『ローマの属州としてのプロヴァンス』

◇ワインサロン 歴史編 第1回 

2017.3.5  KEISUKE MATSUSHIMA

『ローマの属州としてのプロヴァンス』

健康食としても注目される地中海食、さまざまな交易のあとを色濃く残す食文化を入り口に、ワインを楽しみながら過去への扉を開きます。

古くはギリシャの植民地として建設された町と、そこで始まった葡萄栽培。フランスワインの起源とも言われるプロヴァンス地方の歴史を遡っていきます。

まずは「プロヴァンス」という言葉と、舞台となるレストランのある「ニース」について。


◇プロヴァンス

(La Provence、プロヴァンス語:ProvençaまたはProuvènço)は、現代フランスの面積の南東部を占める地方で、東側は対イタリア国境、西は標高の低いローヌ川左岸までである。南は地中海に面し、よって、今日のプロヴァンス=アルプ=コート・ダジュール地域圏の大部分が重なる。歴史的には、ローマ帝国終焉後、プロヴァンスは536年にフランク王国に含まれ、947年にはブルグント王国内のプロヴァンス侯領となった。その後エクサン=プロヴァンスを首都とするプロヴァンス伯領となったが国境は変動した。ナポリ女王ジョヴァンナ1世の死後の1388年、ヴァール川東側の領土は失われてサヴォイア伯国(fr)に併合され、サヴォワ内でこの地方はニース伯領となった。約1世紀後の1481年、プロヴァンス伯領はフランス王ルイ11世が相続した。プロヴァンスはフランスの州となった。この時代、現在のオート=アルプ県はドーフィネ州の一部となっていた。ヴネッサン伯領は1274年から教皇領となり、1348年からアヴィニョンが教皇領となって、フランス革命中の1791年にフランスに併合された。プロヴァンスの名は、ローマ時代のプロウィンキア(Provincia、属州)にちなむ。

◇ニース

ニースには紀元前5世紀頃ギリシャ人によって建設され、紀元前2世紀頃よりケルト系の住民が定住した。古代には交易植民都市ニカイアとして知られていた。前154年ローマ人に占領され、その後支配者が何度もかわり、多くの戦争に苦しめられた。中世にはプロヴァンス伯領に属したニースであるが、プロヴァンス伯領がフランス王領に帰属したのち、近世にはサヴォイア公国やスペインに帰属したこともあった。1804年、ニースは住民投票によってフランス帝国への帰属を決定したが、1815年パリ条約によりニースはサルデーニャ王国に割譲された。サルデーニャはイタリア王国の成立をフランスに承認してもらうため、1860年に再びニースはフランスに割譲された。

wikipediaより

<今日のワインと料理>

Cocktail SKINOS マスティハ

Cotes du Jura les Sarres 2014 RIJAKAERT

Cassis Clos Ste Magdeleine 2013 Famille Sack-Zafiropulo

Bellet le Clos 2014 Clos Saint Vincent

Marc de Bellet


・・・Menu “Mars”・・・

GELÉE DE BOUILLABAISSE                                                             En tartare de poisson “Daurade de FUKUOKA”, sorbet fenouil

ブイヤベースの冷製ジュレ、真鯛のアイヨリ風味のタルタル、ソルベフヌイユ

TRUFFES NOIRE                                                                        Risotto d‘épeautre du pays de Sault à la moelle de boef, jus de veau

スペルト小麦のリゾットと牛骨髄、ジュドヴォー、トリュフのラメルを添えて

LOTTE                                                                                Rôtie,“Hamaguri de FUKUOKA” gnocchi de pommes de terre, jus de palourdes, cevettes, olives

タイムの香りを纏わせたアンコウのロースト、ハマグリ、                      ジャガイモのニョッキとアサリのジュ ニース風

AGNEAU                                                                                    Rôtie, barigoules d’artichauts, son émulsion au pistou, jus d’agneau 

子羊ショートロインのロースト、アーティチョークのバリグール風、          ピストゥーの香り

MILLE-FEUILLES                                                                            En “Fraise de FUKUOKA” au basilic, glace huile d’olive

あまおうを使ったミルフィーユ バジル風味、                                       オリーブオイルのアイスクリーム

ギリシャ・ヒオス島のマスティハという樹皮から抽出したスキノスのカクテルでこの日は乾杯。ギリシャ人が建設したマルセイユの丘陵地でのワイン造りがフランスワインの起源だといわれています。川伝いに北部ローヌ方向を超えてはるかシャンパーニュへ、西部トゥールーズ方向よりガスコーニュ、ボルドーへ。

「交易」という名の侵略や征服を繰り返す中で、さまざまな領主に帰属することにより、食そのものも人から人へ伝えられてきました。

プロヴァンスワインの間には、ジュラワイン、アラブの錬金術の副産物としての蒸留酒、マールなど、その成り立ちを感じさせるワインを並べました。

食材に関しては古来より地中海沿岸に育っていたウイキョウ、タイム、人の手が入っていない古代小麦とよばれるスペルト小麦などの食物、大航海時代に南米などから持ち帰られたジャガイモやトマトなどの野菜。

ニースという土地もそうした歴史の中で、ワインも料理も土地に根差したのものが現代に残っているという気がします。日本の食材を用いて、西洋の技術とレシピで造る日本のニース料理もまた、まさしく食文化の融合です。

今、当たり前にひと皿の中に乗せられた料理からのメッセージを、歴史の観点から眺めていくワイン会の開幕です。

次回は4/5(水) 19:00~を予定しております。

プロヴァンスで一度は訪ねたい、風光明媚な観光名所のご紹介とともに、街の歴史と郷土料理、そしてワインのことをお話しします。

ご参加はこちらから

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