他人の記事を表示するのは、クリエイターにとってインセンティブが薄いと思う
これについては、記事で提示されている仕様では反対だなと思う。
理由については下記。
・『広告がない』『すっきりしたデザイン』『同一筆者のマガジン内で回遊性がある』というnoteの良さを減らしてしまう
・記事を読了した後さらにスクロールする人がそれほど多いとは思えない
・『興味のないコンテンツ(広告)はスルーする』癖のついた人はあまり見ないのではないか
・人気クリエイターにはメリットが薄い
ちなみに読了率は新聞社サイトが70%。
新聞社サイトの平均読了率は70%/ライフスタイルサイトのスマデバ閲覧率は60%【popIn調査】:MarkeZine(マーケジン) http://markezine.jp/article/detail/20694
noteの記事の読了率はわからないので、さすがに70%は超えないとして、平均の50%前後と推測する。
on/offを切り替えられるとしても、既に知名度を得ている書き手にしてみれば
人気のあるクリエイターの送客力を、他のクリエイターにわけあたえることができる
というのは外部にアクセスを流すことになって大きなメリットはないし、あまりonにしたがらないのではないかと。特に独自ドメインを利用している書き手の場合、左上のバナーをクリックしてもnote公式ページには戻らない訳だし。
長期的にはnote全体のアクセスを増やすという方向に働くかも知れないけれど、そこまで考える人は多分あまりいない。
結果、短期的にはあまりアクセスのない書き手がお互いにパイを奪い合うだけになってしまう、ということも危惧される。
結果として発見性の向上にはあまり寄与しない施策なのでは、と思う。
発見性を高めるために考えられる施作
◆有料記事(マガジン)をおごる機能
面白い記事は人におすすめしたくなるのだけれど、有料記事だとハードルがなかなか高い。
なので、有料記事単体やマガジン一ヶ月分などの単位でおごる、つまり布教できる機能があるとおすすめしやすくなると思う。
書き手本人が抽選形式でプレゼントするのもありでは。
◆キュレーションカテゴリを作る
他の人の記事を紹介すること専門の形式で投稿できると面白いかなと思う。
現状投稿形式はテキスト、イメージ、トーク、サウンド、ムービーがあるので、これにnote内に限ったキュレーション(まとめ)形式を加えるイメージ。
一言書評のような感じでコメントを交えつつ紹介できて、アクセスを他の記事に送れたならその数に応じてお金が入るとモチベーションに繋がるかも知れない。
自分で面白い記事は書けなくても、面白いものを見つける才能がある人はいるので。
◆タグの活用
新規記事と過去記事の掘り起こしも兼ねて、タグを活用してみては。
要するにはてなキーワードやニコニコ動画の大百科のようなイメージなのだけれど、読み物にもなるし(wikipediaを延々と読みふける手合いは結構いる)現在タグの乱用が見られる記事もあるので自治機能としても必要かなと。
不確かな内容が書かれたり、炎上リスクももちろんあるけれど。
また今週注目のタグ、のようなコンテンツを公式で組むのも面白いのでは。
◆今日のおすすめ記事ガチャ
完全ランダムでトップページに毎日3つくらい記事が出ると面白いかなと。ガチャは何度でも回せると楽しい。
全体の記事の数に対してあまりに少ないけれど、年間1000〜の記事を表示させられる可能性があるならそこまで悪くないかと思う。
まとめ
noteを眺めていて思ったのは、記事の発見性を高めるにあたってTOPページにアクセスする動機というのが今ひとつ欠けているのでは、ということ。
また、上で述べた通り他のクリエイターの記事にアクセスを流すことのメリットが薄いことの2点。
となるとnoteのそもそもの機能である『つくった作品を手軽に売り買いすることができる』に付随する『クリエイターを支援する』ということに対してもインセンティブが欲しい。
キュレーション記事の中で、特におすすめしたいコンテンツは『おごることができる』ってなかなか面白いような気がするけれど。
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