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【Wolfpack】5人で潜水艦を操作するゲームを布教したいんだ 2 魚雷の話

Wolfpackの布教のやつです。part1はこちら

https://note.com/kugimiyabyoudet/n/nef881065b616

前回で皆さん潜水艦の機関、舵、浮上や潜水について学び、Uボートを自在に操れるようになったかと思います。では次のステップです。

皆さんの出撃の目的は通商破壊、商船や敵船団、時には戦艦や巡洋艦と相まみえることになるでしょう。ここでは航行中の水上艦に対して魚雷を命中させる方法について解説していきます。

まずは艦を潜望鏡深度につけましょう。このUボートⅦ型の場合でおおよそ10~14mです。前回書いたとおり、メインタンク満水、ネガティブタンクを空にした状態でトリムタンクを微調整することで水中で静止できます。

この時機関はなるべく停止か、微速であるようにしましょう。高速で潜望鏡を出していると白い航跡を出してしまい、発見されるリスクになります。

敵が何か調べよう

チュートリアルの輸送船を狙ってみましょう。潜望鏡を使って目標を視認、まずは艦種を特定します。Cから識別表を開き、特徴の合う艦影を探しましょう。(ここでは浮上していますが、操作に関しては潜航しての雷撃と変わりません)

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識別表では「煙突の位置」「艦橋の配置」「甲板の構造」「艦上構造物の配置」から絞り込みができます。4つ目のMastsは、M(マスト)、K(キングポスト:なんかわからんけど荷物用のクレーンみたいなやつらしい……?正面から見ると「Π」みたいな形のやつと、横から見ると「レ」みたいな形のやつがある)、F(煙突)の配置を、艦首から順に記述していきます。今回では前から「キングポスト2本」「煙突1本」なので「KKF」となります。

この中で「煙突」「艦橋」「甲板」の三項目から大体5種類くらいまで絞れます。「艦上構造物」からさらに絞り込むことも可能ですが、正直マストとキングポストの区別がよくわからなかったりするので、むしろこの中から艦首艦尾のシルエットや細部の雰囲気から特定した方が確実な気がします。

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以上から敵艦は「Heavy tanker, type 12」とわかります。左上の諸元のうち取り急ぎ必要なのは全長と全高です。

次は諸元を算出

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速力を計算する最も簡単な方法としては、「潜望鏡を固定し、縦線を相手の艦首が越えた瞬間から、艦尾が通過するまでの時間を測る」というものがあります。するとこの場合敵艦は150mを42秒で進む、すなわち約3.5m/sということになります。そこからノット(=海里/時)への変換は大雑把に×2すれば計算できます。つまり約7ノットと出てきます。

縦軸を全長(m)、横軸を秒数でノットに変換できそうな表も仮で作りました

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距離の計算は相手の全高を利用します。数学の時間です。相手の喫水線、自分の潜望鏡、相手のマストの三点を結んだ角度と、識別表にある全高から、tanによって距離が出てきます。といっても暗算できるものではないので、下の表を利用します。識別表画面から上のタブでDistance tableを選択することでみることができます。

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ここでは強拡大で観測しているので右の表を使います。縦軸が相手の全高28m、横軸が潜望鏡の目盛りで、4弱くらい。この2つの交差するマスからだいたい30.0くらいと考えます。単位はhmなので3000m。ヘクトパスカルのヘクトですね。

AOB(Angle of Bow)というのは「敵艦からみた自艦の方角」です。たとえば相手の正面にいるときは0度、まっすぐ右にいるなら右90度になります。これについては正直勘です。全長、全高からめちゃくちゃ三角関数すれば出せなくもないのですが、そこまで精密じゃなくても大丈夫です。多分。10度単位くらいでだいたい当たります。ここでは左舷真横より少し前にいるようなので、おおよそ左80度としておきましょう。

TDCに数値を入力しよう

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以上をTDC(Torpedo data computer)に入力していきます。さっき計算した諸元を入力するだけで魚雷をどの方角に向けて撃てばいいか計算してくれるやつです、便利。

まずはどの計器から照準するかを設定しましょう。右上のやつです。今回は司令室からはしごを登ったところにある攻撃用潜望鏡(Attack periscope)を使うので、「A.P」です。他に観測用潜望鏡(O.P)、艦橋に据え付けてあるUZO(Überwasserzieloptik:たぶん水上用照準器みたいな意味)が選択できます。

それからどの魚雷を撃つかも設定しておきましょう。このゲームで使用できるUボートⅦ型には艦首4本艦尾1本の533mm魚雷発射管が搭載されています。右中央のつまみで一番~五番発射管(五番は後部発射管)、そして斉射が切り替えられます。斉射の場合はこのつまみを「Salvo」に設定した上で、さらに下のつまみからどの魚雷を発射するか選択できます。

斉射する場合、さらに散布角を設定できます。同時に発射された魚雷は指定された角度で扇状に広がり、仮に諸元が誤っていたり、敵艦が回避行動をとったとしてもより確実に命中させることができますし、あるいは狙った艦の複数箇所に浸水を生じさせてより大きな損害を与えられます。これはSalvoの時のみ有効です。

散布角はその左上にあるLengthから変更できます。この値を例えば20mにすると、設定した距離で魚雷同士の距離が20mになるような角度に設定されます。たとえば相手の諸元がほぼ正確にわかっている状況で全長200mの敵艦に4本の魚雷を全て命中させたいのなら、Lengthを40m前後にして敵艦中央を狙えば艦首から艦尾までまんべんなく当てることができるでしょう。あるいは諸元に自信がなく、扇状に射つことで4本のうち1本でも当てておきたいというならば100~150mにすることで命中する頃には400~600mの範囲で命中を期待でき、ある程度の誤差をカバーできます。もっともこれは敵艦一隻のために数の限られた、しかも高価な魚雷を4本も浪費することを意味しており、それに見合うだけの目標なのかという考慮が必要になります。

さて、今回は速力7ノット、距離3000m(30hm)、AOB左80度と設定します。敵艦の喫水は5mです、今回は駛走深度1mとしました。Lengthは全長を入力するみたいです。ここだけちょっとわからない。

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するとこのような数字が出てきました。撃ち出された魚雷は右14度に向かって進み、3分15秒後に敵艦の左舷にほぼ直角に突っ込みます。

再度潜望鏡から敵艦を十字の中央に捉えてスペースキーで発射します。そして3分後…

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命中!駛走時間が少しずれたということは誤差があったようですが、それでも無事当たってくれました。

補足として船団を攻撃する場合、速力と進路は同じである上に距離の誤差はほぼ無視できるので、一隻に向けて発射したらすぐにTDCで発射管を切り替え、別の艦を潜望鏡の中央に捉えて発射……というふうにして立て続けに複数の艦を攻撃できます。

というわけでここまで読んでくれたあなたは潜水艦を自在に操り、さらに目の前の敵艦を沈める術を得たわけです。当然Wolfpackは買いましたよね?買え

次回はその他の装備について

https://note.com/kugimiyabyoudet/n/naa584ffc1730

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