TANREN株式会社 社外監査役退任のご報告

今月末で退任する件について、ご報告いたします。
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TANREN株式会社 社外監査役退任のご報告

私、大木豊成は、2017年3月31日をもって、TANREN株式会社の社外監査役を退任することになりました。本来の任期満了は9月末ではありますが、IPO支援を得意とする公認会計士と交代してほしい、という佐藤の強い意向を尊重し、任期途中ではございますが退任することといたしました。なお、同時に社外取締役就任を依頼されましたが、それに関してはお断りし、同社との経営には関わりがなくなることになりました。

私は、本業であるイシン株式会社(東京都中央区)の代表取締役兼オーナーであり、株式会社テクノブラッド(東京都台東区)の社外取締役を担っている立場もありますので、憶測や風評を招かぬように、同社を離れるに至る経緯・理由を、守秘義務に抵触しない範囲でご報告いたします。


TANREN株式会社は、2014年10月に取締役の佐藤勝彦(代表)と目野健一が、佐藤の前職である株式会社テソロと、その取引先である株式会社ピーアップの協力を得て設立いたしました。私自身は、設立間際の同月7日に佐藤より社外監査役の打診を受けるという慌ただしいスケジュールで、同社との関わりをスタートしました。事業の柱は、「クラウド型ナレッジシェアアプリ」という「ロールプレイング等の動画をクラウド上にあげ、上長がスマートフォンなどでフィードバックをする」というシンプルかつユースフルなモバイル型クラウドサービスです。当初は携帯電話ショップを運営する企業様を中心に営業し、その後は飲食やスポーツクラブなど、多様な業態の企業様に提案してきました。ただ、大規模なシステム開発費用および月次の固定費などが必要な中で、会社を設立してすぐに儲かる、という単純なものではありません。

そのため私自身は、社外とはいえ監査役という立場ですので、立ち上げ当初から徹底して数字にフォーカスし、「(たとえ本業以外の業務でも総受注額を増やして)売り上げと利益の最大化」と「数千円のクラウドサービスを含めて出来る限り出費を抑え、支出の最小化」を、繰り返し伝え、社長こそが一番の営業マンになる必要性を訴え続けてきましたが、残念ながらこの点に関して佐藤とは意見が噛み合いませんでした。


今回、佐藤から「社外監査役辞任と同時に社外取締役になってほしい」という依頼があったのですが、その際の役員報酬は「無し」という条件でした。社外とはいえ取締役という責任ある立場を、無償で引き受ける、ということは大変無責任なことだと考えています。企業としてきちんと登記される取締役という立場である以上、無償という条件を飲むわけにはいきません。また、社外という立場でアドバイスをしても、なかなか聞き入れてもらえない環境の中で、取締役という投票権を持つ職務であったとしても、監査役の際と同じく、その職務をまっとうすることは困難だと考えました。そのように企業として、そして事業を牽引するうえでの考え方の相違があり、取締役という職務はお断りいたしました。


佐藤とは、事業に対する熱度は共にしてきたつもりでしたが、その取り組み方の食い違いは大きいと感じており、このタイミングでTANRENの役員の立場から離れるという決意をした次第です。私自身はいなくなりますが、TANREN株式会社は、引き続き努力を続けておりますので、今後も温かく見守っていただければと存じます。


繰り返しになりますが、イシン株式会社および株式会社テクノブラッドは、今も今後も元気に成長し続けております。今後は、この二社の事業に注力してまいりたいと思います。ご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願いいたします。


2017年3月31日

             イシン株式会社 代表取締役社長
             株式会社テクノブラッド 取締役 大木 豊成

サポートよろしくお願いいたします。