「私はヨーコ JAL17期生」

 乳児連れの乗客用に、ベビーバシネットと呼ばれる用具がある。
 要するにベビーベッドである。1歳に満たない赤ちゃんを母親が抱きっぱなしでは機内食を摂るにも不自由なので、国際線で使用しているベッドだ。
 現在は多くのエアラインが上部荷物用棚に引っ掛けるタイプを使っている。乗客の移動に邪魔にならないためだ。
 エアラインによっては年齢ではなく体重で提供する場合もある。

 昔は足元に置いていた。常に母親がケアできる。

 乳児連れで旅客機を利用する客は少ない。
 母親、赤ん坊双方ともに疲れるからだ。赤ん坊が泣き出した場合、他の乗客に迷惑がかかると気を使う母親がいるのは当然だ。
 しかしどうしても旅客機で移動せざるを得ない場合もあるわけで、ごく少数だが使用者がいた。
 私は個人的に赤ちゃんが大好き、母親の代わりに抱っこしてあげたいくらいだったが、ウズウズするのを我慢していた。
 結婚、妊娠、出産で、思う存分抱けた時は至福を味わったものだ。
 

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?