最近の記事

京都みなみ会館

私が初めて行ったミニシアター。 知ったのは旧館が閉館する際に京都新聞に掲載されていた記事をお母さんが読み、私に教えてくれたからである。「さよならみなみ会館爆音上映」でベイビー・ドライバーを鑑賞した。旧京都みなみ会館でみた最初で最後の映画であった。 それまではミニシアターというシネコンとはまた別の世界があると言うことを知らなかった。旧みなみ会館はここが映画館なのか…?という怪しい雰囲気が漂っており、本当に入って大丈夫なのか?と思いながら階段を登ったのを覚えている。整理番号順に

    • 台湾 と わたし

      私が台湾を訪れたのは2018年の夏。今からちょうど4年前くらいのことである。今のこの時期になると京都は湿気で毎日蒸し暑く、その暑さで台湾へ行ったときの記憶がよみがえる。今年もあの旅はよかったなぁと、最近思い出してカメラロールを眺めていた。そしてふと思ったのが、あの旅はわたしのターニングポイントであったのかもしれないということだ。 2018年夏。私は大学4回生だった。もやしもんという漫画を読んで興味を持った微生物を学ぶ研究室に希望して入った。上回生が卒業した後は学生はわたし1

      • Death Proof in Grindhouse 最終上映

        『Death Proof』という映画は知っているだろうか?2007年に公開されたクエンティンタランティーノ監督の作品で、今から15年前の映画である。この映画の国内上映権が今年の5月28日に切れるため(泣)、国内最終として数箇所の映画館で上映されるゾ! グラインドハウスとは?​グラインドハウス=B級映画2・3本立て+映画の間に予告編3本を上映する劇場なのだ。とても魅力的だが、一人で行くのははばかられる…笑。私は勝手に”千本日活”みたいな感じなのかな…とイメージしているが。とて

        • 紙媒体の淘汰

          昨年の9月ころの話である。 私は会社の研修で加賀のホテルで過ごしていた。周辺には訪ねる店もなく、ホテルで暇を持て余していたため、wowowオンデマンドで特集されていた湯浅政明のアニメである「ピンポン」を鑑賞した。いわゆる「スポーツ根性漫画」とはまた違った雰囲気のアニメであった。特に感動したのは最終話のペコ vs スマイル戦で、スマイルが自分はちゃんとした血の通った人間だと自覚し、その上でピンポンを楽しむという描写だ。 こんなに良いアニメなら、原作も読んでみたい!と思い、丸善

        京都みなみ会館

          四畳半神話体系的大学生活

          私が初めてこの本を読んだのは確か中学生か高校生のころ。当時大学生がどんなものか知らない私は、京都が舞台の変な小説だなというくらいの感想しか持たなかった。その数年後、私もめでたく京都の国立大学に合格し、京都で学生生活を送った。親から提示された大学進学への条件は「自宅から通える大学」であるということ。私は浪人をしたということもあり、自宅から通える京都の大学を選んだ。特に何も思い入れもなかったが、神戸の大学に通っていた母からは、「絶対に京都が良い。何個大学があると思ってんの。」とよ

          四畳半神話体系的大学生活

          作ったGIFをみてくだちい

          なぜかTwitterに投稿すると画質が粗くて、なんの動画かわからないので、こっちにもあげてみました泣 マクドでお昼食べてながら窓の外をみていると、猫が屋根にたまった水で体洗ってるのが見えました。それをぼーっとみながらこのgifつくってみようと思いました。雨はやくやんでほしいですね。 過去の力作もみてくだちい! よかったらインスタもフォローしてくだちい! http://Instagram.com/kuma815kuma

          作ったGIFをみてくだちい

          超暑いなか自転車を漕いだら、蝉の鳴き声が聞こえた。私は小学生のころの夏休みのプールを思い出した。 夏休みが始まってすぐは参加者が多いけれど、中盤になるとだんだん、だんだん人が減ってくる。友達や同級生のほとんどは家族で旅行や遠出するからだ。 我が家は年に一回旅行するかしないかみたいな家庭だったから、夏休みのプールは毎日参加した。 自分みたいな人は何人かいて、毎日おんなじような面子でプールに入っていた。 と言った感じで、夏休みのプールは参加者もほどほどで、広々と泳ぐことができ

          団地、我が愛

          あと一週間ほどで自分の人生の半分を過ごした実家が、実家ごとお引越しすることが未だに信じられない。 今の団地には中学に入学する前の春休みに越してきた。前に住んでたマンションよりも一部屋少ないし、周りは草木が生い茂ってて虫も多いし、知ってる友達がいない中学に通うということで、あまり引越しに対して気が進まなかったのを覚えている。 たくさんの段ボール箱を積んだ引越屋のトラックのあとをつけるように、母の運転する車に揺られながら、小学校の友達からもらったお別れの手紙を読んだのも、もう

          団地、我が愛

          Back to the Future

          Back to the Future、これは私が1番好きな映画である。 最初にみたのはパートワンで、小学1年生のときだったと思う。それまではディズニーやジブリをみてた私が、初めて実写SF映画と出会った瞬間だった…笑。映画をみてワクワクするということを、この映画で初めて体感した。興奮が抑えられず、お父さん、お母さんに感想を伝えるのに必死であったことを記憶している。とにかく、タイムマシーンという画期的な発明に心ひかれたのだ。 傑作といえどもこれは1980年代の映画。私の友達で

          Back to the Future

          ツアーナンバーガール

          私がナンバーガールと出会ったのは、大学2回生のとき。そう、ナンバーガールはもうすでに解散をしていた。 所属していた軽音部の先輩にすすめられたからYouTube で透明少女のMVをみたのを覚えている。なんだこれは?と思った。 まず普通のバンドにはない変なMVだったこと。曲の疾走感がとても伝わる映像だ。 もう一つある。どの楽器も主役のバンド形態である。ヴォーカルもギターもベースもドラムも全ての音が大きい。でも個々がバラバラに音を出しているのではなく、一体感がある。こんなバン

          ツアーナンバーガール

          チェーン店ではない

          ここ数年でインド?ネパール?料理屋が着々と増えていると、みなさんも感じているはずでしょう。私が住む京都にも、いたるところに本格ナンカレーの店がある。 この本格カレーはインドのものなのか、ネパールのものなのか?疑問である。インド・ネパール料理屋としているところもあるし、インド料理屋、ネパール料理屋と独立した別々のものとして解釈されている場合もある。謎である。 数は多いインド・ネパール料理屋だが、その特徴は店によってそんなに変わらない。 店先には本日のカレーの内容が

          チェーン店ではない

          思い出 in 台湾

          去年の今頃は台湾にいた。というのも、大学が募集していた2週間の台湾研修に参加したからだった。 これまでの私はこのような海外研修があっても、積極的に参加する方ではなかったし、親にも「やっとやってみる気になったのね」的なことを言われた。たしかに機会は与えられているのに、それに対する私の感度が低かったり、積極性が低かったのは否めない。 なぜ台湾に行こうとしたのか?それはただただ研究室にいたくなくて、旅行で休むなんて口が裂けても言えないし、合法的に研究室にいなくてもよくなる方法

          思い出 in 台湾

          団地 is mine

          団地に引っ越してきて、はや12年経った。来た頃は古いなぁくらいにしか思っていなかったけど、時が経つにつれ愛着がわいてきた。 団地に対するイメージは人それぞれだと思う。庶民的というのが一般的な解釈だろうか? 私は3、4年前、大友克洋の「童夢」を父から薦められて読んだ。この作品の舞台は団地なのだ。団地にはどんな人が住んでいるか、全てはわからないし、摩訶不思議な現象が起こりうるかもしれない…自分の住む団地でも起こるかもしれない…などと考えるととても親近感がわいてきたのを覚えて

          団地 is mine

          KAMOGAWA

          万城目学の「鴨川ホルモー」という作品をご存知であろうか。京大のホルモーというスポーツ?サークルでの出来事が描かれた作品である。私は中3のときの朝読書の時間で読んだ。 高校生になって進路を決める際、父親から「ホルモーやればええやん」と言われ、自分も納得した。そう、あのみんなが憧れる京大で鴨川ホルモーをするんだ!と本気で目指していた。その夢も儚く散ったが。 京大には入れなかったが、縁があり私は京都の別の大学に入ることができた。その大学は高野川から近いこともあり、以前よりも川が身近

          映画館との遭遇

          元々はそんなに頻繁に足を運ぶことはなかった。研究室生活がキッカケだった。 毎日毎日、自分の研究室のフロアにひと気がなく、しん…とするような時間にしか帰れず、帰れば疲れていて寝る以外のことは何もできない、というような生活だった。でも(土曜日)日曜日は自分の時間が持てた。 せっかくの休み、寝て無駄に過ごす訳にはいかない。そう私は思っていた。ギターの練習したり、本屋へ行ったり、おいしいご飯食べたり、古着屋でウィンドウショッピングしたり…いろんな過ごし方をしたし、あると思う。

          映画館との遭遇