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運を引き寄せる、ピンチをチャンスにするチカラ。

月曜日、突然、某局の街頭インタビューを受けた。

 私は家族経営のちっぽけな飲食店の一員である。現在、緊急事態宣言中につき、時間短縮営業12-20時かつ土日月の週三日のみ営業している。
 大阪難波・道頓堀あたりの飲食店では、夏の自粛要請時は70%が開店していたが、30%が休業だった。ところが、年末から2月にかけての自粛要請では、30%しか開店しておらず70%が休業あるいは閉店と言う現実だ。1月末は営業していた近隣店も2月からは休業になり、路地の並びで月曜営業してるのは私達の店だけだった。そこへ、すいませーんと入ってきたTV局クルー。インタビュアー、カメラマン、録音の三名。良ければご夫婦でちょっと話を聞かせてもらえませんか。

「感染者数がおさまってきていますが、自粛が明けるとおもいますか?自粛前とどう変わりましたか?」

「実際に1年前と比べて、どのくらい売上が落ちましたか?」

 具体的な数字で伝えたかったのだろうが、そこは公表できない。夫の「寂しいです」の一言に続き 「2019年のラグビー観客やインバウンドの頃が懐かしい、はやくミナミにも人が戻ってきてほしい」と合わせた。
 
「当夜18:10からの関西放送局のニュースで流れます、協力ありがとうございます」と去っていった。

 たまたまの取材だし、今日は砕けたファッションだったためカウンター内で下半身があまり写らなくて良かった、と安堵し、インスタグラムstoryにだけ、テレビ取材受けたから見てねー、と載せた。
 そして、用事を済ませて帰宅、先に帰っていた夫は放映時刻にきちんと見て、なおかつ私のために録画もしてくれてたらしい。映ってたよ、ちゃんと喋ってたよ、と誇らしげな表情。
 そのあと、LINEやfacebookがやかましく鳴る、鳴る!

「見たよー!」 「久しぶり~TV出てたね。」「夫婦そろっていい感じ」

 夜9時前のニュースや、ネットニュースでも放映されたらしく、なんと福岡在住のお客様から「見ましたよ」とfacebookコメントが届き、画像をシェアしてくれるお客様や、Twitterで広めてくれた友人がいた。嬉しいことに、時間差でバリ島在住の友人からも近況と共にメッセージが届いた。まさかインドネシアからも見てくれたとは。

 離れていても繋がっている。ネットが世界を丸くしてくれているのだ。

 コロナ禍で会いに行けない、帰れない、とあきらめていた友情。遠く離れている友人やお客様とも一気に距離が縮まった感がある。本当に、私は運がいい、これは確信だ。強く念をこめると想った相手がふらりと現れたり、LINEが来たりすることは、以前からよく起こった。みんなそうなのかな、と思っていたが実はそうでもないらしい。

 そして、2021年陰暦の新年が明けた。私はいい一年であるよう願いをこめる。早く穏やかな、自由に行き来ができる日々が戻りますように。

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