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企業分析『ミラース』

皆さん、
おはこんばんにちは!
kumazoです!

今回も、
不動産・建設業界の企業分析をしていきたいと思います。

不動産業界・建築業界に所属するものとして、
企業分析をすることで、
企業の良いところを自分自身に取り入れていきたいと思います。

いくつかの企業の数字を分析して比べていくことで、
企業の特色がわかるのではないかと思います。

参考資料としては、
決算短信、決算説明資料、EDINET、株探、IRBANKを用いて、
数字の分析をしていきます。

今回は、ミラース(タカラレーベン)について分析していきますので、
よろしくお願いいたします。

本編に入る前に、少しだけ自己紹介をさせてください。

Kumazoは一級建築士で不動産・建築業界で15年以上従事し、
マンション・ホテル・戸建て住宅などを設計してきました。
個人的にも不動産投資を行っており、
建築専門の立場から不動産コンサル等を行っております。
現在では、不動産投資用のマンションを設計する立場で、
不動産関係のいろんな方々と仕事をしていることもあり、
内情には明るい立場におります。

不動産投資を正しく理解し、
大失敗をする人やだまされる人が減ればと思い発信をしております。

Kumazoは建築オタクなので、
建築を通して人が幸せにすることができたらうれしいです。

自分で「不動産投資の基本のき」というブログも書いておりますので、
こちらもどうぞ。

※ 最近読んだ話題の本

では、本編に参りましょう。

1.企業概要

「ミラースHDの企業概要」について解説していきます。

タカラレーベンと聞けば知っている人は多いと思います。
2022年10月に商号の変更をして
ミラースHDとなりました。

事業内容としては、
不動産業、エネルギー事業、アセットマネジメント事業となっております。

設立 1972年9月 
資本金 4,819百万円

1972年 株式会社宝工務店を設立
1994年 自社分譲マンション「レーベンハイム」シリーズの販売開始
2000年 株式会社タカラレーベンに商号変更
2013年 株式会社サンウッドを子会社化
2014年 オアシス株式会社・株式会社日興建設を子会社化
2015年 株式会社ライブネットホームを子会社化
2016年 日興プロパティを子会社化
2022年 タカラレーベンからミラースHDに商号を変更

50年の歴史をもつ会社となっております。
不動産業を中心として、
建設業なども行っております。

配当利回りが5.08%(2022/11/28時点)となっており、
大株主は21.18%を村山氏が保有しております。

2.バランスシート

「ミラースHDのバランスシート」について解説していきます。
(2021年4月~22年3月 有価証券報告書より作成しております。)


1.バランスシートの大きさは2234億円となり、
 これがミラースHDの資産の大きさとなります。
時価総額は473億円(2022/11/29時点)

2.流動資産の内訳としては、
 約334億円が現預金と約916億円が販売用不動産・発電施設となっております。
 太陽光発電施設が入っているところが他社には出てこない項目ですね。

3.自己資本比率は約26%程度と少し低めとなっています。
 一部の物件を固定資産に組み込んでいるので、
 純資産が小さくなりがちですね。

3.損益計算書

「ミラースHDの損益計算書PL」について解説していきます。

(画像の図は2021年4月~22年3月有価証券報告書より作成しております。)

1.営業収益(売上高)は1627億円

2.売上原価は1296億円で原価率は79.65%

3.営業利益は118億円で営業利益率は7.25%

4.営業CFは231億円でFCFは-46億円

上記のようになっております。

売上の総額が1627億円です。
不動産販売事業が約67%を占めています。
しかしエネルギー事業も前期比で230%の上昇をしており、
見逃せない数値となっております。

売上原価は1296億円で、
原価率は79.65%です。

営業利益率は7.25%となっております。
少し低めとなっております。
販管費が少し高めとなっております。

営業CFは231億ですが、
FCFはマイ転しております。

4.株価と指標

「ミラースHDの株価と指標」について解説していきます。

決算短信と株探のサイトから数値を引用しております。

株価は、
リーマンショックの時に27円の底を付け、
その後上昇2016年の7月に958円の最高値を付けます。
その後だらだらと下落。
2018年12月に269円を付けてその後少し上昇。
2022年12月1日現在390円となっております。

PER 6.1倍。
日経平均のPER(荷重)だと13倍程度なので、
日経平均よりかなり低め。

PBR 0.7倍。
かなり低め。

配当利回りは5.13%で、
高配当となっております。

総資産回転率は0.69となっております。

最後に、
売上高のグラフを掲載しております。

リーマンショックの時は売り上げも落ち込みましたが、
2012年以降は右肩上がりの上昇を見せ、
2020年に過去最高1684億となっております。
2021年、2022年と少し落ち込んでいますが、
2023年には過去最高を更新する予想がでております。

5.補足

「ミラースHDの分析補足」について解説していきます。
※内容はIRBANKを引用しております。


今回、
高配当株ということで、
配当金について、
データをまとめてみました。

1.配当金推移について
直近12年で2度の減配があり、
業績にそって配当金を変える方針というのがみてとれます。

2.配当利回り推移について
2017年以降増配により利回りも上昇。
直近では5%以上も見受けられます。

3.配当性向推移について
配当性向は一時高い年がありましたが、
直近では30%前後で推移しております。

4.EPSの推移について
上下しながらもおおむね右肩上がりですが、
それほどの上昇は見て取れない状況です。

ですが、
2025年までは増配予想をだしており、
2021年比で2倍の28円を目標としております。

6.まとめ

ここまで数字を追いかけてきましたが、
50年の歴史ある企業ですので、
日本の不動産バブルもリーマンショックも乗り超えてきました。
そのゆるぎない基礎があると感じました。

事業の内容もThe不動産という感じで、
不動産事業を沢山の種類の建物でセグメント分けしているような状況です。

そもそも不動産業というのは幅が広い分野です。

それを純粋に幅広く展開しているような状況です。

不動産業としては賃貸や管理、売買、開発などがありますが、
その業態に対して建物の種類が掛け合わせられます。

ミラースは
マンション、ホテル、太陽光、戸建、オフィスビル、海外不動産など
様々な種類の建物をラインナップしており、
建物の種類を幅広くすることでリスクヘッジをしているように見て取れます。

エネルギー分野は昨今のエネルギー不足の時に強いですし、
コロナ禍では住宅が強く、
インバウンドではホテルが強くなります。

このように不動産業だけでも
幅が広いためリスクヘッジが可能です

商号を変え、『ミラース』となりました。
ミラースは『未来』と『Earth』を組み合わせて生まれました。

ここに込められた想いの通り、
今後、地球規模での成長が楽しみですね。

引き続き
高配当株×不動産関係会社の分析していきますので、
参考程度に読んでいただければ幸いです。

少しでも良いと思ってくれたら、
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