次男の視点。

この春から大学生になる次男は、いよいよバイトデビューのときを迎えようとしている。

長男は高校時代からろくに勉強もせず、音楽とバイトに明け暮れていたけれど、次男は部活と勉強に没頭した3年間。兄弟なのに、すごく対照的だ。

「超」がつくほど打たれ弱い次男に、果たしてアルバイトなどできるのだろうか。それでも、定期代や携帯電話代、食事代や服にもお金がかかるこれからのことを考えれば、1日でも早くアルバイトをしてほしいのよ。母としては。

以前から、大学生になったら、自分が通っていた塾でアルバイトをしたいと言っていた次男。うんうん、良い選択。

次男がお世話になっていたのは全国展開しているような大手ではなく、地域密着で3〜4校を展開している進学塾だ。

昨夜、次男とアルバイトの話をしていたときのこと。

私「アルバイト、申し込んだん?」
次男「まだやけど、メール送ってみるわ」
私「うん。そうして」
次男「採用になったら、とにかくトイレ掃除がしたいねん」
私「え? トイレ…掃除?」

謎だ。次男が誕生して以来、最大の謎だ。

塾でアルバイト。なのに、トイレ掃除がしたい。どういうこと? 雑用志望なの?

よくよく聞いてみれば、塾のトイレがあまりきれいではないとのこと。2年余り通う中で、ずっとそれが気になっていたという。

「先生もいい。雰囲気もいい。せっかくいい塾やのに、トイレだけがあかんねん。そこを変えたら、もっと良くなるはずやねん」って。

なんだ、こいつ!
わが息子ながら、すごいな!
誰やねん!
コンサルか! 笑 

会社でもお店でも、トイレを見れば、そのレベルがわかるとも言われるけれど、18歳でその視点。いやいや、参りました。さすが、商学部(これから学ぶわけですが)。母が思う以上に、しっかりしてるね。感動した!

とはいえ、まだ採用になったわけじゃないけれど。

そこまで言うなら、ちょっと家のトイレを掃除してくれないかな。