情熱スリー公式本「THREE」のサイン会に行った

2024年1月18日、「囲碁将棋の情熱スリーポイント」公式本「THREE」のサイン会に行った。
基本エンタメは在宅で見たり聴いたりするだけで満足するので、自分が応援している対象と直接話すような機会は今まで一度もなかった。しかし情熱スリーへの愛が強すぎた結果、気づけばサイン会に申し込んでいた。インドアでじめじめした人間すら、人生初のサイン会に出席させるほど魅力のある番組だ。

仕事が終わってすぐに会場へ向かい、無事にフロアに到着する。しかし静かすぎてサイン会をやっている気配が全くない。場所を間違えたかなときょろきょろしていたら「こちら情熱スリーの列です!」と係の人に案内された。本屋ということもあるが、それにしても静かすぎる列が一人参戦の多さを物語っていた。行儀よく並んでいると、他の部屋からうっすら囲碁将棋の二人の声が聞こえることに気付く。「やばい。情熱スリーで喋ってる人たちの声だ…」とめちゃくちゃ緊張する。列に並んでいると小さな紙が渡され「サインに入れてほしい名前を書いてください。」と指示された。瞬時にラジオネームを書く。

自分の番が近づく。どういう姿勢で行けばいいか事前に他の芸能人のサイン会出席経験のある人に聞いていたのだが、「言いたいことはしっかり考えておいた方がいい。本人を前にすると確実に頭が真っ白になる。」とのことだった。そのため前日夜に言いたいことをしっかり固めてきた。2年前に情熱スリーを知って以来、エンタメの中で1番好きだということ、二人が考えたメールとサコ目の中で一番好きなものを伝えようと決めていた。準備は完璧である。パーテーションをくぐると本物の囲碁将棋が座っていた。雰囲気に圧倒され、「すげぇ!本物の芸能人だ!」と心が男子中学生になってしまう。
いよいよラジオネームを書いた紙を静かに渡す。すると文田さんが「あ…シューターさんだ…。」と小声で言ってくれた。ビビる。いつも一方的に声を聞いてる人と目が合っている状況と、ラジオネームを覚えてもらっている嬉しさでパニックになり、全然言葉が出てこない。無理やり声を振り絞って文田さんが書いたしゃぶ葉のメールが好きな旨を伝えると、「おーありがとう!俺だってあんくらいはかけるんだよ?」とうっすら煽られる。リラックスしていたら絶対笑っているのに「今自分は本物の文田さんと会話している。すごいな…」と感動し、気が動転して数回お辞儀したら、「またメール送ってね。」と笑顔で言っていただいた。文田さんが根建さんに「この人、シューター」と伝えると、「おぉシューター!?いつも聞いてくれてありがとね!」と言ってもらえた。根建さんにはパンに防腐剤入れる佐古目がめちゃくちゃ好きな旨伝えたら、予想よりピンポイントすぎたのか「あ、ありがとう。」と苦笑いしていた。根建さんの小声を初めて聞いた。サコのハンコを立川さんに押してもらい、逃げるようにブースから立ち去った。


本屋開催で静かな空間だったせいか、情熱スリー内の二人とイメージが違いすぎるのが一番印象的だった。そりゃ素人相手に「なぁ!」とか「テメェいい加減にしろよ!」なんて言うわけないのだが、「いつも豚とか言ってる人たち、本当にこの二人か??」と違和感あるほど物腰柔らかくて穏やかな雰囲気だった。囲碁将棋の二人のことは「親戚の集まりにいてほしい、ちょっとだらしないおじさん二人」と失礼な認識をしていたが、だらしなさを微塵も感じない素敵な兄貴達だった。用意していたことは半分も伝えられなかった。プロ野球選手に会った野球少年ってこんな感覚なんだろうなと思った。緊張しすぎて苦手な先輩と話しているような態度になってしまったことに若干後悔はあるものの、本当に幸せな時間だった。これからもこの番組のさらなる繁栄を、情熱応援しています。


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