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好きなモノは自分で探したい

学生の頃は、朝の情報ニュースで映画情報収集していた。テレビでの映画ランキングを何も疑いもなく信用していた。その頃母に連れられてわざわざ銀座の映画館まで行って観に行くこともあったが、観に行った作品の中で好きになった作品は1本もなかったし記憶にない。テレビで紹介される作品は、ハリウッド映画で派手なアクションがスゴイとか日本で人気のスターが出ている作品ばかり。アナウンサーのありきたりの感想に何度だまされたことか。観に行く基準をテレビのランキングや他人に委ねていた結果だった。

短大の頃、転機となる作品と出会った。「アメリ」だ。テレビで特集されて得た情報だったが、予告だけで一目惚れした!舞台がパリ・音楽・インテリア・衣装・オドレイ・トトゥの可愛さの虜になったのを今でも鮮明に覚えている。初めて絶対に観に行きたいと思った作品だった。単館での上映で、当時話題にもなっていたので並んだ記憶がある。並ぶという事は、勝手に期待がモクモクと膨らむが、観る前と観た時の気持ちが変わらなかったのは初めてだった。この経験をしてからどんなにテレビで宣伝・話題になっていても、予告が心に引っかからなかったら観に行かないと決めている。世の中便利になったおかげで、単館上映でもyoutubeの予告動画で判断できるようになった。「アメリ」と出会ったトキメキが忘れられなくて、今日も予告動画を観るのがやめられないのである。