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「KISAI」 in KYOTO MUSE

♫京都嵯峨野に吹く風は〜、♫愛の言葉をささ舟に〜
という関西方面でのCMソングを聴いて育ったアルカラ稲村太佑と申し上げる。梅雨明けがそろそろだという。遅めの真夏がやってくる。外では一匹の蝉が鳴き始めた。

先日2019年7月15日京都MUSEにてアルカラ主宰型2マンイベント「KASAI」が開催された。対バン相手は「fox capture plan」現代版ジャズロックをコンセプトに活動するインストバンドである。今回彼らのツアーが2日前(7月13日)にファイナルを迎えるというタイミングでだったが「大丈夫ですー!」とすぐ目にお返事をいただき、共演という運びになった。圧倒的な演奏力と説得力、能ある鷹が隠しても隠しきれない才能が氾濫して客席が一気に沸きあがる。会場内には「鬼才」、外では京都の「祇園祭」という「奇祭」

そんな中、1年半ぶりの京都でどうしてもやりたかった曲があって、アルカラの「さすらい」という曲なんだけれど、この曲は石川五右衛門のことを歌った曲で、9枚目のアルバム「KAGEKI」のラストトラックに収録されている。ゴエモンは戦国〜安土桃山時代の義賊とされ、権力者から金品を奪い、それを庶民に分け与えたとされる人物。そんな彼は時代が下っても人気者で、江戸時代には浄瑠璃や歌舞伎の演題となったり、現代でもアニメ「ルパン3世」でルパンの仲間として出てきたり(13代目という設定)「がんばれゴエモン」というゲームになったりと大忙し。

そんなゴエモンもついにお縄となり、ついに処刑される時が来た。その場所が京都の三条河原で、親子で釜ゆでにされるという残酷な刑であった。釜の中で一緒に処刑される我が子を「1秒でも生かせてあげたい」と両手で掲げる姿が伝わっているが、そんな健気なゴエモンのこと歌いたいなって思った。

別タイミングで三条橋に行って橋の上から鴨川を見下ろしていたことがあった。特に「処刑された場所はここです!」みたいなのがあるわけではないけれど、コンクリートで整地された河原を見ながら、昔は土手みたいになってて、この辺だったのかなぁとか想像しながら、ゴエモンになんとなく波長を合わせてみたりした。まるでインストの曲を聴きながら情景やら何やらあれこれ想像するのと似ている。

帰りの道すがら満月を発見する。ちょうど電線と絡み合ってまるで五線譜の全音符みたいだなって思ったから写真を撮ってみたが、やはり画像になるとちゃんと伝わらない。♫写真には映らない美しさが。。。(皆さん心の中でどうぞ歌ってください)

五線譜どころか4本しかないし。

アルカラセトリ
1.開脚宣言
2.アブノーマルが足りない
3.チクショー
4.ギラリちゃん
5.カラ騒ぎの彼女
6.誘惑メヌエット
7.ボイジャー
8.夢見る少女でいたい。
9.半径30cmの中を知らない
10.扉の前にて
11.ミ・ラ・イ・ノ・オ・ト
12.さすらい
EC.ボーイスカウト
EC.金谷雄二がギターでセッション

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