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トビタテ!留学JAPAN

今日は、文科省の官民協働の留学制度「トビタテ!留学JAPAN」の企画委員会でした。

この「トビタテ!留学JAPAN」は、7年くらい前の春に、当時の下村文科大臣とヤング・グローバル・リーダーの仲間たち数名と夕飯をご一緒した時に出てきたアイデアで、下村大臣が、全ての学生たちに短期間でもいいから海外を体験する機会を作りたいが、財源がないとおっしゃったことから始まりました。

国の財源が足りないならば、人材を必要としている企業の力も借りて留学制度を作ろうという話になり、翌日から早速、その制度設計が始まりました。文科省の方々とどういう制度にすればいいのか、どのように企業から寄付を募ればいいのかを連日議論し、約1年をかけて、官民の正式な組織も立ち上がりました。

組織のスタッフは、文科省の方々だけではなく、寄付を出してくださった企業の社員の方、独立して事業をしている方、自治体の方など、様々なメンバーが集まり、数年かけて企業の方々からも100億円を超える寄付が集まりました。

そして、今までの留学制度とは異なり、海外の学校への進学だけではなく、海外の企業へのインターンや、自らテーマを決めて海外でアクションを起こしてくるなど、海外へ行く目的だけでなく、海外での受け入れ先の手配なども全て学生自身が考え、実行することを条件に、企業の人事部の皆さんに、学生たちの応募審査、面接をしていただきました。

さらには、海外へ行く前と帰った後も、ヤング・グローバル・リーダーのメンバーや企業の皆さんとともに、研修を行ったり、これまで霞が関ではできなかった広報手法にも様々に挑戦したり、官民協働によるユニークな留学制度が出来上がりました。

「留学」という言葉を使っているのに、海外の学校に進学していないという指摘もありますが、まず、日本以外を知ることの大切さをトビタテでは大切にしています。

2014年から2018年の間に、5990人の大学生と高校生がこの制度を使って、留学しました。海外に行って会社やNPOなどを起業した学生や世界規模で活動をする学生など、帰ってきた学生たちの成果報告を聞くと、学生たちの無限の可能性に驚きます。

今考えても、奇跡的にできた官民の取り組みですが、こうした官民協働の取り組みを様々な分野で作っていけたら、財源が足りないということで進まない必要な課題にも取り組めるのではないかと思う今日この頃です・・。

よかったら、トビタテのウェブサイトで、学生たちの活動もご覧ください。そして個人寄付も大募集とのことです・・。

*写真は、昨年の事後研修の学生たちとの記念撮影です。

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