第5話 正しい、間違いではなく、違うだけ
朝からの雨で、今日は寒いくらい。
写真は、ベランダから見える空なのだけれど
娘は空を見て、何もないね。と言った。
私はベランダでよく空を見ている。
何もないかぁ。
人の見方はいろいろだ。
☆☆☆☆☆
私の友達に、とても行動的な人がいる。
彼女は今日、長野に災害ボランティアに行くと言っていた。長野は雨じゃなければいいのだけれど。
彼女と私は、きっと真逆くらい性格が違う。
行動的な彼女と、考えてばかりな私。
ポジティブな彼女とネガティブな私。
私は彼女がうらやましかった。
彼女のようになりたかった。
彼女と自分を比較して、悩むこともあった。
なんて自分はダメなんだろうと。
いつからだろう。比べなくなったのは。
私は彼女にはなれない、と分かった時からだろう。
他人を真似することは出来る。
でも、どれだけがんばっても、その人にはなれない。
自分以外の人生を生きることは出来ないのだ。
彼女の事は、今でもスゴいなぁと思うし
尊敬もしている。
彼女は、たくさんの人の力になれる、そんな人だ。
私は、私の近くにいる人の力になりたい、そう思っている。
どちらが正しくて、どちらが間違っている。ではない。
ただ、違う。
それだけだ。
みんなが彼女のように、スーパーポジティブになったら、それはそれで大変そうだ。
ポジティブ渋滞が起こるだろう。
私のようなネガティブ人間から見たら、ポジティブ渋滞なんて、恐怖でしかない。
想像だけで、引きこもりたくなる。
バランスなんだろうなぁ。
いろんな人が居て、いろんな考えがあって
バランスがとれている。
何かに片寄っているのは、居心地が悪い。
私の中の
ネガティブとポジティブのバランスも
人と過ごす時間と、1人の時間のバランスも
妄想の世界と現実の世界のバランスも
頑張る時と力を抜く時のバランスも
バランスがとれていると心地いい。
雨がやんだ。
遠くの空に光がさしてきた。
雲の流れが早い。
生きている。
幸せだなぁ。
みんなのところに、幸せが届きますように。
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