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聡明な女は植物使いが上手い

3月末は私がお世話になっている、ルボワフィトテラピースクールと、代表の森田先生が監修されている、代官山にあるフェムテックに特化したお店、ウームラボ主催のセミナーを受講してきました。

フランスで植物療法を用いた婦人科医の第一人者としてご活躍され、現在も更年期や女性の悩みに寄り添って下さるベランジェール アルナール先生をお招きして、
メディカルコース生対象の先生への質問会と、ヨーロッパでの婦人科領域におけるフィトテラピーの活用についてのセミナーを開催してくださいました。

ヨーロッパでは現在、婦人科における女性の植物療法は全体の90%を占めるとのことです。
日本ではまだまだ遠い数字との森田先生の補足でしたが、先日会場に参加されていた植物療法に関心のある、美しく聡明な女性たちの姿を見る限り、これからその需要は増えていくのでは無いかと確信しています。私やスクールの仲間たちも、森田先生と共にその流れを盛り上げていきたいと思いを強くしました。

アルナール先生が婦人科医としてスタートされた86年当時は、フランスでもそういった統合医療は多くはなく、先生自身も過度なホルモン療法に疑問を感じ、「ピルを使う、使わない?」と言う本を出されたり、一般的な婦人科医療でなく、鍼灸やホメオパシー、漢方の先生方と共に自然療法を取り入れた治療を行なわれ、植物療法においてはフランスでの第一人者として活動されてきました。

森田先生のことは私の妹と仰ったり、来日前に脚をお怪我をされたとのことで、座ったり歩いたりが少し大変そうで、ジェットラグもおありでしょうに、一緒にお仕事されている通訳の方々の体調も常に気遣っておられて、とても暖かな人柄が滲み出ていらっしゃいました。
質問会では初恋の方との37年ぶりの再会からの、日本でのハネムーンのお話をしてくださったり、先生に供されていた苺を聴講者にトスして下さるサプライズもあったり、チャーミングなお人柄が垣間見れて、私もこんなふうに年を重ねられたら素敵だなと思いました。

また、治療においても相手に信頼してもらい、その方を労り、同意が得られれば、触れたりハグをして愛が伝われば、半分は終了したことになると仰っていました。
私もハグとビズをしてもらい、先生のamourをお裾分けして貰いました❤️


愛が溢れ出ています☕️

広島の八千代会副理事長の姜 慧さんと森田先生による日本の介護現場におけるフィトテラピーの活用という題材も大変興味深く、4月7日(日)開催予定の性科学のセミナーも合わせると、700名にも登る会場やオンラインでの受講者の中には多くの医療従事者の方も多く、沢山の方に知ってもらいたい内容でした。

ただアルナール先生もおっしゃっていた事ですが、植物療法は奇跡でも魔法でもありません。例えば乳がんを治療することは出来ないので、きちんと標準医療を受診することも大切です。
植物療法は、薬物治療のサポートをしたり、痛みを和らげたり、ストレスを軽減したりということで、補佐的に併用することはとても有効です。
日本ではまだ詳しいお医者様は少ない様で、どうやって導入すれば良いのかと言う看護師の方の質問もありましたが、今回座長を勤めて下さった東峯婦人クリニックの松峰先生を始め、理解のあるお医者様のご協力や、八千代会での高齢者の方や緩和ケアでの臨床や、エビデンスの積み重ねによってその効果が広く認識されていくのでしょう。
多くのお医者様もおっしゃる様にこれからは予防が大切とのことなので、そのアプローチも植物療法が有効です。


亡くなる1ヶ月前に立派なホールで講演会を開かれました

実は研修で東京に行く前日、私は大切な友人の訃報を彼女のお母様からお聞かせいただきました。
去年の11月にはとっても元気な姿で会うことができたのに、急なお知らせでとてもショックでしたが、彼女が乳がんを宣告されてから、標準治療を拒否して、食べ物や、自然療法で治療すると決意したことに対し、ただそれを応援することに決めた頃から、こういう日が来ることは覚悟していました。
私の母と妹は医療従事者なので、相談したところ、乳がんの手術後の生存率の高さ、お勧めしない、代替療法での生存率はなかり低いこと、放っておいたらどうなるかと恐ろしい説明を受けましたが、それを彼女に伝えたところで、彼女の性格的に受け入れるとは思えなかったし、結局決めるのは本人だから、私はただその思いに寄り添うことにしました。彼女の意思を尊重したかったのです。
自分がもし彼女の立場になった時、可能性は低くても、そちらに賭けたいという思いも共感しました。

お母様も、検査をしていれば、標準医療を受けていれば、もっと長生きできたかもと仰っていましたが、きっとご両親も説得されたのでしょうが、自分でこうと決めたら、そのことに関しての書籍を読んだり、勉強もして、その知識で本人がこのやり方だと自分が納得するという形で療養を進めてこれたのは、彼女にとっても幸せだったのだと思います。
その証拠に、実際表面上はとっても元気になって、いままでにないパワーが漲っている様子も目の当たりにしましたし、性格も随分明るくなったように見えました。
私も彼女が参考にした書籍を読んでみたり、彼女が実践していた雑穀料理の教室に参加して、こういう治療法も有効なのだなと彼女を見て思いました。
結局彼女の直接の死因は癌ではなかったのですが、癌を進行させずに、悪い症状を出さずうまく共存して、彼女に勇気付けられた多くの方が、彼女の元に集って、彼女の話を聞きたい、料理を学びたいと思って貰えたことに対して応えたいという思いで、頑張りすぎてしまったのでしょう。
もともとそんなに体が丈夫では無いようでしたので、湧いてくる力の使い方にまだ慣れていなかったのかもしれません。

12月29日が命日だったそうなのですが、高熱がでて、病院に運ばれたものの、直前まで病室で拵えものをしていたとのことで、本人もまさか亡くなると思ってはいなかった様子だったとお母様も仰っていました。
ギリギリまでお正月にも料理教室を開催するつもりで張り切っている様子がブログにも綴られていましたので、私もまさか連絡がないからと言って亡くなったことは想像がつきませんでしたが、なんとなくその日に、旅行先の高山でふらっと入ってみたお香のお店で、良い香りのする檜のお線香を購入したことはお知らせだったのかと思いました。
近いうちに、彼女の元にお供えに参りたいと思っています。

今回、セミナーとこのできごとを受けて、植物療法の有効な使い方、標準治療の大切さをさらに腑に落とすことができました。
これからもお店に来て下さるお客様を通して、オンラインで繋がれる方を通して、各所に散らばる聡明で美しい仲間と共に、和を広げていきたいと思います🌿

桜もそろそろ全国的に楽しめそうですね🌸
私の好きなツタヤの企業メッセージ「楽しいことに用がある」
尊敬する吉田田タカシさんの「たのしいにいのちがけ」をモットーに春を謳歌したいと思います!
あ、ちなみに当社は3月末に1周年を迎えました*
そのうち当社の起業理念もご紹介したいと思います。

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