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さぼる息子と涙する母。

「大学は2限からやから」といつもよりゆっくりめに起きてきた次男。でも朝食を食べ、着替えてから「やっぱり、2限はいかんとこ」と言う。

聞けば、先輩からノートをもらったから、それがあれば試験対策もできるし、あまり授業を受けても意味がないというのだ。

えぇぇぇぇぇ!
授!業!料!(と心の中で叫ぶ)

たっかい授業料払ってるのに、そんな程度の授業なんですか。あんなに3年間必死で勉強をしてやっと入った大学って、そんな感じなんですか。授業料を工面するの、どんだけ苦労したと思ってるねん。1講義あたりの授業料、計算しちゃうよ。

はぁ。なんだかむなしいけれど、授業料は「◯◯大学卒」のブランド料みたいなものかと割り切るしかない。いいのだよ。留年をせず、卒業してくれたらそれで。

しかし、次男のこういうところ。正直というか、なんというか、「2限は休講になってん」とか「今日は3限だけやから」と嘘をついてもよさそうなのに、「2限をさぼりたい」「それは何故か」ということを言ってしまうのよね。真面目か。

以前から「大学楽しくない」と言っていた次男だが、入学から3カ月近くが経った今も「行くのだるいな」とか言ってるし。おい、授!業!料! 払ってんねん。キミが学ぶために、払ってんねん。

何度も心の中で叫びますよ。「授!業!料!」と。

ただ、楽しいこともあるのよね。

この3カ月で「大学に入って一番楽しかった!」と言ってたのはサークルの歓迎会から帰ってきた日。

次男は中学時代に友達とコンビを組んで漫才をしたこともあり、今は落語研究会。漫才をしたり、落語をしたり。その練習は熱心にしているようだ。先日は初舞台の新人寄席もあり、覚えたての落語を披露したとのこと。今日はその打ち上げがあるから大学には行くのよね。ちょっとだけ授業に出て、後は打ち上げなんだよね。

もう、彼にとっての大学は、「学問」ではなく「お笑い」を学ぶところなのかも知れない。

授!業!…………いや、お金のことばかり、言いません。取り乱しました。お笑いを学ぶ!そのための授業料、頑張って払い続けます(NSCお笑いスクールでよかったのではないかと思いつつ)。