先週、米テキサス州ダラス・フォートワース国際空港発、ノースカロライナ州シャーロット行きアメリカン航空の機内で、ファーストクラスの乗客だった女性が飛行中、突然叫び始めた。
　「今すぐ機外に出たい。外に出してほしい」
　乗務員たちは全員で彼女を取り押さえ着席させようとしたが暴れるばかりで手がつけられない。
　そこで・・・、日本のエアラインでは考えられないことだが、口をガムテープで塞ぎ手もアームレストに固定したというのだ。

　前にアシアナ航空の乗客が着陸直前、200m上空で非常扉を開けた事件を伝えたが、飛行中に降りたいとは、ちょっと想像外だ。私が飛んでいた1960年代には、そんな話は聞いたことがなかった。
　10000m上空を飛ぶと精神状態がおかしくなる現象が新たに出現しているのだろうか。

　それはともかく、この事件が報道されると、他のエアラインのクルーから、うちではそんな時のために樹脂製の手錠を積んでいます、という報告が新聞社に寄せられたそうだ。写真を見たが、かなり奇妙な印象を受ける。真偽のほどは分からないのでここでは紹介しない。