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初詣MODE

以前もこんな話をした気がするが、縁起や占いの結果みたいなものは悪くていい。なぜなら、いざ嫌なことが起きたときにそれのせいにできるから。占い1位だったのになあ、よりも占い最下位だったからなあ、の方が心は安定するものである。
さて、初詣に行ってきた。おみくじは末吉だった。確か去年が中吉で、その前がまた末吉。良いほうにも悪いほうにも転び切らないのがいかにも僕らしい。しかしいいぞ。先の理屈でいけばこの末吉は、今年起こる全ての嫌なことへの免疫になるのだ。


おみくじには、こんなことが書いてあった。

〈仕事〉新しい事はまとまり難い。良いリーダーを選べ。

僕はいわゆる仕事人間ではないし、わりと適当に流れて生きている自覚がある。ところが確固たる意思があるときには抜群の頑固さと面倒臭さを発揮するのである。だからまとまり難いことがあるとすれば原因はおそらく僕だ。自分自身が良いリーダーになる線はないのだろうか、とも思ったりするのだが、それには少し適当に流れて生きすぎているので難しい。

〈愛情〉感情的な対立がありそう。ここは我慢が大切。

またしてもまとまり難さが醸し出されているが、感情的とは正反対にいる僕なので、ここでは原因にならなくて済みそうである。あとは僕が、我慢なんてしないで本音でぶつからないと!魂!なんて変な気を起こさないように祈るばかり。

〈健康〉気づかぬうちに無理が続いて疲れが溜まってはいないか。

いないか、と聞かれても、気づかぬうちのものは気づいていないのだからわからない。食べ過ぎが続いて脂肪が溜まっているのには気づいているのでなんとかしたい。そもそも無理が続いて食べ過ぎている、という可能性はないか。ないだろうな。28歳にしてただの食欲旺盛。余計にタチが悪い。

〈学業〉ここで一気に競争相手を追い抜く時。

ようやくネガティブでないことが書いてあったものの、僕はもう学業に身を置いていないので無効かもしれない。とはいえ学生時代も別に競争相手を作ったことはない気がする(勝手にライバル視して期末テストの結果を聞いてくるクラスメイトはいたが)。やはり適当に流れて生きてきたのだろう、昔から。


初詣で、初めてお守りを買った。「必勝守」というものだ。ところで、ともに行った4人が全員同じ「必勝守」を買っていたのだけれど、この4人が戦った場合誰が勝つのだろうか。もしかしたら2024年は、互いの「必勝守」を奪い合うバトルロワイヤルになるのかもしれない。最も多くの「必勝守」を持っていたものが勝つ。勝つぞ。なにせ今年起こる全ての嫌なことへの免疫を獲得している僕だ。きっと強い。


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