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「女性性の喜びを知る事で 自分を愛する人を増やしたい」(株)Danae社長係 内田 登代紀さん

布ナプキンを通して、女性の喜びや楽しさを伝えておられる内田 登代紀さん。普通に結婚・出産をし家庭生活を過ごしていたところから、イキイキとした笑顔で女性の素晴らしさを伝えるようになった背景をお伺いしました。

内田 登代紀さんプロフィール
出身地:福岡
活動地域:福岡を中心に全国
経歴:2008年より起業。生理、出産、子育て、またセックスレスや離婚、性犯罪や女性特有の病気など様々な性の悩みを経験した一人として、女性が「自分を愛する」ことの大切さを提唱する活動を行っている。
現在の職業および活動:
●布ナプキンうふふわ。メーカー㈱Danae社長係
●お寺yoga協会 理事
●国際フェミニンケア協会 理事
座右の銘:「失敗はない。経験があるだけ。」

「性に対するイメージが変わり、自分を愛する人を増やしたい」

Q1.内田 登代紀さん(以下、内田 敬称略)はどのような夢やビジョンをお持ちですか?

内田 多くの女性たちは、月経やセックスなどの”性”に対して、「恥ずかしい、汚らわしい、いやらしい」というような、捻じ曲げられた悪いイメージが強くあるんですね。その悪いイメージを、「性は宝物」と言うような、素敵なイメージを持てるように変わってほしいです。

私たちは、両親がセックスをして生まれてきますよね。なので、性を卑しいものと否定する事は、自分自身を否定する事になってしまいます。性のイメージが変わる事で、自分自身を尊く思えるし、愛する事ができるんですね。自分を愛する人が増えたら、笑顔も増えます。そうすると、夫婦も仲良くなれるし、子育てもよくなり、世の中もよくなっていくと思います。

「女性性の性を開花させる」

Q2.その夢やビジョンを具現化するために、どんな目標や計画を立てていますか?

内田 生理用布ナプキン「うふふわ」を始めてから11年になります。布ナプキンを日常に入れることで、ナプキンを洗う時の血の色の変化で自分の体調がわかるようになったり、可愛いデザインのナプキンを開発することで、生理だからこそ楽しむことが出来る日常のお手伝いをしてきました。

性について考えて貰う「Loveカルテ」という本を出版したり、性についての講演や講座をしたり、今はお寺ヨガ協会の理事として、女性のヨガクリエイターの皆さんが女性性を高めてもらえるよう、養成講座でも性についてのお話をさせて貰っています。

これからは、女性たちがオーガズムを迎えやすくなるお手伝いをしたいと思っています。今、性的に感じられない女性が、とても多くいらっしゃいます。女性が女性性を否定して、傷ついている感情やイメージが合わさって、セックスをしても感じられなくなってしまっているんですね。傷つき諦めている女性たちに、東洋医学を取り入れたメソッドをマッサージという形で提供して女性の性を開花させて、自己肯定感を持てる女性を増やしていきたいです。

「自分を信じることは相手を信じること」

Q3.その目標や計画に対して、現在どのような活動指針を持って、どのような活動をしていますか?

内田 いつも、いつも感謝の心を持つようにしています。悲しみや怒りの感情が出てきても、「なぜこの感情が出てきたんだろう?」と、感情の外に行くようにしています。外から観ると、その人の好いところが観えて、どんな人も好きになれて信頼できます。外から見ると相手の得意なところもよく見えてきます。それで役割や仕事を任せると、その人がどんどん成長して自然と輝くようになっていくんです。

今のプロジェクトも10名ほどの皆さんと一緒にやっています。女性はホルモンバランスもあるので、頑張れる時と頑張れない時があります。なので、その人を信じて、自分の時間ややり方でやってもらい、お互いにカバーが出来るようにしています。トップダウンのチームではなく、円の様なチームで、私も社長ですがひとつの役割として「社長係」と言っています(笑)。チームや相手を信じることを大切にしています。人を信じる事は、自分を信じていること。私は自分を信じているから人を信じられるのだと思います。

「布ナプキンを通して女性性の喜びを知った」

Q4.「性に対するイメージが変わり、自分を愛する人を増やしたい」という、夢やビジョンを持ったきっかけは何ですか?そこには、どのような発見や出会いがあったのですか?

内田 出産後の布ナプキンとの出会いで、人生が変わりました。それまで私は、女性であることを疎ましく思い、否定していました。

結婚前は家具職人として仕事をしていましたが、ある日大失敗をしてしまい、指を落としそうになる大けがをしてしまったんですね。今思うと、真夏で工場の中は40度以上。私は生理中でぼーっとしてしまっていたので、私のせいではないと分かりますが、当時は「会社に迷惑をかけてしまった」と、自分自身を凄く責めてしまいました。自分に自信が無かったのです。

「私にはこの仕事は向かないんだ」「こんな私は子育てや主婦くらいしかできないんだ」と、逃げるように仕事を辞めて結婚しました。今思うと、とても失礼な人間ですよね(笑)。いざ出産して、子供を育てる立場になったときに、子育てはどんな職業よりも過酷だということが分かりました。

私は生理痛が本当に酷かったので、生理に対するイメージが酷かったんですね。出産後に生理は止まるのですが、私の場合はすぐに再開してしまい、がっかりしていたところ、助産師さんから布ナプキンを教えてもらいました。布ナプキンを使ってみたら、本当に心地が良かったんです!かゆくならない、柔らかく温かい。トイレで血を出せるようになる。あまりの感動に「人に伝えたい!」と思い、仕事に繋がって行きました。

布ナプキンをの仕事をしながら、性に対する罪悪感や悪いイメージを多くの人が持っている事に気づきました。性やセックスと言った体の感覚を素敵なものとして捉えることは、自分を大切にすることに繋がって行くので、女性性の素晴らしさを伝えて行きたいと思うようになりました。

「自分自身を、女性性を否定していた」

Q5.「布ナプキンを通して女性性の喜びを知った」という、発見や出会いの背景には何があったのですか?

内田 今でこそ、笑いすぎと思われるほどよく笑いますし、自分のことも好きですし、人の良いところを見るのも好きですが、小さい頃は真逆だったと思います。私は長女だったので、「良い子でいなきゃ」という気持ちが大きく自信もありませんでした。自由奔放に育った妹が、とても羨ましかったです。

自分に自信がなく人間関係も苦手だったので、手に職をつけようと学校を卒業して家具職人を目指し、毎日肉体労働をしていました。結婚や子供にも、身なりをきれいにすることにも全く興味が無く、女性であることが疎ましく否定していました。

自分を否定する事は、苦しいことです。意識はしていなかったですが、本当は自分を愛したいという潜在的な想いがあったのかもしれませんね。

「自分自身を尊いと思ってほしい」

Q6.読者へのメッセージをお願いします。

内田 女性が自分のことを尊いと思えるようになってほしいです。自分が尊い存在だったら、人を批判する事も無くなりますよね。自分を性的にも満たしてあげる事を、セルフプレジャーと言います。意識から無意識に行くこと、意識と無意識を行ったり来たりする境目が、とても快感でオーガズムなんですね。自分の事を沢山愛して自分と対話ができたら、パートナーとの対話ができるようになって、社会との対話も出来る様になる。世界平和にも繋がって行きます。ぜひ、自分自身を大切に愛してあげてほしいですね。

記者 布ナプキンとの出会いによって、女性であることの喜びを知り、自分を愛する人生に大反転されたことが本当に凄いと思いました。自己肯定感を持てない人がとても多い時代に、内田さんの夢や活動は、時代を明るく照らし、多くの人たちの希望になると思いました。今後のご活躍を心から楽しみにしています。

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内田 登代紀さんの活動、連絡については、こちらから
↓↓
●書籍:「LOVEカルテ」~わたしの性に出逢える本~

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●Twitter:@toyokitan)

●Instagram:@toyoki_uchida

●YouTube:

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【編集後記】インタビューの記者を担当した熊倉と小水です。

内田さんの満面の笑顔の背景には、女性性を否定し、自分自身も否定し傷ついていた時期もあったからこそ、ひとりひとりの傷を理解してあげて、自分自身を愛する事の大切さを発信できるんだと思いました。今からのAI時代に、人の傷ついている心を原因から解決する生き方は本当に必要だと思いました。内田さんの今後のご活躍を心から楽しみにしています。貴重なお話を、本当にありがとうございました!

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この記事は、リライズ・ニュースマガジン “美しい時代を創る人達” にも掲載されています。



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