エレンと天才を殺す凡人

『左ききのエレン』かっぴーさんと『天才を殺す凡人理論』から才能論を語りまくった気づきメモ

今日、『左ききのエレン』のかっぴーさんと、対談した。

左ききのエレンは「才能」に関して描かれた名作マンガ。作中には、たくさん天才や秀才、その才能を活かす人物たちが出てくる。著者のかっぴーさんと『天才を殺す凡人理論』をもとに2時間近く話した。超面白かった。

詳しい記事は、Cakes さんで公開されると思うので、ぜひそちらを見て頂きたいが、あまりにも製作者視点で学びが多かったので、備忘録がてらにメモしておきたい。

・感情の動きで「世界を理解している」→だから人間模様がかける

 そもそも、特殊な才能を持つ人は大体、世界を理解するための独自のツールが存在していて、そのスコープで世界を見ているー と僕は思っているのだけど、かっぴーさんは「自分の感情の反応」で見ているらしい。たとえば、Aさんと会った時に「自分がどんな気持ちになったか?」とか。だからこそ、あれだけ圧倒的な人間関係図でも、ぐちゃぐちゃにならずに描けるわけだと。面白いなー。

・「熱量を損なってしまう書き直し」はまだ二流

 作品を作るときとっても怖いことの1つは「書き直すと、そのときの勢いが失われてしまうこと」。言い換えれば「このシーンはもう一度、同じような熱量で描けないんじゃないか?」と思ってしまうこと。これはクリエイターなら誰でもわかるはず。かっぴーさんも昔はそう感じていたらしいのだけど、次第に「熱量を失わず書くための方法」があると気づいたらしい。これは僕もいま学び中だなぁ。

・漫画家として一番描くのが難しい最終奥義が、本来は「感情」

 かっぴーさんはプロの漫画家である友人に、初期の頃のエレンの絵をみて、「本来一番描くのが難しい感情だけが描けている」と言われたらしい(笑)。これは「例えるならレベル1からすっ飛ばしてレベル10言った感じ」と言っていたが、これは文章もそうだなぁ。手におはや、構成とかはどうにでもなるけど、感情(=人間)を描くのは一番難しい。

・欠落するがゆえに、天才も一人では生けていけない。だが、だからこそ、実は人に最も影響を受ける人物が天才

 これはコペルニクス的な発想だった。いろんなインタビューで僕は天才の弱点は2つだと言っていて、1つが法律やルールで、もう一つが人を見る目、と語っているのだけど、言われて見たら、これはそうかもしれない。かっぴーさんならではの鋭い洞察だと感じた。

・神谷とエレンの関係は、ハンターハンターでいう「クロロ 対 ヒソカ」だし、テンコロでいう「ケン 対 アンナ」

 対談の途中で、最も盛り上がった話の一つがこれ。ハンターハンターの話だったのだけど、それは僕が「神谷とエレンが戦ったら、どうなると思いますか?」と聞いて発展した。これは天才を殺す凡人的にいうと、「ケンとアンナが戦ったらどうなりますか?」という話なのだけど、結論、ハンターハンター的には、クロロとヒソカみたいな戦いになるなぁ、ともりあがった。そして、クリエイターの人って、みんな、ハンターハンター好きだなぁ。笑

さて、記事本体は、これの30倍ぐらい話したので、公開がいまから楽しみ!あまりに学びが多かったので、メモ!

★★★ 『左ききのエレン』を『天才を殺す凡人』理論で徹底解説! Cakeで公開予定 ★★★ 


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