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新しい時代の銀行業とは?銀行の模索スペース~ドイツ銀行

ベルリン行ってきました。コワーキングスペースをめぐってるって言うと、ベルリンは?って聴かれるので。
ベルリンは?って聴かれても行ったことないんですーって誤魔化してきましたが、去年のサンフランシスコ訪問でコワーキングスペースをもう見るだけ見たのかもしれない。。と思うことがあり
無性にベルリンか、もしくはアジアのどこかを見に行きたくなりました。

で、蒸し暑いのは苦手なのでアジアを避けてベルリンへ。
日が長いけど、暑くなくて(航空券も安くて)最高!という6月に行ったのに、
予想外にベルリンが暑くて暑くてバテました。去年から異常気象のように暑いそうです。そんな中めぐってきたベルリンのコワーキングスペースetc..の記事が続きます。気が向いたら読んでください。

まず、ドイツ銀行の無料コワーキングスペース"Quartier Zukunft"。

数々の無料コワーキングスペースが、ここ3-4年で世界中で出てきてます。私が最初に訪問した無料コワーキングは、ニューヨークのSOHOにある、アマゾンのAWS Loft。AWSの使い方をレクチャーする、利用を広めるという意図でスペースを無料開放しているのですが、個人情報を登録すれば誰でも利用できるので、言わばややホームレスのおじさんもスマホを充電しにきてたりして、めちゃ混んでいてカオスでした。
あとはスタートアップやインキュベーション目的の、グーグルキャンパスとか、パリのnumaとか。だいたい有名な無料コワーキングスペースは、混むのでカオス。

↑こちらはパリのnuma

銀行の無料コワーキングスペースでいうと、アメリカのロサンゼルスやサンフランシスコにあるCapital Oneや、日本でも三井住友銀行のhoops linkがありますね。Fintech限定で利用選考があるけど、ロンドンのBarclaysのRiseとか。

何故、銀行がコワーキングスペースを開くのか。

それは、ドイツ銀行のスペースの受付の方の一言に集約されると思います。
「みんな銀行窓口に来る必要なくなったでしょ?銀行も、小さい支店がいらないから、支店何個か分のスペースを統合して、こういう場所にしてるのよ。新しい銀行ビジネスの在り方を模索する場所としてもね」

現代の銀行の存在意義って何でしょう。
個人や法人のアカウントを作って、お金のやり取りを管理するだけなら
他のアプリやシステムでも対応できます。キャッシュレスになったらなおさら、現金を引き出す必要はなく、カードや端末でやり取り&お金らしき数値は管理される。

預金してもそんなに金利がつかないから、銀行での貯金メリットは薄い。
集めたお金を元に銀行が融資する機能があっても、最近はクラウドファンディングなど、投資したいひととつながる仕組みもあるし、銀行でお金を借りる必要性も薄くなってきます。

これから銀行がどうすべきかは、
いい融資先や投資先を見つけるだけでは、付け焼刃でまわりません。
根本の、お金の流れについて、どういうビジネスを形成すべきかを考えなくてはなりません。

それを、"Banking"をリデザインする、として、新しい銀行の在り方を考えるためのスペースが、ドイツ銀行が開いたこちらでした。
(私が訪問したときは、ちょうど中国人の団体が案内付きで来ていて、他国の高い関心も伺えました。)

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