夏期講習(社会科編) - 第一回・人生100年時代の社会保障とPoliTech」の模様をiPadでグラレコしました。

こちらのアーカイブ動画を見ながら、5名の専門家による社会保障に関する5分ずつのインプット講義をグラレコしました。みなさんとても興味深いプレゼンです。(00:23:17〜)

このイベントでは、グラレコの先駆者のお一人であるタムカイさんがメインのグラフィックレコーダーを務められたということを知り、自分のアウトプットと、タムカイさんのアウトプットを比較してみたいと思ったのがきっかけです。

表紙
表紙を描いてみました。夏期講習ということで、背景に入道雲を使いました。

メイキング映像
Procreateのタイムラプス機能でメイキング動画の書き出しが出来ます。自分の思考プロセスの振り返りに役立ちます。


5名の専門家による社会保障に関するインプット講義の目次
●「我が国の未来に向けたリソース投下の現状と課題」
 by ヤフー株式会社CSO 安宅和人
●「人生100年の幸せな老後」
 by 株式会社メディヴァ代表取締役社長 大石佳能子
●「今後10 年でやってくるテクノロジーの転換点」
 by メディアアーティスト 落合陽一
●「社会保障のオリジン」
 by 株式会社Campus for H共同創業者、予防医学研究者 石川善樹
●「障がいと向き合う事で、生まれるイノベーション」
 by 一般社団法人WITH ALS代表 武藤将胤

メイキング映像
リアルタイムは大変むずかしいです。追いつくのに必死です。レイアウトをちまちま調整している様子が伺えます。デジタルグラレコの強みですね。

「一時停止ナシ」で、ぶっ通しで描きました。ライブで、議論に追いていかれないようにまとめるのは至難の業です。経験が物を言うところです。改めてタムカイさんのアウトプットを拝見すると、簡潔かつ要点を抑えたまとめ方をされており、非常に参考になります。

同じ議論を聞いていても、自分のアウトプットと他人のアウトプットは全く違います。要約するポイントや、キーワード、可視化のしかた、レイアウトに至るまで、千差万別です。今回は、タムラカイさんのアウトプットと比較することができて、大変勉強になりました。

比較することで見えてきたことをまとめます。

人名・団体名などの「固有名詞」は、聞いたらすぐメモるべし

議論を流し聞きしていると、話の「内容」や「概念」は、頭に入ってきやすく、すこし時間がたったあとで描こうとするときにも、思い出すことが比較的容易です。しかし、固有名詞は、時間が経つと忘れてしまう可能性が非常に高いです。
例えば私は、「社会保障は良心的な義務である」というセリフを記録しましたが、その発言者が誰であるか、名前を思い出せず、誰が(Who)の部分を逃してしまいました。これでは説得力がありません。
固有名詞は内容には直接影響しませんが、発言者を明らかにすることは、その主張の所在を明らかにするために重要です。忘れやすいので、聞いたらすぐにメモしておくのが良いと学びました。

話の「始め」と「終わり」さえおさえれば、主張は伝わる

タムカイさんのアウトプットと比較して分かった決定的な違いの一つが、要約の簡潔さと正確さです。パっと見で比較した印象では、彼のグラレコは文字量が少なく見えます。しかし話の要点はしっかり抑えられています。私の場合は、彼が省略した「つなぎの話」をたくさん残していたことに気付かされました。事前に練られたプレゼンテーションは、構成がしっかり考えられており、始めに問題提起、終わりに提案と今後の展望を述べることが多いです。今回の5人の発表もその形に当てはまっていたと思います。ということは、よく練られたプレゼンであるほど、最初と最後さえおさえておけば、主張は伝わるようになっているということです。


「締めの言葉」を強調すべし

それに付随して分かったことは、ひとつのトークに対して、終わりに「締めのことば」を強調して書いておくと、納得感のあるまとめになるということです。冒頭で投げかけた問いに対する答えとなるような言葉がそれにあたることが多いでしょう。せっかく良いグラレコができていても、最後がふわっとしていると、もったいないということが分かりました。もちろん締めの言葉を見出すのは、要約のセンスが求められるところです。人の話をよく理解して要約する力が必要なのだと感じました。

以上、分かったことでした。グラレコは可能性がありますね。今後も精進します。

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