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1年間ゴッホを学んだ中学時代

私が中学生の時の美術の先生は、とてもユニークな方で、1年間を通じて、ゴッホの一生を学びました。

ゴッホの人生の軌跡を追い、ゴッホの人生の時々の作品を学び、そして、それに関連した絵を描いたり彫刻をしたりするというものでした。

例えば、ゴッホがアルルに移動して、アルルの跳ね橋をモチーフにした美しい青を使った絵を描いた時のことを学んだ際には風景画を描き、また、ゴッホが心を病み耳のない自画像を描いた時は、自画像を石板に彫刻するという授業でした。

おかげでゴッホがとても身近になり、絵画や彫刻をただ作品として見るのではなく、その時の社会やその作者の人生を知ることの面白さも知りました。

芸術作品を見るときには、ついついその技法に注目しがちですが、作者は、そのとき何を思っていたのかという観点で作品を見るということで、芸術だけではなく、世界史や人間学も学ぶことができるかもしれません。

大人になって、子供の頃のことを思い出すと、様々なユニークな先生にいろんなことを教えていただいたなぁと改めて思います。そして、もう一つ思い出すのは、私は先生を絶対的に尊敬していたということ。私が先生を尊敬し続けたのは、親が先生を常に尊敬していたからです。何の疑いも持たずに先生から学ぶ姿勢があったからこそ、いろんな先生に感謝できるのかもしれないと思う今日この頃です。

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