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ツンデレ♀クックとヤンチャな♂カッパライオン丸の笑いと涙のお話です(2)

家出猫1年後に帰って来てからの行動が奇跡のよう・・・

カッパが家出してから2か月半が過ぎた頃、時々現れる猫がカッパに似ていると情報があり、そのお宅でカッパが確認できました。うちのマンションから1キロぐらい離れていて微妙な距離です。
迷子になったのか、それとも好んでそこにいるのか?
なぜなら、そこのお宅がカッパが過ごした小さい頃のお庭の様子が似ていたのです。
畑があって、木登り好きで・・そして何よりそちらのお宅のミミちゃんママが、猫の気持ちも良く解ってくださる優しい方。


3歳の頃、木登り大好きなカッパライオン丸


ですので、カッパが何処かに行ってしまわないように、お願いをしました。
カッパの好きなフードを持って来るのであげて頂けませんか?と
快く引き受けてくださいました。感謝です。
そして、フードとカッパの容器を置いていただきました。
毎日メールの交換が始まりました。有難かったです。
カッパも何か察したのでしょう、僕の好きなカリカリが出てくるニャーと。
毎日顔を出すようになり、怪我もせず過ごしている様子が解って安心しました。
私も通っている間に何度か会えたのですが、私のことは理解しているのか、連れ戻されるのが嫌なのか距離を置いています。
桜が咲き、ゴールデンウイークが過ぎ、梅雨になり時は過ぎて行きました。
どうも立ち寄り先が他にもあるようで、トラキチという名前がついていたり、可愛がっていただいていて嬉しかったです。


ミミちゃんママのお宅でのカッパライオン丸


カッパは臆病で平和主義者、自分からは戦わない。
人の話を良く聞き、自分でも何だかしゃべっていました。マグロやカツオが大好きで、美味しいからもっと頂戴とか、猫語で・・・
小さい頃から主人が釣って来た魚をさばく先からおねだりしていた、クックとカッパ!

主人が釣ってきたお魚さんをさばくのをお行儀良く
待っているクックとカッパ


カッパは何でも食べるようになったけど、クックは未だにお魚によってはそっぽを向くことも多いので難しい(>_<)

そして、夏になっても一度も鳴いた声を聞いたことがないと。
私も会えた時はお話をしてカッパはお家に帰りたくないの?と聞くと目をそらすのです。だいたい私の3メートルより近くには来ない。
以前に何度か居なくなって見つけた時は、怪我をしていたので、鳴きながら私に近寄って来ました。
寄って来ないってことは元気だということ。


そんなある日、ミミちゃんママとお話していてら、2メートルぐらいまで近寄って来てしっかり私の目を見たのです。
そして、一緒にお家に帰る?と聞いたらはじめてニャーと鳴いたのです。
ミミちゃんママも鳴くのははじめて聞いたと。
でも、その後すぐ捕まえられるかと思ったら、スッーと姿を消してしまいました。
やっぱり、ここがいいのかな?
何処かで私たちの話を聞いているようでした。

ミミちゃんママのお宅で
車の下に隠れてしまうカッパ


私も夫もは無理に捕まえたくはなかったので、カッパの意志を尊重し自らボーンフリー(野生のエルザ 原題:Born Free)を選んでいるのなら、ここで見守って行こうと思っていました。
ミミちゃんママも私たちの気持ちを深く理解してくださり、カッパを見守ってくださいました。

そして、秋になり師走がやってきました。
手が届きそうで届かない。
カッパはもうお家に帰りたくないのかな?忘れちゃったのかな?
体は大きいのに気は小っちゃくて、5匹の中で一番小っちゃくて、元気に育ちそうもなかった子。
あれから14年、今の環境がカッパにとって幸せなら、もう連れて帰ることも諦めようかとも思い始めていました。

そして新しい年になりました。
ミミちゃんママからキッチンで食べることもあるので、タイミングが合えばお部屋に閉じ込めて捕まえられるかもとお話し頂きました。
先のことは解らないけど1度は連れて帰りたいと思っていたのでお願いしました。

2022年1月6日、朝5時45分今キッチンでご飯食べているとお電話をいただきました。
取り合えず、キャリーバッグなど持って主人と車で駆け付けました。
玄関を開けるとすぐカッパがと飛び出してきそうだったので、すぐ閉めて様子をうかがっていると、ミミちゃんママが、カッパが奥の部屋に隠れたとのこと、私はお部屋に入れていただき、用心しているカッパに少しずつ近づき、またたびをあげて私の腕の中に・・・重たい重たい!おとなしく丸まっていました。
そして主人にキャリーバッグに入れてもらって、ミミちゃんママにご挨拶もまた改めてと、車で家へ向かいました。ミミちゃんママも10か月近く可愛がっていただいていたので、本当に複雑な気持ちでしたでしょう。
ミミちゃンママも目に涙が・・・辛かった!!

家でキャリーバッグから出したら、思いのほか隠れもしないし自然な感じでした。
クックが、ニオイを嗅ぎに来て「シャー!」と怒ったようでした。
後で解ったのですが、カッパにお説教したのだそうです。
「1年近くも何処で何やってたの、迷子になったの?まったくしょうがない子ねー」だそうです。
その晩は、カッパがお気に入りのベットで何の不思議もなく安心して寝ていました。


爆睡のカッパライオン丸


やはり、住み慣れた環境がすぐ解ったのですね。
朝起きて、カッパが家にいるのが嘘のようでした。
1年近くいなかったのです。本当に嬉しかった!カッパの大好きなものをたくさんあげてしまいました。
外で見ていたカッパとは大違いで、私の膝の上で甘えています。
クックを私の膝からどかして乗ってくるのです。
クックは偉くて、ちゃんとカッパに譲ってあげるのです。お姉ちゃんだから?
でもクックはそんな姿を、市原 悦子演ずる「家政婦は見た」のごとく遠くから半分顔だして、じーっとこちらを見ていて嫉妬しているのです。クックは我儘になり大変。
もともと、洗面所の蛇口から水を飲むのが好きなのですが、何度も鳴いて洗面所に行っては私たちを試すのです。
で飲まない。そんなことを何度もわざと繰り返すのです。
また私の足をかんだり、甘噛みではなく痛いのです。
平等に可愛がらないといけませんね。
続く




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