昔からみんなこの手の話が大好きだ。大した答えも導けないくせに。幸せについて考えるのは今幸せじゃないと感じているからだとする意見がある。なるほど確かにそうかもしれない。幸せっていうのは私たちが焦がれるような満ち満ちた感覚ではない。だれにも気付かれず、ただそこにあるものだ。恋人のいない私は一番幸せだった時間を尋ねられると、一番深く愛した彼と一緒にいた時間を思い出す。どうしていつも人はいつも幸せについて考えるときにすぐに性愛を連想するのだろうか。

.......その答えをふと考えてみた。愛が幸せだと感じる理由は対人関係にあると思う。人は皆孤独を恐れているのだ。恋人との関係は（たとえ不倫関係だとしても）向き合うのは１対１の関係だ。ライバルはいないし、自分の地位が脅かされることもそうない。確実に自分が愛されている実感を得られて、自分もその相手を愛おしいと感じれている。その状態に人は何事にも代え難い安心を手にしている。恋人が欲しくなるのは依存先がほしいからだ。自分を愛してくれる人を近くに置きたいからだ。異論は認めない。

結局人は弱い生き物なんだと思う。弱いからこそ手を取り合う。
あなたが手を取りたい相手はどんな人たちだろうか？今日も幸せを近くに感じられる人が増えますように。