【Dallas Mavericks】前半戦総括【20-21Season】

 1年間眠ってたNoteを掘り起こしました。
 どうも、くがです。
 NBAの2020-21シーズンも先週オールスターが終わり、後半戦が始まりました。
 もう既に後半戦も始まっているところですが、我らがDallas Mavericks(以下Mavsと表記)の前半戦を総括していこうと思います。

データ等はNBA公式・Basketball Refference参照


開幕前・オフ補強

 今季のMavsは昨季のローテーションメンバーとしてはセス・カリー(現PHI)、デロン・ライト(現DET)、ジャスティン・ジャクソン(現OKC)が抜け、ジョシュ・リチャードソン(PHIより加入)、ジェームズ・ジョンソン(MINよりOKC経由で加入)、ウェス・イワンドゥ(ORLより加入)を補強し、ドラフトではジョシュ・グリーン、タイラル・テリー、タイラー・ベイ(PHIから指名後、リチャードソンと共にトレード加入)が加入しました。

 昨年のMavsはORtgはリーグ1位の116.7を記録した一方、DRtgは111.7とリーグ18位と平凡な結果となり、ディフェンス面の課題を埋めるため昨季リーグ3位の3P成功率を収めたカリーをトレードの駒として、ディフェンダーとしての定評高いリチャードソンを、パシフィック12カンファレンスで最優秀守備選手賞を受賞するほどの定評の高いディフェンス力を持つベイと共に獲得しました。

Rtgとはざっくり説明:100ポゼッションごとの得点(O)/失点(D)。ORtgが高ければ効率よく攻撃ができていることになり、DRtgが高ければきちんと守りが固められているということになる。ORtg-DRtgをNet Ratingといい、100ポゼッション当たりの得失点差としてチームの総合力を手っ取り早く見ることができる。

 また、終盤どうもチーム内でテンポが合っていなかったライト、ジャクソンを三角トレードで放出し、SFからCまで守れてスキルの高いジョンソンを獲得し、開幕不在の公算が高かったポルジンギス、開幕から復帰の予定もアキレス腱断裂明けで不安の残るパウエルがいるビッグマンの備えとして獲得し、シーズン開幕を迎えました。

シーズン開幕・ディフェンス快進撃

 開幕から10試合、その効果は如実に表れました。10試合を終えて6勝4敗とPO目指すチームとしては及第点の結果ながらも、この期間のDRtgは104.4と、1位のLakers(104.2)に次ぐ2位と補強の成果が出ました。一方でOrtgは16位とまるで去年とは別物のチームになりました。

恐れていたアレ

 しかし9試合目の終了直後、事件は起こりました。そう、恐れていたCovid-19患者がチームで発生したのです。それも、主力といえる選手4人も。
 リチャードソン、フィニースミス、パウエル、クリバーの4人が陽性反応を示し、チームから離脱することになりました。慌ててMavsはポルジンギスの復帰を前倒しし、開幕10試合目からポルジンギスがスターターとして出場することになりました。しかし、チームでもディフェンス面に定評のある主力ばかりを欠いたMavsはみるみるうちにディフェンスが崩壊していき、最終的にクリバーが復帰した2/1の試合前の時点で、DRtgはリーグ19位まで下降し、開幕から11~20試合目の10試合は2勝8敗となり、借金4を抱えた状態で1月を終えることとなりました。

全員集合!

 しかしフルメンバー復帰後のMavsは快進撃。課題のディフェンスはフルメンバーになってからも良化したとはいえなかった(2/1~オールスターでリーグ24位DRtg)のですが、昨年レベルにオフェンスが好調(同期間リーグ5位ORtg117.1)と殴られても殴り返して勝つ昨年のMavsが帰ってきて、14試合で10勝4敗、前半戦を18勝16敗の勝ち越しの8位で折り返すことになりました。

 後半戦も開始し、現状2勝1敗と上々のスタートを切れているので、何とかPOに向けて邁進してほしいところですね。(今更ながら知ったけど)プレイインゲームの仕様上安心してPOに行くためにも、できれば6位以上を確保して……

ここまでの反省点

・立ち上がりが弱い&立ち上がりに負けていると弱い

前半34試合で
1Qリード:15戦15勝
1Q同点:2戦0勝2敗
1Qビハインド:17戦3勝14敗

 立ち上がりの苦しい展開だと非常に弱いチームです。元々去年からクラッチタイムが弱いチームでもあるので、終盤詰めても追い上げきれず…で負けるパターンが大変多いです。

・リバウンド

 昨年オフェンスリバウンド11位、ディフェンスリバウンド4位、トータルも4位のリバウンドがオールスター前でオフェンス26位、ディフェンス16位、トータル24位と低調、相手のセカンドチャンスを許してしまっている側面があります。

・ドンチッチ不在時のオフェンス

 選手編でも詳しく書こうと思いますが、やはりドンチッチ不在時のオフェンスプランの少なさが仇となりがちなところがあります。2月以降ブランソンがよくなったので、改善傾向にはあると思いますがやはり課題となります。リチャードソンの成長に賭けるか、今後補強でどうにかするところかは考えなくてはなりません。

・(どうしようもないけど)ポルジンギスのケガ

 いれば大変強いのですが、やはりその性質上いないことも多いユニコーンことポルジンギス。彼の使い方は今後のMavsを左右していくことになると思います。彼の負担を軽減できるビッグマンが獲れればいいのですが、はてさてどうなることやら……


 以上、前半戦Mavsのチーム総括でした。

 次回は前半戦Mavsの選手総括(来週予定)です。よろしくお願いします。


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