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今日のマナー筋トレ『うれしかった江戸思草』

マナー筋トレとは、運動して得た筋肉が丈夫な体をつくるように、マナー(心遣い)を身に付けることで自分軸が強固なものになる、心地良く生きられる、そう私は感じています。そして、マナーは特別な事をするわけではなく、日常を過ごす中でのちょっとした気遣いの行動。そんな話をしていきます。ちなみに、画像と記事の内容は無関係です。

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江戸思草(えどしぐさ)なんて古臭いと思われるかもしれませんが、今風で言うところの「マナー」「エチケット」。つまり、人間関係を円滑にするため、平和に日常生活を送るための思いやりの行動が江戸時代からあったんですね。

今日は江戸思草の一つ「うかつあやまり」で嬉しかったお話をさせていただきます。

今時「うかつあやまり」なんて…というか、すっかり頭になく、自分すらも忘れている行動だったことに気づかされたという話です。

ある日、電車に乗って空いている席を見つけて座ろうとしたとき、お隣の女性の上着の裾がちょっとだけこちらの席にはみ出していて、その上に私が座ったものですから、私のお尻にはコートの裾を踏んだ実感があり、即座に「すみません」と言おうとしました。

が、同時にお隣の女性も「すみません」と言ったんです。その女性にしてみれば、上着を引っ張られる感じがしたのでしょうね。そして、踏まれた理由が、自分がコートを整えて座らなかったっと判断したのでしょう。つまり、悪いのは自分(その女性)だと。

一瞬のことですが、同時に「すみません」と言いあいました。これが『うかつあやまり』です。どちらが悪いかという思考ではなく、自分に非がなかったか?と考えることで「私がうっかりしていたから…」という気持ちですね。

また歩いている時に、歩幅の違いでつい前の人の靴の踵部分を踏んでしまうこと、私結構あるんですね。以前に若い男の子(20歳前後かな)のスニーカーの踵を踏んでしまったんですが、その男の子は振り向くや否や「すみません」と言ってペコっと頭を下げたんです。

びっくりしました!今時の子が!!!っと(私はばばあなので)。そして、江戸思草って日本人のDNAか?!という気持ちにさせてくれました。とっても嬉しかったので、今でもその時の光景を思い出すと(日本人って素敵だよなぁ~)とほっこりとした気持ちになります。

取り立てるほどの事でもない小さな出来事ですが、「うかつあやまり」でその場の空気がとても和みます。「悪いことをしたな」という気持ちではなく、なぜか分からないけど「良いことをしたな」という気持ちになります。そう!ハートが温かくなり、良い一日になりそう、なんて素敵な日なんだろうと思えるんです。

それからは、もっと「うかつあやまり」を意識しようと思うようになりました。ときどき舌打ちするような自分もいましたから…(反省!)

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