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安倍政権の犯罪疑惑をうやむやにしてはいけない理由


 8月28日に安倍首相が辞任を表明し、ポスト安倍の総裁選が14日に行われる。


 安倍政権には数々の汚職や収賄の犯罪疑惑がある。
メディアはこれを単なるスキャンダルとして片づけている状態だ。

安倍政権のスキャンダルは、単なる失言から重大な犯罪までが並列にメディアに報道され、事の重大さがわかりにくくされている。

しかしこれらは単なるスキャンダルとして片づけてよい問題ではない。
なぜか。

 それは、安倍政権が黒川検事長の定年延長にこだわった理由にある。
黒川検事長が複数の犯罪を揉み消したと言われているからだ。

それは、政治家に検察・警察が買収され法律が適用される者を権力者の好き勝手に決められる、という事であり、法の元の平等が機能不全であると認める事であり、それを許すならば、法律の意味が変わってしまうのだ。

法律の意味が、「法治国家だからみんなで守る法律」、ではなく、「権力者がみんなを支配するためのの道具」、に変わってしまうと言う事だ。
それは日本という国の意味が、「法治国家」ではなく「独裁国家」である事を認める事に等しく、司法や国の正義、存在意義がないのを認める事に等しく、法律を守る事は権力に屈するだけの事という事になってしまうだろう。

だからうやむやにしてはいけないのだ。


うやむやになっている安倍政権の犯罪疑惑


安倍首相の疑惑

○森友問題
 ・安倍首相夫人である明恵氏が名誉校長である森友学園が国有地払い下げの際に85%(8億2200万円)値引きしてもらった問題。
 ・安倍首相の「私や妻が関わっていたら首相をやめる」発言
 ・官僚が首相の身内に便宜を図る背任
 ・官僚が首相と首相の身内に便宜を図るための公文書改竄、虚偽答弁

○加計学園問題
 ・安倍首相の友人が理事長の加計学園が、52年間どこにも認められていなかった獣医学部を新設する「国家戦略特区」の事業者に加計学園が選定された問題。
 ・「これは総理のご意向」等と記された文部科学省の文書の存在
 ・補助金をめぐる不正、詐欺と、詐欺幇助
 ・首相の身内に便宜を図る背任

○桜を見る会
 ・各界の功労者が招かれる事になっている「桜を見る会」に多数の首相の後援会関係者や反社会的勢力が招待されていた問題。
 ・公私混同、公職選挙法が禁じる買収・供応に当たる可能性。
 ・招待者のには、首相には昭恵夫人分も含め約1000人の推薦枠があり、安倍事務所が地元で希望者を募り、内閣官房に名簿を提出。
 ・安倍首相の「招待者の取りまとめには関与していない」発言が虚偽である疑惑
 ・桜を見る会前夜のホテルの夕食会の会費が首相後援会の政治資金収支報告書に記載がなく、政治資金規正法違反の疑い。
 ・夕食会の会費5,000円が安いため差額を首相が出した疑い。
 ・共産党議員が名簿提出を求めた日にシュレッダーで処分した公文書隠滅。
 ・官僚が首相に便宜を図る背任


閣僚の疑惑

○河井夫妻議員の選挙買収事件で起訴、その他、労働基準法・労働契約法違反
○菅原前経産相の公職選挙法違反
○小渕優子元経済産業大臣の政治資金規正法違反とドリルで証拠隠滅
○甘利明元複数の国務大臣の口きき・収賄・公職選挙法違反
○下村博文元文部科学大臣の政治資金規正法違反
○片山さつき元複数の国務大臣の口利き・不正経理・公職選挙法違反
○松島みどり法務大臣の公職選挙法違反
○西川公也農水大臣の違法献金問題
○秋元司容疑者元内閣府・国交副大臣のカジノ汚職収賄・証人買収事件・組織犯罪処罰法違反罪で起訴
○総裁選に立候補しているスガ官房長官の違法献金・領収書疑惑


これらの中には自民党本部に関係があると言われている物もある。


省庁の疑惑や問題

○黒川弘務元検事長の賭け麻雀辞任について処分と起訴がない問題
○森友問題で虚偽答弁をした官僚(佐川氏・太田氏)が処分ではなく出世をしている問題
○持続化給付金事業の電通による104億円の“中抜き”疑惑。
○電通・パソナ・トランスコスモス等の中抜き企業と政府の癒着疑惑
○経済産業省が持続化給付金事業を委託したサービスデザイン推進協議会設立に関わった疑惑
○前田経産省中小企業庁長官のテキサス癒着旅行・前田ハウス問題
○国の事業を委託している一般社団法人の違法な再委託問題
○南スーダンPKO日報隠蔽問題
○ジャーナリスト伊藤詩織さん事件の逮捕状執行取り消しを指示した警察庁の中村格氏の昇進(これについてスガ首相が昇進させたとの事(*2))
○政治家への忖度で便宜を図った官僚・公務員に背任の疑惑。

安倍首相の友達の疑惑

○安倍首相と仲の良い山口敬之氏のジャーナリスト伊藤詩織さん事件

など


 政治主導の名目で官僚が政治家に便宜を図れば出世、さもなくば左遷、で、検察・警察だけではなく、メディア、官僚、地方自治体すらも買収されていると言われ、そのため森友問題では自殺に追い込まれた公務員までいる事態だ。



自民党議員すらも恐ろしい報復とボーナスがっぽりの二択状態で思考停止、と言う話まである。



 明日9/14の総裁選では、安倍政権の官房長官である菅氏が有力候補とされて、多くの自民党議員が支持しているが、党員は選挙に加わらないため、党員に人気の高い石破氏に不利とされている。

菅・石破・岸田の3候補が「森友・加計・桜を見る会」の問題に対して調査するかどうかは、菅氏はしない、石破氏は必要であればする、岸田氏は曖昧、と言った答えだ。

 菅氏は上記の疑惑では関係者である物もある。潔白ならば、はっきりさせようとしない事は疑惑を深める事だ。通常なら調査を嫌がるのは犯人だけだろう。多くの議員、自民党が菅氏を支持している事、はっきり潔白を証明しようとしない事、そもそも再調査するかしないかを当事者が決める事ができる状態は、さらに疑惑を深めるだろう。

関係者である菅氏が潔白を証明しようとしないなら、菅氏が総理大臣になる事は、容疑者が総理大臣になる事に等しいと言う事になってしまうだろう。


 また菅氏がクローズアップ現代の集団的自衛権をめぐる問題でNHKの国谷裕子キャスターを降板させた、という話もある。



 海外のメディアには「安倍首相が訴追を免れようと逃げている」と報道している所もあるようだ。



 安倍政権はこれほどの疑惑を、意味不明の答弁や「おこたえを差し控えさせて頂く」で乗り切ってきた。

しかし特権階級は法を守らなくてよく、法の元の平等の機能不全でよしとするならば、法律を守る意味が独裁への服従にすぎなくなるだろう。

安倍政権とのつながりは報道されていないが、池袋暴走事件も上級国民である事により逮捕されていないという問題もある。


 これらをうやむやにする事は、日本が法治国家ではない、犯罪大国と認めてしまう事になるのだ。

司法が正義ではなく権力者の道具であると認める事だ。


だからうやむやにする事に反対します。



追加(*1)

〇安倍晋三元首相の桜を見る会の証拠隠滅問題。
・「桜を見る会」問題でホテル側が発行した領収書を廃棄した証拠隠滅。

〇麻生財務大臣の政治資金による高級飲食の問題。
 ・1件のバーだけで5年間で少なくとも3千万円を超えるなど。
 ・2018年の1回の会合で10万円を超える支出が73回など。

〇平井卓也デジタル現改革担当大臣の政治資金規制法や公職選挙法違反の疑い
 ・指定暴力団の組長が代表取締役だった建設会社からの政治献金の疑い。
 ・平井氏が社長だった会社に自民党支部を通じて政治資金の支出の疑い。
 ・平井氏の母の会社に8千万円を超える政治資金が還流の疑い。
 ・政党支部が平井氏の母から事務所を9割引きで借りている事が寄付にあたる政治資金規制法違反の疑いのある問題。
 ・高級ホテルで主催したパーティの参加費用が500円と安く、(安倍首相の桜を見る会と同様の)差額を寄付した公職選挙法違反の疑いのある問題。
 (平井氏は安倍政権では国土交通副大臣、内閣府特命担当大臣。また、安倍元首相の応援団であり、ニコニコ動画で「あべぴょん、がんばれ」、ネット討論会で福島瑞穂党首に「黙れ、ばばあ!」と書き込んだ。元電通社員でもある。)

  ・平井氏の母や身内の企業に政治資金が流れた疑いのある企業は四国新聞、西日本放送など。平井氏の母は四国新聞の社主。また西日本放送はそのグループ企業。(*2)

〇世耕弘成自民党参議院幹事長の関電ワイロ疑惑。
〇高木元復興大臣の関電ワイロ疑惑。
〇稲田朋美元防衛大臣の関電ワイロ疑惑。
〇スガ首相の白紙領収書疑惑・政治資金規制法違反疑惑。
〇高市早苗元総務大臣の白紙領収書疑惑。


追加(*2)

〇安倍元首相の「桜を見る会」の前夜祭の費用を補填、公職選挙法違反または政治資金規正法違反の問題。
 ・安倍元首相が「桜を見る会」の前夜祭の費用を補填した疑いについて、公設第1秘書の配川博之氏が逮捕されると、それまでずっと否定してきた安倍元首相が一転、秘書が勝手にやったとした。この問題は、おととしまでの4年間だけで、およそ3000万円の補填と収支報告書未記載があった問題であり、政治資金規正法違反や公職選挙法違反の疑いがある。(これに対し市民グループ「税金の私物化を許さない市民の会」が「安倍氏を不起訴にしたのは重大な事実誤認があり著しく不当だ」として2021年1月4日までに検察審査会に審査を申し立てを行った。)

〇東京地検特捜部の背任の疑い。
 ・安倍元首相の「桜を見る会」の前夜祭の費用を補填の政治資金規制法違反や公職選挙法違反の疑いに対し、急浮上した起訴や迅速な不起訴について、年度内に問題を収束させるための策略との疑いやちゃんと捜査したのかどうかといった疑いがある。それが事実ならば東京地検特捜部には、背任の疑いがある。
そもそもこの記事の汚職疑惑のおびただしい件数。これらが全て不起訴。この異常な状況は検察の背任なしで説明はつかないだろう。これはわかっているだけでこれだけの件数という事で、ばれていない疑惑が他にもあるだろう。

〇吉川貴盛元農相が鶏卵業界大手「アキタフーズ」から現金500万円を受け取ったワイロ疑惑
〇西川公也元農相が鶏卵業界大手「アキタフーズ」から現金数百万円を受け取ったワイロ疑惑

〇スガ首相の官房機密費の横領疑惑や政治資金による高級飲食の問題。
 ・スガ首相が官房長官時代に官房機密費のうちの90%以上の86億8000万円超、1日平均307万円を、支出先や目的を明かす必要のない“つかみ金”として使用した問題。
・連日の高級ホテルでのごちそうや、二階幹事長、王貞治氏、杉良太郎氏、みのもんた氏らとの忘年会は仕事ではないとの事で私的の費用が税金から出ている問題。

〇上野通子参院議員が事務所を親族から無償提供、政治資金収支報告書不記載の問題。



変更履歴

・ 2020.11.27 追加 →  (*1)
・ 2021.1.6  追加 →  (*2)



#菅官房長官の総理大臣に反対します
#安倍政権に関わる全ての疑惑への菅官房長官含む全関係者の捜査を求めます
#忖度しない公務員頑張れ
#忖度しない政治家頑張れ

#安倍政権の犯罪疑惑一覧
#安倍政権の犯罪疑惑多すぎ

#政治とメディアの癒着に捜査を求めます
#信用できるジャーナリズムを求めます  

#安倍前首相の起訴を求めます
#安倍前首相の不起訴に抗議します
#東京地検特捜部に抗議します
#検察審査会は正義をお願いします




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