クロス展 with ゆーか

ゆーかさんとペアを組んだクロス展が終了しました。

Twitterでクロス展の募集告知を見た当初、特に参加意欲はありませんでした😅
ただ、ふとこの展示でのイメージが湧いたんです。
昔のゆーかさんと今のゆーかさんを“クロス”したら面白いんじゃないかと?
移籍してある程度落ち着いた頃…
タイミング的にも良いんじゃないかと……

カメラマンとモデルが想いを“クロス”させて展示に臨む。
もともとそんなコンセプトだったかと。
詳しいこと聞いてる訳でも聞くつもりもまたその必要性もないけど
移籍という決断をしたことに応えた結果が今回のクロス展だと思ってます。

Can you keep a secret?(‘19年Debbie’s撮影) 2022年デジタルカメラマガジン6月号掲載

さて、今回絶対展示しようと思った3年前のお気に入りの1枚。
再現像も含めて、この写真を起点に展示をどう組むか?
そこからのスタートでした。
とは言え、ゆーかさんは撮影会モデル。
フリーのモデルさんの様にゼロから互いに意見を言い合って創りあげるのも難しく、逆に撮影会で提供されたシチュエーションをどう活かして創り上げていくかを考えました。
そんな中開催が決まったStudio Coucou
スタジオの特性からこれと対になる写真が撮れる。
そんな核心の元に予約撮影しました。

サイズと枚数も含めてDebbie’s とCoucouのみでいくのか。
でもせっかくなら他の昔の写真も展示したい。
その場合対になる今の写真をどうするか?
“ペア”でどう展示するか?
これまでの展示とは全く異なる思考でした。

そんな中撮れたリコルネ下馬での1枚。
屋上に上がって雲を見た瞬間に展示のパズルが完成した気がしました。
雲を羽に見立てた写真が撮れるのではないか?
目黒ハウスの蛍光灯と磨りガラスを花火に見立てた写真と対になり得ると。

君と僕の打ち上げ花火(’19年目黒ハウス撮影)’20年CAPA 9月号掲載

残り最後。その前に…

当初は桜の写真も入れたいなぁと思っていました。
単純に桜が好きだからというのの他にもう1つ…
17歳のゆーかさんを展示するにあたって当時所属していたphotomodels撮影会では18歳未満のモデルさんの野外撮影を禁止していました。
だから17歳のゆーかさんと桜という組み合わせはあり得ないのです。
だからこそ17歳のゆーかさんと(今の二十歳のゆーかさんでの)桜の組み合わせの妙。
しかし参加した二子玉川寒桜撮影会時にまだ咲いておらず…
残りの桜撮影は日程が合わず撮影出来ず…
というのもあり一時は展示を諦めてました。

しかし、羽に見立てた写真と花火に見立てた写真を展示すると決めたと同時に
全体のバランスから蕾を涙に見立てて撮った写真が使えるぞ、と。

‘22年二子玉川撮影

そしてその桜と対になる17歳のゆーかさんの写真はもちろんこれ。
itto 2Fに降り注ぐ春の陽射しを逆光で捉えた1枚(フォトテク掲載)

こうして展示6枚の組み合わせが決まりました。

あとはそれをどんな用紙にプリントして、どう展示するのか?

とりあえずモノを直接見ようとヨドバシカメラに向かいました。
そこで見つけたのが伊勢和紙プリント用紙。
もともとオールドレンズをメインで使ってるのもあり
基本はマット系の無光沢紙でふんわりとした雰囲気を活かすプリントをフォトコンやこれまでの展示でもやってきました。
今回もその傾向は変えず、更に経年が重要な要素の一つでもあるので
和紙プリントも面白いのではないか?
もともと和紙プリントも興味はあったので、ここはやるしかと決めました。

あとはそれをどう展示するか?
こちらもヨドバシで直接見つけました。
京都友禅紙を使ったフォトフレーム。
色もちょうど3色展開だったのでそれぞれのペアに。
(ただ在庫切れのため最終的にはネットで)

余談ですが、反射が邪魔になるので展示時にフォトフレームの透明保護フィルターは外して展示しました。

以上
展示のコンセプトから撮影、セレクト、そしてプリント、展示と
流れに沿ってどういう理由で決めたかも書いてみました。
(写真は一部添付出来なかった🥲)



色々あって…
‘20年当時のゆーか展を辞退してからも色々とモヤモヤしてましたが
こうして昔の写真の含めて今のゆーかさんの写真を展示出来たことで
そのモヤモヤの全てが晴れたとは言いませんが
自分の中では最高の展示が出来たと思っています。
それでもやっぱり当時のゆーかさんと展示メンバーには今でも申し訳ないという想いもあり……(後悔はないですが)
それら全てをぶつけて参加した今回のクロス展だったということを
最後に記してあとがきを終えたいと思います。

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