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株式会社テノ.ホールディングス 代表取締役社長 池内 比呂子さん

40歳専業主婦からの起業。60歳で100億円企業経営者へ
専業主婦も含めて働く女性を支援したいという視点から保育事業、介護事業などを展開する同社。創業者の池内さんの事業に対する着眼点や発想力が、100億円企業へと導いた。

1)手の温もりにこだわって、女性のライフステージを生涯応援

藤沢:藤沢久美の社長Talk、今日のゲストをご紹介します。今日は東証マザーズ、そして福岡証券取引所Q-Board上場企業です。証券コードは7037、株式会社テノ.ホールディングス代表取締役社長、池内 比呂子さんです。池内さん、よろしくお願いします。

池内:こちらこそ、よろしくお願いいたします。

藤沢:ラジオなので皆さんには見えないんですけど、社名がテノ、片仮名なんですけれども、その後がピリオド? ドット?

池内:ドットです。

藤沢:で、ホールディングス。普通はテノ、中黒、ホールディングスのイメージなんだけど、なぜ中黒じゃなくてピリオドなのかが、ずっと出演をお願いするときから気になっていて、聞いていいですか?

池内:この「テノ」というのは、手のひらの意味でございまして、手のぬくもりまでも提供する会社でありたいというので、このドットにはぬくもりであるとか、愛情であるとか、私たちの熱い思いが込められたドットです。

藤沢:中黒にしなかった理由は何かあるんですか?

池内:そうですね。ドットというのが、私たちの思いがあって。中黒ってなんか薄くないですか? それは私の思い過ごしかもしれないんですけど。

藤沢:なるほど、そういうことなんですか。こだわりなんですね。

池内:そうなんです。だから、ときどき間違えて真ん中にされると、そこだけはクレームを入れます。

藤沢:良かったです、私も何度も確認して、ドットだったと思って。なるほど、手のぬくもり。

池内:そうなんですね。

藤沢:ということで、手のぬくもりということだから、どんなお仕事かというのをちょっとご説明いただけますか?

池内:はい。私の事業は、女性が育児しても家事をしても介護をしても働く社会をつくるというのが基本でやっているんですけど。ただ、事業的には今、待機児童が多いこと、あるいは人手不足で女性の活躍が必要なところで、保育所が大変ニーズがあるということで、うちの事業の9割が実は保育所事業をしていまして。その他にベビーシッター、ハウスサービス、それから一般派遣、紹介、スクール等も、色々多岐にわたって色々な事業をやっている会社です。

藤沢:だから、働く女性を全面的に支援する。

池内:そうですね。女性の生涯をサポートしていきたいというか、結婚して夫婦で働いているんであったら、月1回ぐらいお掃除をアウトソーシングしませんかと。そうこうしているうちに子育てが始まって。ただ、だんだん子育てが終わる頃にキャリアがまたアップして。その中でやはりお掃除のアウトソーシング。で、またそうしていると、今度、親の介護が必要になってきて、そのときにまた介護のサポートということで、女性のライフステージを生涯応援していこうという事業をしたいなという思いでやっております。

2)事業規模の調査からスタート。100年企業を目指すために上場

藤沢:なるほど。大変失礼な言い方かもしれないけれども、そういうこと考えて会社を立ち上げられた女性は、すごくたくさんいらっしゃると思うんですね。だけど、その中で、福岡で立ち上げられて上場までいかれたのは、やっぱり何かが違うんだろうなと思って。何ですかね、大きくするということは、意識されたんですか?

池内:そうですね。にスタートは全くもって私の事業計画でいくと、1999年にスタートしたときに、うちは3億円くらいの事業計画でスタートしたんです。でも、どんどんやっていくと、本当に対価をいただきながらすごく感謝される事業をすごくやっている思いがどんどんあって、仕事にどんどん誇りが出てきて。6年くらい前に、私たちの会社は毎月事業計画を毎年出しているんですね。今年はどういうのを目指そうか。それとも、私たち、生涯どういう会社にしようかというときに、「こんなにいい事業をやっているよね」みたいな思いがあるのと、一方でいつの間にか社員がすごく増えて、その責任も大きくなるよねというときに、自分たちでこの会社、どうしようかというときに、100年企業にしたいねという思いを持ったんですね。それで次の年に、100年企業にするための選択肢として上場しようと。そして、押しも押されもしない会社をつくることで、次の世代にバトンタッチできる会社にしたいなという思いで上場まで走り続けてきていて。まあ、今からなんですけれどね。

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