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木の幹を上下移動する野鳥 ゴジュウカラ

 シジュウカラからコガラまでのカラ類の次のカラ類は、ゴジュウカラです。但し、これまで取り上げたシジュウカラ、ヤマガラ、ヒガラ、コガラは、シジュウカラ科であったのに対して、ゴジュウカラはゴジュウカラ科になるます。厳密にカラ類が定義されていないので、一般的にゴジュウカラはカラ類の仲間のようです。

ゴジュウカラ(2023/8/12)

 ゴジュウカラを漢字で表すと「五十雀」。名前の由来は、「シジュウカラに似ているけど、異なる種なので、ゴジュウカラとなった」、「昔は五十歳で老人だったので、ゴジュウカラのグレーの色から五十歳の老人に対比して名付けた」などの複数の説があります。
 江戸時代の有名な俳諧師の小林一茶が、「むづかしや どれが四十雀 五十雀」と読んでいるようで、江戸時代以前より、五十雀と呼ばれていたようです。

 ゴジュウカラは、体長約13.5cm。頭・背・尾・翼は、青味のある灰色。胸から腹は、白色。尾に近い腹は、少し赤味がある。嘴から眼・側頭部に伸びる過眼線は黒色です。

側面からのゴジュウカラ(2017/12/3)
前面からのゴジュウカラ(2023/12/3)

 ゴジュウカラの最大の特徴は、木の幹に垂直にとまり、上下動することです。キツツキの仲間やキバシリも、木の幹に垂直にとまりますが、ゴジュウカラのように、頭を下にして木の幹を下ることはできません。
 ゴジュウカラを観察していると、木の幹にとまると、幹を回りながら上に登り、反転して下を向いて、幹を回りながら降りてくるシーンを見ることができます。

木の幹を登るゴジュウカラ(2023/12/3)
木の幹を登るゴジュウカラ(2023/12/3)
木の幹を降るゴジュウカラ(2023/12/3)
木の幹を降るゴジュウカラ(2023/12/3)

 ゴジュウカラは、森林に生息しています。標高が低いところにもいますが、よく観察できるのは、比較的標高が高い場所です。私は、コガラが観察できる場所で、ゴジュウカラも観察しています。

 ゴジュウカラも、シジュウカラの仲間たちと混群を作って、現れるので、見る機会は結構あります。


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