続いて、春・秋のスーツについてご紹介したいと思います。春・秋のスーツも２着ご紹介したいと思いますが、そのうち１着は夏も、もう１着は冬も着用可能なものを残しました。

まずは夏でも着用可能なスーツである、グレー無地の２つボタンシングルスーツをご紹介したいと思います。こちらのスーツは既製品で１０年ほど前に購入したベルヴェストです。

ベルヴェストは、北イタリアのパドヴァ近郊で創業したクラシコ・イタリア協会員のファクトリーブランドです。エルメスやバーバリー、ランバンなどのビッグメゾンのOEMなども行なっており、マシンメイドスーツの最高峰とも言われています。ハンドメイドのオーダースーツと比べてしまうと、肩まわりやアームホールのところなどは若干差を感じますが、とても綺麗なシルエットで着やすいスーツです。

もう一つの春・秋用のスーツは、ぺコラ銀座で仕立ててもらった、ネイビーストライプのダブルブレストスーツです。６つボタンの４つ掛けのタイプです。

このスーツをオーダーしたとき、まずダブルスーツを作りたいというところから始まりました。ダブルスーツは最近人気がなく、お店でもほとんど見かけることはありません。またダブルスーツは、身体に合っていないとめちゃくちゃ格好悪いので、必然的にオーダーすることになります。

ダブルスーツの華やかな感じに合わせて選んだのが、イタリアのエルメネジルドゼニアが展開するトロフェオというラインの生地です。トロフェオはゼニアの中でも人気のラインで、とても光沢がありしなやかな素材となっており、ダブルスーツの印象によく合っているのではないかと思います。

次回は秋冬のスーツについて紹介したいと思います。