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【九州スポーツビジネスサミット2021】 eSportsに投資するなら今?!

近年のeSports会は熱い!
福岡では、2019年に開催された「EVOJapan」をきっかけに、一気にeSportsの波が押し寄せました。昨年はコロナ禍でリアルイベントはあまりできてませんが、それまでは天神や百道などでトップ〜アマチュアまで様々な大会が開催されています。

eSportsの今、そして、これからさらに発展させるためには何が必要なのかを知ることができました。

くろっぷ的ポイント
・eSportsの課題はなんだ
・eSportsにはこんな価値があったのか
・eSports競技がこれから必要なこと

登壇者

・スリー・アールシステムズ 首藤来太さん
・スリー・アールシステムズ 高木世豪さん
・スポーツフィールド 今泉伸也さん
・九州産業大学 福田拓哉さん

eSportsの課題はなんだ

eSportsとは、『複数のプレイヤーで対戦するコンピューターゲームがeスポーツ』(福岡eSports協会より)

世界では大会の優勝賞金が10億円を超えるなど、サッカーや野球に負けないくらいの規模感になっていますが、日本ではまだまだそこまでの勢いがありません。そこには、どんな課題があるのでしょうか?

今回、出てきた課題は3つ。
「ネガティブなイメージ」「法律」「スポンサー」

eSportsとは、基本的にテレビゲームから始まったスポーツです。
だからか、「体を動かさない」「目が悪くなる」「家に引きこもる」「勉強しなくなる」などなど、悪いイメージをもたれてる方が少なくありません。

香川では、ゲーム1時間条例ができるほど。。
何かに熱中するということは、他の何かを犠牲にするという意味では、サッカーでも将棋でも同じなのになぜなんでしょうね。
首藤さんは「遺伝子レベルでの研究がされたり、スポンサーから情報発信したり、プレーヤーにストレッチや筋トレをさせるなど」様々なアプローチをしながら、イメージ改善をされているそうです。

そして、法律。高木さんが「法律的な問題が一つある」というように、景品表示法や賭博罪、風営法などの課題があります。
しかし、日本でも、ビリヤードやダーツ・将棋などはプロ制度があり、億を稼ぐプレーヤーが存在するので、文部省やスポーツ庁などと連携して法律改正していく必要がありそうです。

最後に、スポンサード。
福田さんが「プレーヤーが400万人いると言われており、バスケット業界と同じなのに、Bリーグのような興業ができないのか」という課題に対して、高木さんは「チームのスポンサーがPC関連機器などゲームに近い企業しか入っておらず、一般企業などに広がっていないことが、スポンサーが広まっていない理由で、他のスポーツのような一般企業がスポンサードするためには、社会への理解・認知、企業への価値を創造し、発信していくことが大事だと」おしゃっていました。

eSportsにはこんな価値があったのか

eSportsの価値にはどんなことがあるんでしょうか。
元々スポーツプレーヤーの就労支援しているスポーツフィードの今泉さんはeSportsプレーヤーの価値をこのように話していました。

「eSportsプレーヤーは論理的思考能力が特出している人が多く、既存スポーツ出身者にはない価値があり、人材紹介としては紹介できる幅が広がった」

確かに、格闘ゲームって反射神経だけでやってるかと思いきや、プロプレーヤーになるとデータや知識を豊富に持ち、その掛け合わせでシミュレーションを繰り返すことも重要と言われています。実は将棋と同じような思考をやってるんですよね。

昔は、フィジカル・メンタルが高い人材が重宝されてきましたが、現代においては、論理的思考能力が必須の能力と言われており、実は就職においてもゲームでの経験が活きてくるという新たな価値が生まれているんですね。

また、福田さんから「ポケモンGOブームにより、年配の方も孫のためにスマホ片手に街を歩きポケモンを集めるという事象が発生して、健康や家族の会話促進につながっている」という話もありました。

日本が抱える課題に対して、実はゲームが新たな健康やコミュニティツールとして、新たな価値を生み出しているとのことです。

eSports競技がこれから必要なこと

これからさらにeSportsが発展していくために必要なことはなんでしょうか?

大人になったらなりたい職業にYoutuberが入っているように、今後eSportsプレーヤーが入ってくるようになるのは?と福田さん。

それに対して、首藤さんは「(サッカーや野球のように)触れる場所がまだまだ少ないと感じている。イベント開催などについても、まだ人材も不足している状態」とおっしゃっていて、さらに「プレーヤーも、もっとゲームを楽しめる人、発信ができる人が出てきて欲しい」とおしゃっていました。

高木さんは「eSportsは一つのツールであり、ゲームをやるだけでない、いろんな事例を作って、ファンを増やしていきたい」とおしゃってました。

今泉さんは「スポーツプレーヤーはグリット(やりきる)力、忍耐力が強いので、それを武器に市場を広げていきたい」と。

そしてスポンサードについて、首藤さんは「現時点ではまた初期段階。だからこそ、今スポンサードしているということは先行者メリットがある」とのこと。

認知や販促をしたい企業の皆さま。
eSportsにスポンサードするなら今ですよ!

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