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#241 一度上げたら下げられない?

2024年3月19日(火)の日記

先週の木曜日あたりから、UR物件の内見尽くし。
今までは少し遠方でグレードは今と同じ程度の2 LDKを中心に探していたのだが、1人で暮らすことも想定して今より家賃の安い部屋の下見をしてきた。


①西武新宿線・東京市部エリア

今の団地から自転車で行ける場所にあったので、ポタリングがてら寄ってみる。さほど本気ではないので、仮申し込みはせずに、ちらっと内見のみ。
駅からはバスを使わずに行ける距離だが、徒歩にして13分位。もともとこの沿線はぱっとしないし、急行が止まる駅以外は町自体も栄えている場所はあまりないので、買い物の便利さはさほど求められない。
坂道が多いのも気になった。

40平米程度の1DKの部屋だったので、自分1人であれば十分な広さなのだが、ここに誰か人を招いたり、ましてや彼氏が3泊4日で泊まりに来ることを考えると…ちょっと息苦しい気がする。
間取りも、寝室がバルコニー側でダイニングとキッチンがその手前にあるため、全体的になんとなく薄暗い雰囲気。

それともう一つ。築年数30年弱とは言え、高齢者向けにリフォームされた住宅ではないので、水回りの段差が気になった。洗面・浴室に上る段が高さ10センチ位はあったかな?
水回りが古臭いのは致し方ないのかもしれないが、今の部屋と家賃が1万円位しか下がらなくて、この部屋を借りるメリットはなしと判断。

そして今日も朝から1人で新宿線エリアの物件を見てきたのだが、こちらは2 LDKで今と家賃はさほど変わらない。ただやたらに広いので、マーと2人暮らしを視野に入れての内見だった。
築40年弱、エレベーターなしの階段のみの低層住宅。
部屋の中を見た瞬間…なし!!
ネックは…和室&押し入れ、水回りの段差、家族4人くらいなら丁度いいが日中私1人だと広すぎて寂しい、目の前が道路。そして何より角部屋なので、今と寒さが変わらない😓。

最上階の空き部屋もあったのだが、スタッフの話だと外気の影響受けやすいから、夏はめちゃ暑いし冬は寒いとのこと。やはり上下左右、部屋に囲まれている部屋じゃないとダメなんだな。
しかも住人は定着しないらしく、家を建て替えている間の一時的な住まいとして借りるなど、1〜2年以内に転居するらしい…。おそらくそれなりの理由があるのだろう。この団地の敷地全体の雰囲気も…なんだかどよ〜んとして活気がなかった。

②東武東上線・和光市駅

職場まで有楽町線を使うマーが、始発駅から座っていけるというメリットを考えて和光市駅での物件を探していた。
職場近くの湾岸エリアでも探していたが、単身用の賃貸だと10万円近くするらしく、あまりにも高いので諦めたらしい。
和光市駅近隣のUR物件はめったに空室が出る事はないのだが、たまたま昭和40年代位に建てられたエレベーターなしの5階建て団地に定期借家物件が出ていたので、ひなたぼっこが代理で押さえておいた。
そして土曜日、2人で内見するため、管理事務所が開く前から現地で待機。

この当時に建てられた団地の作りは、4畳半位の小さな和室が複数ある3Kが主流だったようだが、今の生活様式に合わせてそれを少し改装した2DKとか1LDKなどもある。あいにく公式ホームページには、内装の写真が出ていなかったため、直接見に行くしかない。
この時は、仮申し込みした3Kの部屋のほか、リノベーションされているという1LDKの2部屋を見ることができた。家賃的には定期借家なので、いずれの部屋も60,000円台で借りられる。

この、「ザ・団地」を見た感想。
リノベーションと言いつつ、ただ和室をとっぱらってだだっ広いLDKにしただけで、特段な綺麗さはなかったので、期待していただけにモチベーションは下がる⤵️😞
そりゃあ〜そうだよね。定期借家ということは、近い将来の取り壊しが決まっているわけだから…そんなにきれいにする意味もないわけだしね。

逆にさほど期待していなかった3Kの物件が1LDKのリノベ物件よりもきれいだったこともあり、和室に抵抗があったマーだが、わりと本気で住もうという気持ちになっていた。
45平米で、今彼が住んでいるマンションと広さ的には変わらないのだが、水回りがコンパクトで廊下がないという無駄のない作りなので、2人でも十分に窮屈感なく暮らせる広さ。
自分の代わりに私にこの部屋を借りてほしいような話もあったり、あるいは2人で一緒にこの部屋に住もうと何回か誘われたけれど…。

泊まりに来ることができたとしても、エレベーターなしの最上階の部屋で一緒に暮らすっていう選択肢はないなぁ〜。しかも、アキヒコが住んでいるのと同じような間取りなので違和感はないのだけれど…。
あの当時は20年前だから築38年位の建物だったけど、今は築58年位?
そして昔の作りだからとにかく天井も低いし、鴨居が鬱陶しい(鴨居に吊るしたりして遊ぶことはできるんだけど☺️)。

平米数的には問題ないが、高さ的な圧迫感はある。身長174センチのマーですら頭をぶつける高さだから、おそらく170センチの設定なのだろう。
南と北に窓があるので風通しは良いのだが、向かいの団地の部屋の中が丸見えというのも、マーにとっては衝撃のようだった。

和光市近隣の環境

所沢とか大宮とか浦和とか川越とか…。
あとは埼玉県の東側でいうと、越谷とか春日部とか。世間的に名前が知られている駅はいくつかあるのだが、和光市って…ちょっとマイナーなイメージ。埼玉県民でも、もしかしたら具体的な場所を知らない人がいるかも?
しかし、有楽町線、東武東上線、副都心線が乗り入れてる、しかも始発電車が出るこの駅は、埼玉県でもトップクラスの乗客数の多さを誇っているらしく、これからますます発展するであろう駅と思われる。
3 LDKの民間賃貸マンションを見てみると、賃貸料20万円以上はざらにあり、わりと強気の家賃設定だ。

今回はバスを利用して樹林公園の方から現地の団地に歩いて行ったのだが、とにかく自然が豊かで道幅も広く、環境が抜群に良いと思った。
さすが埼玉!!😆
都内のごちゃごちゃと細い歩道に、人と自転車が行き交うようなストレスは全くなく、余裕で歩けるところが好きだ。

外環道路近くにUR賃貸の集合住宅が密集しているのだが、今順次建て替えているようなので、この先10年位で街の雰囲気も大きく変わっていくだろう。既に建て替えられたUR住宅と大きめのスーパーマーケットがあり、暮らしには全く不便がない。
環境的には、すぐに馴染めそうだし申し分ないように思える。

この団地のデメリットのひとつに、駅までの距離が徒歩20分近くかかるということもある。途中で2カ所ぐらい信号待ちをしなくてはいけない場所があるので、団地の最上階に住むとかなり余裕を持って出発しなくてはならない。
駅近くに行くとお店もたくさんあり、駅周りは栄えている。駅の雰囲気も明るいし綺麗だし、使い勝手は良さそうだ。
UR物件にこだわっててしまうといつ住めるのかはわからないのだけれど、住んでみたい街のリストに入れておこうかな。

成増駅でランチ

マーの付き添いのような内見が終わり、次はひなたぼっこが仮申し込みした東武東上線沿線の物件の内見に移動する。
その前に、相変わらず乗り物を使わず歩かせるマーのペースに疲れてしまい、とりあえず昼休憩をしたいからと、成増駅で食事をすることに。

またここで、飲食店の選択でちょっと揉める。
彼がチョイスする店は、大体胃がもたれるような男メシ中心の定食屋とかラーメン屋とかがっつり系が多いのだが、私が却下するとすぐにむくれる。でも、食べる場所の喧嘩はアキヒコとの時もしょっちゅうだったので私が決めれば早いのだけれど、そんな余裕もなく向こうがどんどん決めていっちゃうから…😥。
それでもとりあえず、通りすがりの天ぷら屋が開店の暖簾をかけたタイミングで2人の目に留まり、口コミ評価も高かったので思い切って入ってみた。

直感で入ったこの店は、結果“大正解”だった。
開店時間すぐだったのでお客は他に誰もいなかったのだが、わりとお上品なその店は、カウンターの前で天ぷらを揚げて出してくれる。
これがまた、想像以上に美味しくて、2人とも大満足!
そして珍しくマーが「今日は、自分のために物件の申し込みとかいろいろしてもらったから、俺がご馳走するよ」と、交際5ヶ月目にして初めて自分からおごると言ってくれた。
この人の口からそんな言葉が出るとは思ってもみなかったので、え〜?!と驚いたが、遠慮なくご馳走になった(1000円ちょっとランチだけど)。

いつもはクレジットカードとか電子決済で払うマーなのだが、なぜかこの日に限って財布から(私に恩を着せるかの如く?)千円札を数枚出してカウンターに並べている。何か意味あるの?🙄
まぁいいけど…。

鶏の燻製と天ぷら丼(酢飯)。私にはちょうどいいボリューム

③東武東上線・練馬区の物件

成増駅から徒歩20分以上かけて、次の目的地、光が丘公園駅近くの賃貸ショップに向かう。
ここでスタッフからの説明を聞き、同行の上、3人でタクシーに乗り込み現地物件の内見をする。通常の物件ならスタッフの同行は必要ないのだが、今回は高齢者向け住宅だったため案内必須だったらしい。
いちど画面に出て消えてしまった物件だったのだが、また復活したため、急遽仮申し込みをして押さえておいた。

部屋の中はさほど期待していなかったのだが、想像以上に綺麗でびっくり!確か築年数は50年位の建物だが、キッチンに至っては今住んでいる部屋よりもきれいだったし、バスタブも新品。
フローリングも確か張り替えてあった。
部屋のサイズが狭くなるので全体的な圧迫感はあるのだが、独居老人が1人で住むには充分すぎるくらいといえるだろう。
減額が効かなかったら家賃は9万円台だが、所得条件をクリアしているので、20%の減額が受けられて7万円台で借りられる。
今よりも家賃が4万円近く下がるなんて、それはかなりすごい!

この時は、スタッフに若干せかされていることもあったり、まだ気持ちの迷いがあったので、仮申し込みはキャンセルせずに一旦持ち帰って考えることにした。
タクシーでの移動だったため、最寄り駅の街の雰囲気などは見ることができなかったのだが、マーが学生時代を過ごした街なので、ここで私が暮せばいろいろと案内はしてくれるはず。

この高齢者向け住宅の部屋に私が住み、自転車の距離で通える和光市駅の団地にマーが住むことになったら、週末、ひなたぼっこの部屋に泊まりに来ることはないかも?というような話もしていた。
しかも、今の部屋より狭くなるしテンションも下がるようなことも…。
週末泊まりに来てくれないのはちょっと寂しいし…それなら私が和光市の団地に泊まりに行こうかなとも考えたりもしたが。

(結局、そんなことを言ったのは、そういえば私が和光市の3Kの団地に一緒に暮らしてくれるかもしれないという下心があったらしく、それは後から打ち明けてくれた。なんだよ、素直にそう言えばいいじゃん!)

築年数50年以上の物件

光が丘公園駅から自宅までの道中で、今日内見した物件についてマーと話し合った。
結論から言うと、マーにしろ私にしろ部屋自体はそんなに悪い印象はなかったのだが、今の生活レベルを落としてまで6〜7万円の家賃を払って一人暮らしするという勇気はもてなかった。
理由は、モチベーションの問題。

マーに関して言えば、和光市駅から徒歩20分の道のりは全然苦ではないのだが、築60年弱の団地。
私に関して言えば、住環境は今よりもさらに賑やかな下町風の都会になり、築50年位の高層マンションの2階。
窓を開けると目の前に視界を遮る邪魔なものがあり、景観は悪い。
浴室の網戸はないので、必要であれば自費で後付けになる。
洗面所と浴室に換気扇はなし。
2 DKの部屋なのだが、寝室は和室の部屋。そして、小さな押し入れと小さな物入れがあるだけで、収納スペースは今の部屋の半分以下。
もちろん、浴室暖房乾燥機や洋服をかけるハンガーパイプなどもない。

まぁそれは承知の上だったので、工夫すれば妥協できるかなと思うのだが、外観は抵抗がある。
やたらに高さのあるこの物件は、おそらく昭和40年代後半に同じような物件があちこちに建てられているので当時の流行りだったと思うが、なんだか薄暗くて怖い😖。
高さだけでなく外廊下がめちゃくちゃ長くて、世界観的にいうと「ブレードランナー」に出てくるような、夜の雰囲気?
昼間なのになんだか夜みたいな感じ。
ここに効果音をつけるとすると、「ジョジョの奇妙な冒険」に出てくるような、“ゴゴゴゴオォーーーーッ”って感じで、白い煙がシューッと下から吹き出してるような?(あくまで個人のイメージです)

まだエレベーターなし5階建ての団地群の方が開放的で、明るく賑やかな雰囲気がする。

あともう一つ気になったのが、この高齢者向けに改装された部屋の内見をしている途中、突然アレルギー反応が出て、目がかゆくなったりくしゃみ鼻水が止まらなくなった。
もともとハウスダストとスギ花粉のアレルギーがあるので、この時期はアレルギー用の薬を飲んでいるのだが、それでもこの内見の後からその日の就寝前までものすごく症状が悪化した。風邪をひいたのかと思うくらいひどかったのだが、翌日は症状が収まる。
もしかしてあの部屋で何かアレルゲンがあったとしたら…ちょっと住むのは怖いなとも思った。

最後の手段はやはり…

階段なしの昭和40年ごろに建てられた「ザ・団地」は全然慣れているし、懐かしいとは書いたものの、いざ自分が住めるかというとやっぱりそれは無理だと感じた。
そもそも、もう和室のある部屋には戻れない気もする。
40代前半位までならまだ何とかいけたと思うのだが、実家の建て替えに伴い、新築とかリノベーション物件とかに慣れてしまったのもある。

前住んでいた大宮近くのURは2DKのリノベーション物件だったが、そのうちバルコニー側は和室で、もう1部屋は北側に洋室。
とにかく、和室の収納が押し入れというのがどうにもこうにも使いづらい。奥行きがあるので、そこが取り出しの時にネックになる。

それこそ一昔前は、ウォーク・インクローゼットとかクローゼット自体なく収納といえば押し入れがメインで、洋服は洋服箪笥とか整理ダンスにしまっていたのだが…(さらに時代をさかのぼると、一人暮らしの部屋にはお馴染みの、ファンシーケースとかあったよな〜🙄)。
今の生活様式は、家具を極力持たないで洋服類は備え付けのクローゼットにしまうのが当たり前になってきたし、和室から洋室に変わったことで押し入れに敷き布団を出し入れすることもなくなったし。

結局私にしてもマーにしても、年齢を重ねるごとに部屋もグレードアップしてきたので、もう過去に戻すことはできないと悟った。
よほど止むを得ない事情があったりとか、昭和にこだわりがあったりとか、家賃最優先だったりとか、勇気があれば古築物件に戻れるのかもしれないけれど…。
やれ暑いだ寒いだ、やれ段差があるだ、やれ壁が薄くて音が漏れるだ、収納が押し入れだと出し入れしづらいだ…なんだかんだ気になることが多いと、ほぼ1日家にいることが多いようなひなたぼっこは、おそらくストレスになるんだろうな〜。
住環境って大事だから。

それぞれ一人暮らしした場合、安い家賃だとそれなりの古い物件しかないということもわかり(あるいは築浅であれば狭小住宅?)、今のグレードを下げずに暮らすとなると、結局は我慢しながらでも、2人で暮らすしかないのかなという結論にたどり着きそうだ。

条件のすり合わせ

仕事をリタイヤして、私と毎日同じような生活になれば不公平感がないので、家賃も水光熱費も食費も折半でいいというマーなのだが、通勤の不便さや日中部屋にいる時間まで考えると、彼が出してもいいと思えるのは、食費を除いて4万円位と考えているらしい(その4万円の中に、家賃と水光熱費と日用雑貨などを含む)。
さらには、部屋の広さがああだこうだ、クローゼットの大きさがああだこうだと、ちょっとでも公平でないことがあれば損得勘定をして金に換算する男なので面倒臭い😓
それでも、1人で家賃をまるまる払うよりは、(こうるさい男と一緒に住んででも)多少は安くなることを考えれば…この選択肢もありなのか?

家賃や光熱費はひなたぼっこの3分の1しか出さないくせに、妻でもなければ養ってもらってるわけでもないマーのために、毎晩食事を作る気はさらさらない。
「私は2食目が遅い時間だったら夕食は食べないし、お腹も壊しやすいから食べられない時もたまにある。今だって毎日晩御飯作ってるわけではないから、一緒に暮らしても夕食は毎晩作らないよ。各々で食べるっていう日もあるからね!」

「え?!毎晩作ってくれないの?」
どうやら、毎晩ご飯が提供されることを期待していたマーは、この言葉に少し動揺していた。
やっぱり一緒に暮らしたい理由の1つには、家賃の軽減だけでなく、自分の健康管理含めて2人で食べる夕食にも大きな意味合いがあるのだろうな。1人より2人で食べるご飯は楽しいから、それは私も同じだし。

そしてもう一つ、家事の負担についても
「あなたに扶養されてるわけではないし、家事は2人で分担してやってもらうからね」
と、以前は言えなかったことも、別に2人で暮らしても1人でもどっちでもいいやという考えになってるので、ここは毅然とした態度で伝えた。
それに関しても、私に甘えようという下心があったらしく、ちょっと沈黙が続いたが…受け入れてくれた。
そんなの当たり前だよね。だって、養ってもらうわけじゃないし。いくら私が働いてなくて暇だからといっても、同居人の世話までやる義務はない。甘やかすとつけあがるから、最初が肝心だ。

同居がいいのかこのままの週末婚状態がいいのか、正直まだ気持ちは揺れているが…そうはいっても気になる物件が見つかると、また今日もいそいそと内見に行ってしまうひなたぼっこであった。





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