~Parisでリモートワーク~ あと何回できる?と思ったら、貯金も評判もどうでも良くなった
疲れは隠せないけど(隠すゆとりもないけど
本当に行けるのかな
予約した飛行機の出立時間は迫るけど、今日の仕事の返信はおろか、荷造りもできていない。持って行く服や仕事道具、パソコン、手帳、フランス語の本、下着は何枚にしよう。窓の外が漆黒から薄闇色に変わる頃、数時間前に赤坂の鮨屋で日本酒をお代わりしたことを後悔する。
だから、早く帰って荷造りすれば良かったのに。
「たぶん、しばらくお寿司は頂けないから」とかなんとか、感じの悪い酔っ払いのたわ言をこぼしつつ、大将に勧められるまま慣れない日本酒を飲み干し、午前3時に帰宅。部屋に広げたトランクの前でアクセサリーを選んでいる時、窓の外で車が止まる音がした。
時計を見ると「6:00」
予約していた羽田空港への迎えのタクシー
慌ててドアの外に出てみると「鈴鹿様、お荷物は。」
「あ、すみません、い、いま、いま、今もってきます!」
運転手さんには言えない私の荷づくりは、ココからスピードアップした。
「荷物は最小限に」が今回のメルクマール。持って行こうかどうしようか、迷っていたものがトランクの周りに置かれた小物たち。
予備のストッキング、未読の本、ハイヒール、夜用の美容マスク、薄手の手袋、、、。
「不要!」
「不要!」
「必要なし!」
潔い!さすが私だわ。荷物が少ないのはイイ女の鉄則よ。
6:15
待たせたままの運転手さんにトランクを渡し、コートを着て、お家の神様と犬猫の墓碑に行ってきますといって、セコムをかけ、家を出た。
ギリ。
3年ぶりのフランスへ
「この旅は、15時間のフライト予定でございます」
空港ラウンジでワインを流し込み、バタバタと乗り込んだ機内。前から二列目の座席に挨拶に来てくれたCAは「フランスへは私は10年ぶりでございまして」と。最新の親しみやすさはここからアプローチするのかと戸惑いながら(嫌味)空へ。
私は機上の空間と時間が好みなので15時間は苦でも何ともない。シャンパンがあればそれで良し♪
ロシアの西をかすめて北極圏へ
戦争か。
そう思ったのは、この今どこ地図をみたとき。今この時も、この同じ空から誰かに向けた爆弾が落とされているのだ。誰かにとってかけがえのない命が残酷に引きちぎられる。戦争は無法状態の異常事態。超法規になったとき、それまでのルールは全部ひっくり返る。国民はただ泣いていることしかできない。
だから、平和な時に、平和を考えなければならないんだ。
飛行機は、ロシアの陸地を避け、北海道の西側を抜けて北上。こんなに真っ直ぐ北に向かうなんて知らなかった。窓の下には冬の真っ白な海。そして遠くにオーロラの残像が光った。
二度目のミセスハリー
アイスランドの上を通り越した頃、1カ月前にバンクーバーの上空で英語で見た映画「ミセスハリー」をフランス語と日本語字幕で観た。正しいストーリーを知り「あ、そういうことだったのね」と納得した上空の旅はそろそろ終わりを迎えようとしていた。15時間なんてあっという間。
2019年末以来、3年ぶりのシャルルドゴール空港到着
マスクは個人の好みレベル?
緊張のカウンターを前に、イケメンで優しそうなボックスを選んでこちらへ。
「ボンジュール」と言おうと思ったのに、あ、今は4時だから「ボンソワール」じゃね?と思った私のスケベ心が下手を呼び込み
「ぼんゾワー」(だれがゾワっやねん
失敗は功を奏しイケメンさんは「おけおけ!」って何も聞かず通してくれた。優しい。
嬉しいような残念なフランス初イケメンにフラれた瞬間
スーツケースは目立つに限る
私のスーツケースは、早く出てくるはずだったので、出口のすぐそこで待ち構えていたのですが、気がつくと向うの「出戻りゾーン」に(;^_^A
もう一周廻って戻って来るのを、何事もなかったかのように平気な顔をして待ち、トランクを手に取った。
そして、今回こそ電車でホテルに行こうという気概は、この看板であっさり捨て去られた。
前回の大名旅行で到着3時間後に泥棒に入られた教訓から、今回は安宿へ。それで泥棒がこないという保証はないけど、それでも1泊2万円はするから、ここで「円」の弱さを恨む。(なんとかしてくれ
ホテルに着くと小さなフロントに気のいいおじさんに手続きを進めてもらっているあいだ、
目の前のテレビでは、フランス対チュニジアのサッカーの試合が!
負け寸前のフランスがゴールを決めて、私はひとり「おっしゃー-!!!!!」
結局負けたみたいだけど、私のパフォーマンスはフロントのお兄さんの機嫌を良くしたことだけは確かなようだ。
部屋番号をもらい、部屋へ。
Franceは1階は日本の「2階」なので間違わないようにと思いながら、そこはしっかり間違って、何度もエレベーターを上がったり下りたして、先程のフロントのおじさんに5回くらい「ぼんそわー」と言っては苦笑いされ、10日間お世話になる部屋へ。
ドアを開けると
あー、、、
まぁ、
ま、
そーよねー--
装飾がそぎ落とされた、四角い空間がそこにあった。
前回のホテルの1/3だもんね、お値段
ベッドと、キッチンとバストイレ。
確かに、バスとトイレは別になってるし。
大丈夫、清潔であれば、あとは、住めば都よ、きっと
今夜、なにたべる?
ホテルから出ると、にぎやかなサッカーカフェや、マーケットも100m以内に沢山ありました。気になるのはマーケットの物価。
チーズやバター、いくらになっているかな~
私が買ったのは下の段の「セルドゥメール」
日本で買うと3,000円くらいするんだけど、なに、300円ってww
ワクワクしながら、マーケットを3件ハシゴ
フランスのテレビ
たった半日離れただけで何があったのかわからないのが情報弱者になった現実。本当のことは知らされていないことが多いんだけどね。同性婚を認めないのは違憲だ、という判決がでたのかな。
それで、調べたくなってYahoo!Japanを見てみたら↓
調べてみた「Yahoo!Japan!」↓
先月バンクーバー在住のビジネス大成功日本人女子達と話す機会があったのですが、彼女たちから「日本はどうなっているの?」「どうして日本に住んでいるの?」。そうか、日本の情報って入りにくいのね。
Paris初日の晩御飯
近くのスーパーマーケットを三軒ハシゴして、チーズ3種とトマトを購入。
シャンパンはトランク内に3本持参していたんだけど、やっすーい!というのを見つけて「念のため」もう一本購入しw、地味なホテルの小さなキッチンで乾杯♪
Paris最初の仕事は洗濯
日本で荷物を預けるときにバッグの中に機内持ち込みができない液体ファンデーションがあることに気がつき、トランクに放り込んだのが、たぶん、気圧であふれていました。ストールにべったりOmz。慌てて洗面台でクレンジングオイルをつけて洗い、薄くははなったけど。準備の悪さを反省(してないけど
シャンパン飲みながらの夜。テレビでバゲットが無形文化遺産になったというニュースが何度も流れていました。へぇ~
Paris初日の夜
買ってきたブラータチーズとバゲットとシャンパンを飲みながらメールの確認と、やりかけの仕事をいくつかこなし、この夜は終了。時差は8時間。ベッドに潜っても3時間後に目が覚めて、もう一度寝ることはあっさり諦め、クロワッサンと、もう一度シャンパン。 結局1本飲んで、いつも通り。
洗面台
開けたトランクには、寝間着代わりにできるTシャツが1枚も入っていません。その代わりというのか、サッカー日本代表のウェアが一枚入っていて、そんなにスゴイファンでもないのに、どうしてこれが紛れ込んだのだろう。
最小限と格好つけたのに、「どうしてこれ入れた?」「あれ?どうして入っていない?」の連発の荷物。
さて、明日はどこに行こうか。予定はもちろん真っ白。
つづく。
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