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「雨に相談 」って猫語で言われた?

今日は朝から雨なんだか曇りなんだかどっちつかずな天気で候。

日中から企画書を書いていて、気付いた頃にはいつの間に陽が暮れていた。
ワインでも飲みながら本でも読もうかと思い、書架から引っ張り出してきたこの一冊。

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おそらく以前にも紹介したことがあるかと思うが、これはごく平和な家庭へ何の違和感なく静かにパラサイト(まさにポン・ジュノ作品的とも言える)していく方法を指南した、危険な書の類いである。
(なぜ未だ発禁になっていないのか理解しかねる)

第1章 人間の家を乗っ取る方法

どうだろう、まずこの導入だけでも相当穏やかではない。

軽くサイコ・ホラーである。

町の野良たちがチラッと立ち読みしたならば、いとも容易く今夜の寝床を人間の家に見付けることが出来るだろう。

想像して欲しい。
ある朝、猫が玄関先に突然現れたら、人類にはどうやって拒む術があると言うのだろうか。
とてもそこで自我を保ち毅然と立ち向かう自分を思い描くのは余りにも困難だ。

そんなクボタ家(実家)もご多分に洩れず、気付いた時には代々猫族を二匹ずつ飼って(飼われて)きており、すでに彼らの思惑通り長きにわたり家を乗っ取られているのは、火を見るより明らかである。
歴代の彼ら一族は飄々とうちの軒先に現れては、難なく敷居を跨ぐことに成功している。

そんな僕はもはや曲にすら猫さんを登場させない訳にもいかず、
そこではボリス・ヴィアンですら脇役だ。

ウタカタ

作詞:クボタマサヒコ
作曲:kuh

日々 滲んでく 壊れそうな手 つないだ
響き渡る 銃声すら 気付けない

「雨に相談」って 猫語で言われたよ

やけに饒舌な 寝言で
過ぎてく午後

花言葉 意味もなくて 枯れた
話したり 黙ってみたり 術もない

「雨に相談」って 猫語で言われたよ

やけに饒舌な 寝言で
降りてく夢

切り裂く いかれたピアノ
ホントは 気付いてた
世界は 泡沫

日々 滲んでく


遠いあの日、猫族との攻防戦に破れ、やむを得ず門戸を開いてしまった方がいたら是非、その事の顛末をお聞かせ頂きたい。


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