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「ウサギとカメ」を現実世界に置き換えると

「ウサギとカメ」の物語をご存知ですか?自慢の足の速さで駆け抜けるウサギと、ゆっくりとしたペースのカメ。そんなウサギの慢心をよそに、コツコツと歩みを止めないカメが最終的に勝利するお話です。持続的な努力の価値や、過度な自信を持たないことの大切さを伝える童話ですが、現実の世界はどうでしょう。

勉強が得意な子どもは自ら進んで勉強を続け、その能力に磨きをかけていきます。また、社交的な会社員は、持ち前のコミュニケーションを活かして、どんどんチームの中核となっていきます。

では、現実世界のカメは、敗北を味わい続け惨めな思いをし続ける運命なのでしょうか。

私の考えはです。私は、「人は自分の強みをどれだけ理解し、それをどう活かしていくか」で、人生の舞台での幸せ感が決まると考えています。私の体験を通じて、この新しい「ウサギとカメ」の物語を紐解いてみましょう。

自分の強みを知り、最も輝ける舞台で戦う

私たちが生きている社会は「ウサギとカメ」のように、さまざまな人々との競争や比較の場となっています。しかし、この古典的な物語が教えてくれるように、一見劣っているように見える者も、その持つ強みを知り、適切な場で活かせば、驚くべき結果を生むことができるのです。

確かに、私たちの中には学校や職場といった「標準的な」環境での活動が困難な人々もいます。そんな時、多くの人が「自分には強みがない」と感じがちです。しかし、その考えは早計です。私自身、5年間のひきこもりの経験や、発達障害の中での「過集中」という特性は生きるうえでの武器となりました。それらの体験を生かして、ひきこもり支援活動を行ったり、「過集中」の特性を生かし園芸や料理、さらにはAIの分野で成功を収めることができました。

これは私の例に過ぎませんが、この経験が示す通り、私たち一人一人が持っている強みや特性は、それを最大限に活かす「舞台」や「土俵」を見つけることで、大きな価値を生み出す可能性が秘められています。

ですので、もし今、自分の存在価値や強みを見失いそうになったとしても、あなたの中に眠る可能性を信じて、その最適な舞台を探し続けてください。そして、あなたがどんな特性や背景を持っていようと、そこには確かな強みが隠れていることを忘れないでください。最も大切なのは、『その強みを自覚し、自分の最も輝ける場所で戦っていくこと』です。

速さだけが強みではない: 「ウサギとカメ」から学ぶ生き方

「ウサギとカメ」を思い出してみてください。足の遅いカメが、怠けるウサギに勝利するという、一見シンプルながらも深い教えを持つ物語です。しかし、現代の社会を想像してみると、ウサギは怠けることなく、日々トレーニングを積んで、より高速に走る技術を身につけているでしょう。その結果、カメがウサギに追いつくことは困難に思えます。

しかし、本当にカメはウサギに対して何の強みも持っていないのでしょうか。生物学的な観点から見れば、カメがウサギに勝る特徴も確かに存在します。カメの長寿や、厚い甲羅に覆われたその体から、さまざまな環境への適応力はその典型的な例です。ウサギの速さには勝てないかもしれませんが、見方を変えれば、カメが優位となるケースもあり得ます。

この意外な視点は、社会におけるひきこもりや、日常の中で困難を感じる人々へのエールとしても通用します。学校や職場での競争についていくのが難しく感じるかもしれませんが、それぞれの人が持つ独自の強みや武器を信じ、磨き続けることで、新しい価値や可能性を発見することができるのです。

そして、もしまだその武器を見つけられていないとしても、好奇心や探求心を大切にすることで、自分だけの道を切り開いていく力を身につけることができるでしょう。

まとめ

私たちが生きているこの世界には、さまざまな競争や挑戦があります。特に、競争を得意するウサギのように速さや即時性を求められることが多い現代社会。しかし、「ウサギとカメ」の物語が示しているように、速さだけが強みではありません。カメのように持続力や耐久性で長期的に戦うことの価値もあります。

自分の強みを自覚し、それを活かすための最適な舞台を見つけることが何より大切です。もしかしたら、それは一般的な学校や会社の枠内にはないかもしれません。しかし、そのことがあなたの強みや価値を無効にするわけではないのです。

結論として、私たちは皆、異なる強みや才能を持っています。学校や会社の中で目立たないかもしれないあなたの特性も、正しい場所や環境であれば大きな価値として認識されるでしょう。

ひきこもりを経験した私が皆さんに伝えたいことは、「自分の強みを自覚して、勝てる土俵で戦え」ということです。これを忘れずに、日々の生活や挑戦を進めてみてください。そして、もしまだ自分の強みを見つけられていないと感じている方も、必ずどこかにそれは隠れています。明日を迎えることの喜びと共に、自分だけの強みを探し続けてください。

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