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今日は、年金部会でした

今日は、厚生労働省の年金部会でした。テーマは大きく二つありました。

一つは、入管法の改正を機に、年金基金に加入する人の資格の見直しが行われる予定です。これまでの第3号被保険者(一般的に配偶者)に日本に住んでいることという条件がつきます。

これまでは、日本で働いている人の配偶者が日本に住んでいない場合でも、その配偶者は第3号被保険者として年金が支払われる権利がありました。これは健康保険においても同じで、日本に住んでいない配偶者が、病気や出産の時だけ日本に来て、保険を利用して医療行為を受けるという例もあったようで、そうしたことも含めた見直しだそうです。

もう一つは、5年に一度の財政検証が行われるため、その計算に掛かる様々な条件等についての確認でした。財政検証は簡単にバクっと言うと、100年安心の年金の状況にあるかを確認する行為で、現役世代の報酬の約半分くらいは、年金世帯が受け取れるかどうかを、様々な経済状況のケースをもとにシミュレーションするものです。

未来がどうなるかは誰にもわからない中で、こうした財政検証を行うのは、若干無理があるような気もしますし、年金の支払い開始時期を引き上げる議論やマクロ経済スライドという物価に応じて支払う年金額を調整する仕組みなどがこれから導入される中で、こうしたことを計算に含めずに検証をして安心と言えるかどうかの疑問も残りますし・・、GPIFの運用成績が上がったとか損をしたとか新聞で大騒ぎされるけれど、GPIFの運用している資金は、支払う年金のたった1、2年分の年金分しかないし・・、細かな計算も大切だけれども、社会の人口構造で大枠で確認をして、現実的な年金制度の改革に着手してもいいのではないかと思った会議でした。


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