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「すべては子ども達の未来のために。」(株)ブライト・ウェイ代表取締役 ”高祖 智明さん”

お客様に「正しい道、明るい道」に向いてもらいたい。自身で選択した正しさをブラさず、お客様に必要な情報や価値を発信し続ける、 高祖智明さんのお話をお伺いしました。

高祖 智明さんプロフィール
出身地:福岡県浮羽郡(現うきは市)吉井町生まれ
活動地域:福岡および東京を拠点に全国
経歴:1981年4月 株式会社日本リクルートセンター(現リクルート)入社
「カーセンサー」副編集長、「ケイコとマナブ」創刊編集長など
1999年4月 リクルート卒業 (株)ブライト・ウェイ代表取締役
2004年9月 (株)福岡サンパレス代表取締役社長(~2006年7月)
現在の職業および活動:(株)ブライト・ウェイ代表取締役
座右の銘(目標):「飄々(ひょうひょう)と」

「子供たちやお年寄りも、安心できる環境をつくる。」

Q1.どのような夢やビジョンをお持ちですか?

高祖 智明さん(高祖 以下敬称略)
”miku”という子育て情報誌を発行しています。その、読者さんにとって、正しいことを発信していきたいと思っています。読者さんは、子育てをしているお母さんたち。その中でも、子供に対して愛情を注ぎたいお母さんたちに発行しているのがmikuです。

本業はマーケティングコンサルタントです。寛容さが無くなった今の時代に、世の中から信用を得る企業になってもらいたく、レピュテーション・マネジメントという視点でクライアントの企業さんが正しい道を選択して貰えるように心がけています。

会社の名前は「Bright Way」お客様に「正しい道、明るい道」に向いてもらいたいという想いがこもっています。「子供たちやお年寄りにとっても、安心できる環境をつくる。」これをビジョンとして取り組んでいます。

「伝えたい方たちの為に、発行し続ける。」

Q2.その夢やビジョンを具現化するために、どんな目標や計画を立てていますか?

高祖 若い頃は目標を立てていましたが、今は明確な目標計画を立てていませんね。

例えばmikuという子育て情報誌を発行(事業譲渡により2018年より編集のみ)していますが、子供に対して自分の愛情を注ぎたいお母さんたちに、正しいことを発信していきたいと思っています。

今までの話をすると、mikuは、赤字になろうが何しようがずっと記事には商品や個別のサービスを取り上げることなく、公正・中立の立場を貫きました。記事にスポンサーを付けたり、商品の写真を載せると本当に伝えたい事に規制がかかってしまうので、一切入れずにやりました。2010年の春号からベネッセコーポレーションさんから事業を引継いで発行元となり1年間ずっと赤字続きで、初年度だけで2000万の現金が出ていきました。借り入れだけでは足りず、生命保険を解約もし本業のコンサルの仕事で賄いながら発行し続け、ようやく黒字の号も出るようになっていきました。

「こそだて」というサイトは20年前、まだネットが普及する前からサイトを立ち上げました。I T バブルの時に、高額で買い取りたいという話がたくさん来ましたが断りました。必要とされている読者さんたちに、本当に必要な情報を提供できなくなるからです。

記者 なぜ、大きな赤字が出ても、やり続ける事が出来たのでしょうか?

高祖 読者さんのおかげですね。mikuで救われ、mikuを求めてるお母さんたちがたくさんいます。毎号、読者アンケートが1500通ほど返ってきますが、お母さんたちの声を見ると辞めるわけにはいきませんでした

しかし、その体制では長く続けることはできないと思い、昨年(2018年)に事業を譲渡し、記事の編集のみ引き続き担当することにしました。

2019年5月7日 絵本ナビより紙版mikuの刊行・配布休止が発表され、残念ながら53号が最後となりました。これからはWeb版mikuとして配信します。

「プロデューサーとして裏方でヒーローをサポート。」

Q3.その夢やビジョンを具現化するために、現在どのような活動指針を持って、どのような(基本)活動をしていますか?

高祖 理念は、「すべては子ども達の未来のために」を中心に置いています。同じ理念を共有する妻は、決してロジカルでは無いのですが、とても感情豊かにお母さんたちにメッセージを伝えていける人なんですね。テレビのコメンテーターや講演、執筆活動で、多くの方たちに認知してもらっています。彼女には表に立って啓発活動をしてもらい、対照的に僕はプロデューサーとして裏方でロジカルにサポートしています。

子供たちは正義の味方やヒーローが大好きです。お父さんやお母さんには正義の味方であってほしいと望んでいます。なので、僕は裏方から妻だけでなく子どもたちのパパやママが働く企業さんに対して、子供たちにとってのヒーローや正義の味方になってもらうプロデュースをしたいという想いがあります。

「人知れず、悩んでいる人がたくさん居ることに気づいた。」

Q4.そもそも、その夢やビジョンを持ったきっかけは何ですか?そこには、どのような発見や出会いがあったのですか?

高祖 大きなキッカケは、長女が生まれた時に遡ります。平成元年4月に長女が生まれましたが、心臓が悪くて生まれてすぐにICU(集中治療室)に入りました。ICUでは、たくさんのガラスケースが並んでいて、その中で子供たちが治療されています。「こんなにたくさんの子が・・。」すごく衝撃を受けました。

残念ながら3か月後に長女はICUから出ることなく息を引き取りました。

「悩んでいたり苦労しているお母さんはたくさん居るけど、本当に苦しんでいる人の事は、なかなか世の中には出ない。苦しんでいる人たちに少しでも役に立てる情報・正しい情報を発信したい。」と思ったのがキッカケです。

「正義を選択すること。」

Q5.その発見や出会いの背景には、何があったのですか?

高祖 僕のベースになっているのは、子供の頃の教育だと思います。僕の小さい頃はまだ「正しい」「正しくない」がハッキリしていました。親も先生も厳しくて、叩かれるなんて当たり前でしたが、みんなが貧しくて平等感もあったので、みんなで乗り越えてきましたね。漫画も「正義が勝つ」が当たり前で、卑怯者は悪者でした。今の様に多様性は無かったので、自分が正義と信じることしか選べないのかもしれません。

しかし、正義は社会の中でも家族の中でも、組織の中でも常に変わりますよね。正しいと思って行動していたことが、後から間違っていると気づく事もありますし、自分は正しいと思っていても、他の人を不幸にしているかもしれません。だから大事なのは、正しさは”自分で決めること” 、他人が決めるのではなく、自分で多くの情報や関係性を考えて決めていく事が大事だと思います。間違いに気づいたら反省して、次に繋げれば良いと思っています。色んな人と関わったり経験することで人間の価値観は変わり、醸成されるものです。

記者 悩んでいる人に必要な発信をし続ける道のりには、多くの苦労があったと思います。大変な時でも、目先に左右されずに自分の中の正義に基づき推進する力強さと柔らかさを感じ、今の時代にとても必要な生き方だと思いました。貴重なお話をありがとうございました。

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高祖 智明さんの活動、連絡については、こちらから
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【編集後記】インタビューの記者を担当した熊倉と風見です。
ひとつひとつの言葉から、「すべては子ども達の未来のために。」という中心理念を感じました。高祖さん自身がとても優しい正義のヒーローだと思います。人間の悲哀を抱きしめつつ、新しい生き方に導ける人。今後のご活躍を心から応援いたします。

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この記事は、リライズ・ニュースマガジン “美しい時代を創る人達” にも掲載されています。


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