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スーツスタイル:国別の特徴について考える

前回は必要最小限のスーツを残すと決めたことをご紹介しました。どのような生地・色のスーツを残したかについては後の投稿で詳しくご紹介するとして、今回はスーツの国別の特徴と、私がどのような仕立てのものを選んでいるかについてご紹介したいと思います。

スーツは一般的に、イギリス系、アメリカ系、イタリア系の3つの仕立てのスタイルに分かれるといわれます。イギリス系のスーツは肩に厚めのパッドが入り、きれいにウェストシェイプされた構築的なシルエットが特徴です。一方、アメリカ系はボックス型のシルエットでウェスト周りの絞りがなく、肩もナチュラルショルダーでゆったりとした印象を与えます。最後にイタリア系は肩はナチュラルショルダー寄りでパッドも薄めだが、ウェストシェイプも効いていて、身体のラインをきれいに見せるのが特徴だと言われます。

私はイタリアブランドのスーツやテーラーを愛用してきたのですが、一言でイタリア系といっても、実際には地域やブランドによって、その仕立ては大きく異なります。日本人がクラシコイタリアのスーツとしてイメージするのは、Kitonなどナポリを中心とするイタリア南部のブランドではないかと思います。これらのスーツは羽織り心地が柔らかく、しなやかな素材を使ったエレガントなシルエットが特徴となっています。

一方、同じイタリアでも北部や中部のブランドは少しスタイルが異なっています。私自身はイタリア北部のブランドが持つ、イギリス寄りの構築的なシルエットでありながら、イタリアの身体に沿った柔らかさも兼ね備えているようなスタイルを好んで着用してきました。

またスーツの生地もイギリスは硬くて耐久性のある生地、イタリアは柔らかくてしなやかな生地と特徴が異なります。今回の断捨離で残したオーダースーツの多くはイギリスの生地で作ったものが多いのですが、少し艶やかさが欲しい型はイタリアの生地で作ったものを残しています。

以上の考え方に基づき残したアイテムは、スーツ・ジャケパン・シャツ・ネクタイ・チーフを合わせて20アイテムです。その内訳は以下の通りです。

スーツ:6アイテム
ジャケパン:3アイテム
シャツ:2アイテム
ネクタイ:6アイテム
チーフ:1アイテム
コート:2アイテム

ネクタイの本数をカウントに入れると、アイテム数としては多く見えてしまいますが、ワードローブ内の占有面積はかなり抑えられていると思います。

次回は、スーツからご紹介していきたいと思います。


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