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私の旅の楽しみ方

私は旅が好きで、国内も海外も良くいきます。
色々な条件が重なって、東南アジアに旅行することが多く、そのためここでも「アセアンそよかぜ」と、名乗ってしまいました。だから基本的には日本に住んでいるのに、東南アジアのことをよく情報発信しています。それはともかく、ここで私なりの旅の楽しみ方を、改めてまとめてみようかと思います。

結論を言えば、旅はその時だけを楽しむのだけでは、ちょっともったいないと思っています。そこで私の場合は次の手順で楽しんでいます。

解りやすくするために、直近で旅をした2019年2月、つまり平成最後の海外旅行、ベトナム・ホーチミンで旅したものを例に取り上げます。

では、順番に紹介しましょう。

1、旅の計画

まず、どこに行くのか計画しますが、これは誰でもやることですね。
私の場合も、同様に旅の計画からスタートします。例として、今年の2月にベトナムホーチミンに行きましが、この国と町は何度も行きましたので、普通の観光旅行ではなく、ちょっと変わったことを考えてみました。
それは、現地の住宅地にある宿泊施設を、1週間近く借りて、現地の生活の様子を見ようとしてみたわけです。そんなことを数か月前から(たいていの場合、LCCのキャンペーンから見つけた格安の航空チケットを手に入れた時)に始めます。ただしここでは大まかな計画にとどめます。どこに行くのかと、どんなことをしたいのかなどを、アバウトに決めておき、細かいところは直前まで、ひたすら次の段階の事前調査をしながら決めて行きます。

2、旅の事前調査

行き先とやりたいことが決まったら、旅を開始するまでの間、余った時間を使って延々と事前調査をします。意外にこの時が一番楽しいかもしれません。というのは、大体この時が、想像をめぐらせながら調べられ、かつ一番多くの時間があるからです。

内容の濃さは違いますが、期間だけで言えば実際の旅の日程は、この事前調査と比べれば1割にも満ちていないかもしれません。主にインターネットでターゲットになる場所で徹底的に調べます。この時は、実際に行った人の旅行記の最新版とかが役に立ちますね。今回の例で言えば、ベトナムホーチミンで日常の体験が目的ですから、そのあたりを調べて行くわけです。そうなると、どちらかと言えば現地で実際に住んでいる人の情報とか役に立ちます。

そうやってエリアを縛ったところ、この時はホーチミンの空港から通常の観光客が行く場所(1区・3区など)と、正反対の12区と言う場所が浮かんできました。ちょうどそのあたりに、都合の良い宿泊施設を見つけたということもあります。すると今度は12区の周辺の情報を集中して調べます。この時はこんなことを、出発の前日まで半年以上かけて行っていました。(と並行して、1週間くらい前になれば、誰もがするような持ち物などを決めて、荷物にまとめるなどの準備とかをしていきます)

それから当初の計画になかったものが、後からどんどん追加されていきます。その中には思いがけない情報が入り込んできます。それが面白そうだと思ったら、どんどん予定追加していき、逆に魅力の薄いと感じた場所を削ります。

今回の場合には、なぜか一日だけ、ある観光の現地ツアーを申し込みました。まさか今さらホーチミンでは、どこも行ったはずと思っていたのですが、実は見事に一か所抜けていることに気づきました。なんとなく機会を逃していて、結果的に行かなかったところでしたので、今回「チャンス」とばかり予定に組み込みました。

3、旅の実行

こうして旅の当日を迎えたら、旅を実施します。大抵、行きはがテンションが高く、空港に到着した時から楽しい時間が過ぎてきます。でも私の場合はむしろ現地に到着しようとしてからのほうでしょうか? 飛行機が着陸する直前に窓を見ると、窓から見える風景が日本のものと違います。到着後の空港の様子も違う。無事に入国手続きを終え、ついに空港ターミナルを出た時に、いつも感じる日本とは違う、東南アジアの空気を感じると「戻ってきた」みたいに思うんです。

今回の例では、その後も「おっ」と思うことがありました。それは空港からバスに乗って市内中心部に行くのですが、今回はいつもと行き先が違います。だから乗るバスの番号も違って、それを確認して乗り込みましたが、空港を出た直後は同じでも、あるところから違う道に入って、そこからは今まで見たことのない風景が見えてくる。この時が一番うれしかったです。

逆に日本に戻る時は、テンションがどうしても下がり気味です。帰りの飛行機の中も帰ってからのことで頭がいっぱいになっていますから、これは仕方がないところです。ところが、2・3年位前からそういうことが少し無くなりました。実はその後の5の行程を意識してから、そのことに今度は気持ちが行くようになりました。だから帰りのつまらなさが半減しました。

4、旅の報告(旅行記)

最近は、3と重なるところが多く、実行中に写真をUPしたりしますから、同時並行的になっていますが、昔はよく戻ってから旅行記を書きました。旅から戻ったら、記憶が冷めやらぬうちに、その余韻をかみしめるように、旅の行程を書いていくわけです。撮影した写真を見ながら、あいまいになっている記憶をよみがえらせて書くと、忘れかけていた楽しい記憶が一気によみがえります。その場ですぐにUPするよりこの余韻を楽しめる方が、本当は楽しいものです。でもこれは時代のせいか、やっぱりリアルタイムでやり取りできるようになったので、最近戻ってからの旅行記が中々書くことができなくなりました。仮に書いても以前の様な情熱が薄くなっています。

実際に、この時もあまりしっかりとした旅行記は書きませんでした。仕事の関係で忙しいというのもあったのですが、リアルタイムでUPできるようになったことも要因として大きいようです。この段階今後どんどん、省略されそうな勢い。でもこれからの旅行もそうなるのか、でも次回は、戻って数日でしっかりした旅行記を書いてみたいという気持ちはあります。

それと次の段階の存在も大きいでしょう。そこで最後の余韻と楽しい記憶に浸れるから? というのもありそうです。

5、旅で得た物を活かす(創作)

実はここが、私なりの今の旅の楽しみ方の、新しいスタイルと言うべきところでしょうか? せっかく旅での思い出。それなりにお金と時間をかけてやっていますから、それで「終わり」では、ちょっともったいないと思ったのです。そこで一昨年位から、旅の記憶を創作に活かすようにしました。
私の場合は「旅」をテーマにした小説を書いています。もちろん旅行記そのものではありませんが、その時の旅で得た物をベースにしています。そこから登場人物や一部の設定を創作して作り上げます。このnoteでもいくつか公開しました。今回の例を挙げると、これはここでは公開していませんが、電子書籍にしました。旅の情報収集時に、急遽行くことになったホーチミンツアーのガイドを主人公にしたという、実際の旅程を元にしたオリジナル創作物語です。

「あるベトナムガイドの1日」が、この時の旅行の記憶を元に創作しました。興味のある方はぜひご覧ください。

まとめ

私の旅の楽しみ方をまとめてみました。旅はひとによって楽しみ方はいろいろありますが、その場はもちろん。できれば行く前と行った後も含めて、総合的に楽しめたらと思います。

さて、次回の海外旅行、これは令和最初となりますが、実はすでに行くことが決まっていて現在現地調査中です。どこに行くのかは、しかるべき時が来たら、また報告しましょう。

#エッセイ #旅行 #ベトナム #ホーチミン




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