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1980/01/20 もし言っていたら、本当のミジメ賞になってしまっていたでしょう。

1980年に夫が書いた日記を、2018年に妻が読んだときの感想とあわせて更新しています。(経緯はこちらから。)

昨日は部活や授業の事もでてきましたが、
今日の日記では複雑な男女の関係が・・・

1月20日(火)晴
 
ナント、正久が昔 アノコを好きだったのである。

今日は、バレー部がなくなったので、教室にもどって来てタケシやカオスたちといると、今日は火曜日なので私はみじめなのだが、南さんと正久が一緒に帰っていった。まあそのことは事実なのだからしょうがない。それから1時間ぐらいたった頃、カキちゃんが帰って来て、カオスと2人で男と女の関係図を書いているときである。なぜかしら正久からアノコの所へ矢印が向いているではないか。大変ビックリした。

タケシやカオスに聞いてみると「クマちゃん知らなかったのかい」とか言うのである。
私は、そのような事は全く知らなかったのでア然とした。

タケシやカオスの話によると、タケシは7月頃(文化祭の頃)から南さんのこと思っていたらしく正久がアノコを好きだという事を知ったのは9月(及ち二学期が始まって)からであると言うのである。言われてみると、文化祭前に深野さんの家で試写会を行った帰り、正久と私とアノコの三人で光バスで帰ったとき、なんとなく2人で仲よく話していたような思いがするだけで、そのような気配は全く見せていなかった。

タケシと正久はその事についてたまに話し合ったらしく、角上中学でバレーの練習をした後、喫茶店へ入って磯野やカオスも混じえて4人で話あったらしい。その頃、アノコと南さんは一緒のバスに乗って話あったらしい。

学校で練習した後、また茶店に入って、アノコがタケシに告白したのである。



その日正久は練習に来なかったので、タケシが家に帰ったとき、電話が掛かってきて「アノコはだれが好きなのか」と聞いてきたらしく、タケシは「ミコトらしい」と返事をしたらしい。その電話から5分ぐらいたった後、磯野から電話があって「茶店で何があったんだ」と聞いてきて、タケシはなぜ磯野が入ってくるのかということに怒りを感じ「電話で話すよりも、学校で三人で話し合おう」と言って電話を切ったらしい。

しかし次の日、磯野たちは何も聞いてこなかったのである。それから、タケシと正久や磯野の仲がうまくいかなかったらしい。ともかく、アノコが突破口を開いて、タケシと付き合うようになり、南さんと正久がうまくいくように筋書きができていたというのである。

つまり二人の間でトレードが成立したというのである。

確かに大野がなんとなく二人ができるのではといっていたし。事の張本人のアノコは私に、南さんとのことについて「五分五分だろうね。南に好きな子がいるのならだめだし・・・」とか言ってくれた。10/22(実は正久と南さんの間が成立した日)に告白しようと思っていた私をタケシは止めてくれたのである。

もし言っていたら、本当のミジメ賞になってしまっていたでしょう。


最後までお読みいただきありがとうございます。

高校生と言えども、恋愛については単純にはいかないようです。
私も情報に遅れてしまうことがよくあるので、
大変共感しました。

1月20日はあまりに長いので2つに分けて投稿します。

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