向坂くじら

詩人向坂くじらのnote 以前就労支援の仕事の一環で就活生にインタビューをしており、現…

向坂くじら

詩人向坂くじらのnote 以前就労支援の仕事の一環で就活生にインタビューをしており、現在休止中ですが記事は残しています 現在はこちらの公式サイトにて記事などアップしています https://kotopa.com/

最近の記事

【中学五教科】自学自習のための参考書・問題集リスト

こんにちは。埼玉県桶川市で国語教室「ことぱ舎」を運営している向坂くじらと申します。教室での指導の他に、地域のフリースクールで学習支援にも関わっています。 このリストは、中学生のみなさんが独力で五教科(英数国理社)の学習を進めるための教材集です。ひとりでも学習を進めやすい教材を選んでいます(=授業を受けたり、授業動画を観たりする必要があるものは入っていません)。多くは小学校を卒業してすぐに取りかかれる難易度ですが、とはいえ高校受験対策のことを考えたとしても必ず通ったほうがよい

    • くびになった社員が、退職勧奨を受け入れるときに会社に送った鬼・長文(17000字)メール、全文

      【はじめに】 12月28日、会社をくびになりました。人生二回目のくびです。 正確に言えば、12月27日にくびを言い渡され、28日に話し合いをして、30日に退職勧奨を受け入れ、31日付で退職をしました。2019年の夏にアルバイトとして入社し、その後正社員になって12月末まで在職していたので、3年半勤めたことになります。 そしてこの記事は、くびになったのち、退職する際に送ったメール全文(ほぼ原文)です。こうして公開することを友だちに話したら「本当に狂人だと思われるからやめな

      有料
      800
      • 「国語教室 ことぱ舎」埼玉県桶川市でオープンします!

        国語教室 ことぱ舎は、「国語を専門とした少人数制寺子屋形式の学習塾」です。 「読むこと」「書くこと」のふたつの要素を軸に、 お子さんそれぞれの苦手なところや理解のクセをほぐし、 読み取る力、感じ・考える力、あらわす力を、 ひとりひとりに合わせたペースで基礎から養っていきます。 ★公式サイトができました! 内容はほぼ同じです。こちらのほうが見やすいかもしれません。(2022年4月) システム・基本情報対象 小学校3年生~中学校2年生のお子さん ※現在、2022年度新小3

        • 性被害を告発した顛末の記録(告発前〜慰謝料を請求すると決めるまで)

          はじめにわたしは現在、2019年4~6月に受けた性被害の告発をしています。 いまは弁護士の先生と契約をし、示談に向けて動いているところです。(2021年5月18日現在) 正直、性被害を告発するのはやはりしんどいです。他人との間で起きることの大変さはもちろん、精神的にもさまざまなリアクションが立てつづけに起きます。大変なのはわかっていたつもりでしたが、予想以上でした。 せめていま経験していることが、今後性被害を受けて告発するかどうか悩んでいる方の知見になればと思い、この記事

        【中学五教科】自学自習のための参考書・問題集リスト

          愛せる化粧をさがして、あるいは愛せるわたしをさがして

          ※この記事は昨年6月に書いたものです! そうなった経緯や公開した理由は記事の終盤で書いています。 まえがき化粧のことがほんとうにきらいで、ちかごろはほとんどすっぴんで過ごしてきた。 もともとは、 ・社会的な振る舞いを求める相手と会うとき ・客席とステージが遠い会場でライブをするとき ・その他まあやってもいいかなという気持ちになったとき の三パターンのみ化粧をしていたが、あるときとつぜん「いや、こんなに化粧がきらいなのだから、わたしまで化粧派(?)に与して、同じ気持ちで

          愛せる化粧をさがして、あるいは愛せるわたしをさがして

          Anti-Trenchファーストアルバム「ponto」「ŝipo」について/シングル先行配信のお知らせ

          こんにちは。 Anti-Trenchから皆さまへお知らせです。 新型コロナウイルスの感染拡大で、それぞれに大変な思いをされていることと思います。一刻も早い社会全体の回復を願いつつ、この文章を読んでくださっているおひとりおひとりのみなさまに、心よりお見舞いを申し上げます。 Anti-Trenchは、2018年の11月にアルバム制作のためのクラウドファンディングを行い、みなさまの応援とご支援のおかげで無事達成し、アルバム制作をはじめることができました。あらためてお礼申し上げま

          Anti-Trenchファーストアルバム「ponto」「ŝipo」について/シングル先行配信のお知らせ

          「ことぱ舎」という場所をつくりました→公式サイトオープンしました!

          「ことぱ舎」という場所をつくりました。 →2022年2月1日、国語教室 ことぱ舎をオープンしました →2022年4月、公式サイトをオープンしました! 今後、エッセイやお知らせはnoteではなく、主にこちらのサイトにアップしていきます。よろしくおねがいします! デザイン: Shouta Kanehara

          「ことぱ舎」という場所をつくりました→公式サイトオープンしました!

          場をひらきつづけた、ということ(しょぼい喫茶店最終回前夜に)

          2018年6月からつづけてきたしょぼい喫茶店での間借り営業が、あしたで最終回を迎えることになりました。お店の休業に伴ってのことです。 わたしが教育業以外の仕事で一年半つづくことなんてほんとうに稀で、いろんなことがありすぎて、このことが決まった昨夜から丸一日、走馬灯を見つづけているようです。 いいたいこと、思い返したいことは山ほどあるのですが、それは終わったあとにとっておくとして、ひとつだけ。 そもそも、週に一回、同じ場所に場を持ちつづける、というのは、わたしにとってはと

          場をひらきつづけた、ということ(しょぼい喫茶店最終回前夜に)

          こえ:「カミングアウトの直前に」20卒Nさんのばあい

          Nさんとお会いしたのは、Nさんが20卒としてはじめての面接を受ける一週間前。LGBT当事者であることをほとんど誰にも打ち明けていないNさんだが、ジェンダーフリーに取り組む企業に惹かれ、そこではじめてカミングアウトする予定だという。つねに上を見ているNさんの焦りと不安、そして覚悟について。 志望動機にLGBT入ってると誰にも言えないんですよ。だから面接の台本とか作ってるときとか、ESをやってるときも、親来たらすぐ閉めるみたいな。隠さなきゃいけないみたいな。 この会社

          こえ:「カミングアウトの直前に」20卒Nさんのばあい

          このままではきみが死んでしまう

          就活自殺がなくならないという。 自殺はつねに終わってしまった問題としてあらわれる。自殺の報道をどれだけ悲しく思ってもそのひとには会えない。そのひとの問題は終わってしまい、もう解決することはない。それならばせめて、と、いままさに死にかかっているべつの誰かが死なずにすむために努力することしかできない。 「死にかかっている誰か」はどこにでもいて、報道されないし、近くにいてもわからないこともある。ときに見過ごされ、ときに沈黙している。 自殺者数のグラフを見ながら、その奥にもっと

          このままではきみが死んでしまう

          詩人がいまの会社を選んだ理由

          前回の記事を、所属する部署の部長にあたるYさんに見せたら、「詩人がこの会社を選んだ理由を書いて」といわれ、たしかに、と思った。たしかにそこを書いてほしい気持ちもわかる、会社の人からしたら、なおさら。 というわけで、就職エージェントの仕事を探しはじめてから今の会社に入社するまでのことも書こう。わたしの正規雇用者生活の記録としてはここまでがエピソードゼロといえる。 この会社を選んだ理由はすでに明確に決まっていて、あるひとつのできごとについて話をすれば済む。 ところが、先日また別

          詩人がいまの会社を選んだ理由

          詩人が正社員になった理由のすべて

          生まれてはじめて正社員になった。大学を卒業して二年弱、つい最近まで自分のほうが無職だったのに、どういうわけか就職エージェントになってしまった。 就職エージェントの業務は仕事を紹介することなので、毎日のように働きたい人、働いていない人、これまで働けなかった人の話を聞いて過ごしている。そしてもっぱら働くことを勧め、サポートする。働き手を紹介すると、紹介した先の企業からお金がもらえる、そのようにして会社が成り立っているからである(ようだ、たぶん)。 いまはどういう業界とか業種考

          詩人が正社員になった理由のすべて

          こえ:「キャッチコピーはつけない」大学四年Uさんのばあい

          Uさんは大学四年生、すでに一社から内定をもらっている。「就活は楽しかった」と話すUさん。就活をほとんど終えた彼が、コピーライターを志望した理由、いま就活や仕事について考えること。かつての挫折と、そこから呼び戻してくれたもの。 で、入ったことないビルとか入って、なんかこう、まったく見たことがない世界があるもんだなあみたいなのを知れたのも就活かなあ。 正直ビジネスってあんまりこう、あいまいさを大切にしないじゃないですか。好きじゃないなって、思っては、いましたけど、まあ

          こえ:「キャッチコピーはつけない」大学四年Uさんのばあい

          こえ:「がんばりの不感症」大学四年Kさんのばあい

          Kさんは大学四年生。就活も終わりに差し掛かった時期、周りの友人にはつぎつぎ内定が出ていくのに、自分だけなんとなくうまくいかない。好きなことはあるけれど、それが仕事にどう結びつくのかわからない。やっているはずなのに、いつも自分ががんばっていると思えない…… 「自分に結構期待しすぎてしまうところがあって、自分はもっとできると思ってたところができなくて、きついな、みたいな。きついなーって、思いました。就活する意味ってなんだろう?」 「でも、みんな嘘つくじゃないですか、就

          こえ:「がんばりの不感症」大学四年Kさんのばあい

          ぜったい失敗する! 死なないための就活マニュアル ver.1.1

          ★この記事は、2018年6月1日にはてなブログに公開した記事に加筆・レイアウト修正などを加えて再度公開したものです。 はじめに就活生のみなさん、こんにちは。ちょうしはどうですか。 20卒のみなさんはもうすぐ正式に選考解禁ですね。でも、まわりがもう就活を始めていて焦ったり、すでに情報戦みたいになってくたびれたりしているかもしれない。21卒のみなさんは経団連のルールが廃止になるとかで、なにがなんだか落ち着かないかもしれない。既卒や第二新卒のみなさんは、一度レールを外れてしまっ

          ぜったい失敗する! 死なないための就活マニュアル ver.1.1

          しょぼい喫茶店のどうでもいい会話を全文書き起こす

          こんにちは。向坂くじらです。 一月二十四日木曜日、「書記がいるカフェ」というイベントをしょぼい喫茶店でやりました。 ふつうのカフェだけれども書記がいて、パソコンを打っていて、そこで行われた会話がすべてリアルタイムで書き起こされ、さらにパソコン画面はプロジェクターで投影されていて、書き起こされていくところを全員で見ることができる、というイベントです。 それイベントっていうのか? と思わなくもないですが、これはわたしがしょぼい喫茶店で主催している「場の詩プロジェクト」の一環です

          しょぼい喫茶店のどうでもいい会話を全文書き起こす