熊坂仁美

ライター&リサーチャー。社会人大学院修士2年。 サーキュラーエコノミーを研究しに、4/…

熊坂仁美

ライター&リサーチャー。社会人大学院修士2年。 サーキュラーエコノミーを研究しに、4/20〜北欧に長期滞在。現在、新規事業立ち上げと修士論文に取組中。

マガジン

  • 60歳からの人生設計

    いよいよ人生も最終ラウンド。どう生きるか?思うところを綴ります。

  • 住んでみた北欧

    サステナビリティ、サーキュラーエコノミーをテーマに北欧の長期滞在。

最近の記事

60代一人暮らし、始まる。【東京サーキュラー生活 #2】

区切りの春です。 先週、無事引越を済ませ、台東区の1DKの一室に落ち着いた。 とりあえずの荷物を入れたスーツケースを引きずり、東京に向かう新幹線の中で書いたこのFacebookの反響が大きくて少し驚いた。 先日の修士の学位授与の謝恩パーティでは、某先生に声をかけられ、しっかり見てくださったらしく「あのFacebook、エモかったですよ。過去いちエモかった。写真が良かった」と言われた。この年で、18歳のときと同じことをしている、というところに共感いただいたらしい。 そう、

    • 新居の家財道具をどうするか【東京サーキュラー生活#1】

      モノに頭を悩ます日々 今週末の引越の準備で追われている。 私の場合は今の家はとりあえずそのまま残すので「退去」の必要はなく、完全な引越と比べるとかなり楽なものだと思う。 にもかかわらず、やることの多さに圧倒されている。 そしてそのほとんどが家財をどうするか。つまり「モノ」をどうするか、ということだと気づいた。 どんなモノを部屋に入れ、どんな配置をし、どんなふうに使うか。 どんなモノがあれば部屋を快適に、素敵にできるのか。 どんなモノがあれば家事が効率的になるのか。

      • 「東京サーキュラー(循環)生活」始めます

        二拠点→地方でリモート→東京に引越 世の中がまだコロナに支配されていた2年前の3月。市ヶ谷の大学院に行くことが決まり、オープンしたばかりの浅草橋のコリビング「THE DAY」に入居した。コリビングとはリビングの共有という意味で、ビジネスホテルをリノベした個室型のシェアハウスである。キッチンつきの広くて開放的なリビングルームが魅力の施設で、現在も満室が続いている。 単位を取り終えて大学院に通うことがなくなってからは福島の家に戻ってリモートワークをしていたのだが、ここにきて対

        • 社会人大学院修士課程で何を得たか

          矢のように過ぎた修士2年目 このnoteで過去いち反応があったのは、社会人大学院の1年目を振り返ったちょうど1年前のこのポスト。学費や二拠点生活コストのことなどもリアルに書いたからだと思う。やっぱりみなさん「いくらかかるか」に興味あるんですね。 そしてあれからまた1年の時が流れ、修士課程のゴールでもある修士論文もこの1月に提出、口頭諮問を経て無事受け付けていただき、今月末、政策学修士の学位をいただけることになった。 M2(2年目)は2ヶ月半の北欧滞在もあり、M1よりさら

        60代一人暮らし、始まる。【東京サーキュラー生活 #2】

        マガジン

        • 60歳からの人生設計
          12本
        • 住んでみた北欧
          16本

        記事

          【北欧を旅する】スウェーデン「マルメ市」再エネ100%の電気バスが圧巻(動画あり)

          「ウェルビーイング」「環境」をテーマに北欧を歩く 昨年4月、フィンランドに長期滞在する前にスウェーデンとデンマークの旅をしたのだが、PCを整理していたら、そのときの動画素材がたくさん発見された。そのときGooglePixelを動画カメラとして使用していて、レポートしながら撮りながら町歩きをする、ということをやっていた。今改めて見直してみると、結構いいコンテンツがたくさんあったので、これを軽く編集して、noteに載せることにした。というか、なぜ今ままで放置していたのだろうかw

          【北欧を旅する】スウェーデン「マルメ市」再エネ100%の電気バスが圧巻(動画あり)

          サステナブル・ミー〜「持続可能な自分」のための快適日常

          (写真は「やすらぎの里」でいただいた、発酵調味料が入った薬膳カレー) 「持続可能=Sustainable」という言葉を今年は以前にも増して耳にするようになるだろう。年明けから、持続可能だと信じていた伝統の町々が、持続不可能に向かう悲しい様を目の当たりにした。 持続可能性は自分の研究テーマで、修士論文のタイトルは、『持続可能な地域社会に資するサーキュラーエコノミーの研究ーフィンランドと日本の比較からー』というものだ。これは地域についての論文だが、持続可能性は人の生活にも当ては

          サステナブル・ミー〜「持続可能な自分」のための快適日常

          2023年、変革の年を終えて

          2023年。とにかくすごい年だったなと思う。ためしに自分の十大ニュースをあげてみたら、十では収まらず、十三になった。そしてその一つ一つが結構でかい。これまで60年以上生きてきて、こんな年は記憶にない。 1年をざっくり大きくわけると、前半は北欧、後半は修論書き。前半は動き回り、後半は机に向かう、という極端なことをやったと思う。 そして奮闘しつつもなんとか修論を書き終え、今、伊豆のファスティング施設で年末を迎えているが、もうすっかり「やりきった」感があって、心も体もからっぽ状

          2023年、変革の年を終えて

          人生4分割の第4フェーズ、転換準備は上々。

          このセピア色の写真は大学3年のとき。福島の家を整理していたら出てきた。このとき21歳。人生4分割では第1フェーズを終え、第2フェーズにかかろうとしていた時である。この2年後に結婚し、1年後には長男を産んだ。一度目の大きな転換である。 このあとどんな人生が待ち受けているのか知るよしもなかった自分に今、何かアドバイスするとすれば、「あまり回り道をしないようにね」だ。この40年、そのときそのときは一生懸命だったけれど、考えもなしに行動するタイプで、結果的に回り道ばかりしていた気が

          人生4分割の第4フェーズ、転換準備は上々。

          「エッフェル塔写真問題」私はこう思う【住んでみた北欧】

          海外からの発信の難しさ 今週、SNSで炎上した例のエッフェル塔写真問題は、「海外体験の発信」という自分との共通点があるので、僭越ながら意見を述べたいと思う。 この春からの北欧での見聞をFacebookとnoteで発信してきたのだが、想定以上にたくさんの人が関心を持ってくれた。会う人ごとに「note楽しみにしてます」と言われるし、Facebookでの反響も大きく、先日の誕生日には北欧の投稿について言及してたメッセージが多かった。それは本当に意外だった。 というのは、実は海

          「エッフェル塔写真問題」私はこう思う【住んでみた北欧】

          8月1日、人生の第4フェーズの幕開け。

          今年も無事に誕生日を迎えることができて、順調に年齢を重ねている。 7月30日の誕生日は友人たちに祝ってもらえた。ほんとにありがたい。いいときも悪いときも寄り添ってくれる愛すべき友人たちは、間違いなく自分がこれまで築いてきたかけがえのない財産だ。 今日は8月1日。北欧滞在を終え、誕生日も迎え、私の持論である「人生4分割」の第4フェーズがいよいよ始まったようだ。 「人生4分割」とは、人生を20年刻みで80歳までで4つにフェーズ分けして考えるというもので、noteに書いたらかな

          8月1日、人生の第4フェーズの幕開け。

          ウェルビーイングとクルマ社会【住んでみた北欧】

          日本に帰ってきて通常の生活に戻り、習慣にしていた朝の散歩も再開した。いつものコースは近所の川沿いの土手が中心で、緑豊かなエリア。朝6時台ならまだ涼しく、通勤や通学の人が増える前で、散歩を楽しめる時間帯だ。 がしかし。フィンランドでの散歩を経験してからというもの、ホームでの散歩を心から楽しめない自分がいる。 その理由ははっきりしている。 それは、フィンランドでの歩行者中心の道になれてしまうと、クルマ社会の環境がしんどいからだ。 たとえば道路の横断。渡ろうとすると、横断歩

          ウェルビーイングとクルマ社会【住んでみた北欧】

          なぜ日本の物価は安いのか【#住んでみた北欧】

          北欧に着いたばかりの時に受けた「物価高の洗礼」は強烈だった。体感で日本の2倍。覚悟はしていたけど、こんなんでやっていけるのか??と心配したものだった。しかし時間が経つにつれ、その不安はだいぶ和らいだ。最初の1週間は旅行で外食ばかりということもあり、滞在が始まってスーパーで食材を買って自炊するようになってからはそこまで感じなくなった。安くて美味しいものがわかるようになってきたし、テイクアウトのチャーハンを3分割にして冷凍したりなど、知恵もついてきた。外食はほとんどしない。 と

          なぜ日本の物価は安いのか【#住んでみた北欧】

          フィンランドから帰国しました【#住んでみた北欧】

          「北欧長期滞在」無事終了 2ヶ月半の滞在を終え、7月2日、日本に帰国しました。 それから今まで約2週間、本当にあっという間に過ぎてしまいました。 滞在の最後の3日間は「サーキュラーエコノミー視察ツアー」を企画して仕事モードに入ってしまいnote更新できず。期待していた方、ほんとごめんなさい。でも、元気に活動していました。数々の失敗はあったものの、事故や病気やトラブルもなしに帰ってこれて、ほっとしています。 先週、大学院のゼミで「帰国報告せよ」という命が下り、90分をしゃ

          フィンランドから帰国しました【#住んでみた北欧】

          AIのおかげで英語で仕事ができている話【住んでみた北欧#15】

          フィンランド滞在も残すところ3週間となった。このところ取材や視察ツアーのコーディネートしているため、こちらの企業とのメールでのやりとりが格段に増えた。何しろ取材も訪問視察も、勝手にこちらからオファーすることばかりなのでメールを打たないと何もはじまらないのだ。 しかし私にとって一番苦手なのがメールだった。翻訳ソフトを使ってもなお頭のCPUを使いまくるし、文法やスペルを間違っていたらどうしよう。レベル低いと思われたらどうしよう。そんな懸念ばかりだ。 しかしこの難儀なメール書き

          AIのおかげで英語で仕事ができている話【住んでみた北欧#15】

          年齢へのこだわりがなくなりました【住んでみた北欧#14】

          先週金曜まで、今回の滞在のヤマだった「世界循環経済フォーラム」があった。フォーラムの前から企業取材が目白押しで、こちらに来た頃ののんびりモードから一変、毎日がビジネスモードで朝から晩まで外出の生活が続いていた。そして気づけば、残りの滞在は26日。折り返しはとっくに過ぎてしまった。 環境とは恐ろしいもので、一月以上住んでいるともうすっかりこちらのペース、こちらの考え方、こちらのライフスタイルに染まり、日本との違いにいちいち感動することもなくなった。最初はどこに行くにもあたりを

          年齢へのこだわりがなくなりました【住んでみた北欧#14】

          日本を出て1ヶ月。英語力爆上がりで自分でもびっくり。【住んでみた北欧#13】

          留学経験なしの「純ドメ」 4月20日に日本を出て、気づけば1ヶ月が経った。フィンランドに滞在してからは3週間。私はいわゆる「純ドメ(純ドメスティック=留学や海外居住経験がないこと)」で、これまで海外滞在の最長は、イギリスとアメリカにそれぞれ3週間。そこで、自分史上最長の1ヶ月の滞在によって英語力がどうなったかを激白してみたい。というかタイトル通り、爆上がりしているのだ。 挫折の繰り返しのこれまで そもそもこちらに来る前に私の英語力がどの程度だったかというと、会話に困らな

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