最近ハマっていることというと、写真。これに尽きる。私の場合は、カメラではなく写真にハマっている。

現在させていただいているお仕事は取材ライター。撮影もできると、重宝してもらえる。ある日突然、写真も撮りてえなと一眼レフを購入した。

カメラを購入したのは、初めてSHEUmeda *に行った日。いわゆる「映える空間」で、カメラを試用運転した。

*女性向けキャリアスクール・SHElikesの拠点のひとつ。交流や作業用のスペースとして、月に数回受講生向けに解放される。

それからというもの、プライベートでカメラを持ち歩くのがとても楽しい。

楽しい。カメラにお金をかけたことで、シャッターを押す一回一回が力んでしまっているけれど、そこがいい。中学生のとき、部活動でよく目撃した“一球入魂”ならぬ“一写入魂”。

日常をわざわざ切り取らんでも…。と思っていた過去の自分に言いたい。写真は、忙しない日常では気づかなかったモノやヒトの表情を教えてくれる。

現代人には、立ち止まっている暇なんかないだろう。それでも写真を撮っておくと、見返したときに気づきが得られる気がするのだ。

謎の木の実、龍の鱗のような表面をしている。この木の実を使って工作すると、こどもが喜ぶだろうか。未知の生き物をともに想像するのも悪くない。切って断面を観察するのもおもしろいかも。ヤニが出てくるのか？

小豆色と銀色って相性いいんだな。高級感のあるあんこスイーツのデザインに使われていそうだ。（Pinterestへ）ハーゲンダッツの広告に好みのデザインがあった。この斜めに小豆色と銀色を区切るデザイン好きだな。

食べ物の写真を見ながら、食感を言葉で表現するのも楽しい。意外と、アボカドはヌチヌチ、ナスはキュッキュと食べているかもしれない。グラスの氷はカラン以外に表現するとなんなのだろう…。

渋谷の空を眺めて、大都会でも人がいない場所があると気づいたし。直方体だらけのビル街に、アーチ形状の設備があると少し心が落ち着くかもしれないと思った。ガラス張りのビルの夏の冷房代や渋谷のショッピング施設の駐車料金も知りたい。

食べ物を皿に乗せるだけで特別な気分になること、気に入っていない渋めの皿と中華ちまきの相性がいいことにも気づく。中華ちまきの正面は結び目がある方か？DELISH KITCHENで、同様の角度で中華ちまきが撮られているのを確認し、胸を撫で下ろすなど。

注意散漫な脳内がバレてしまうのが心苦しいが、こうやって写真を眺めながらあっちこっちに思考を巡らせることが、今の私にとって贅沢な楽しみなのだ。

静は動の一部だろう。でも、動は静を兼ねるってわけではなさそうだ。静には静のよさが、あるってもんだ。私は写真にハマっている。