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壬生米秋「残る会社、消える会社は財務で決まる」

出版社勤務時代、当時の担当雑誌に記事を書いてもらったり、本を出版していただいた方が本を出しました。僕は記事内容に関して僅かなアイディアを提供しただけですが、嬉しいですね。

発行したばかりですが、ジュンク堂さんでも紀伊國屋さんの通販サイトでも上位の売れ筋となっており、増刷もシリーズ化も、ほぼ決まったようですし、出版不況の中でこれは奇跡ですね。

この本は税理士&会計士&企業コンサルである著者の長い経験から事例を挙げて「キャッシュフロー経営」を解説しています。

キャッシュフロー経営とは、「キャッシュ(現金)」を重視した経営のことです。フローは流れのことです。つまり企業における現金の流れを重視した経営手法のことを言います。手元にある運転資金確保を重視し、いかにキャッシュを増やすかが重視されます。お金がなければ会社は倒産するしかないのです。

大企業には内部留保という「万が一の際に使えるお金」が用意されています。ですからそう簡単に倒産することはないのです。しかし、一方では今回のコロナ禍によって、たくさんの中小企業が倒産しています。

中小企業では株主への配当金もありませんから、純利益が内部留保として使えると思いますが、大企業とは違って規模は小さいでしょうし、焼け石に水ということも多いのではないでしょうか。僕は経営・財務に詳しくはないので、今度、著者に会った際に聞いてみます。

同じような本では、業績の良い企業に取材してまとめていくモノが多いのですが、本書は著者の独特な世界観があります。税理士・会計士・企業コンサルである著者が、企業顧問として世界中をかけまわった経験や顧客の事例を挙げてキャッシュフロー経営について解説しています。

中小企業で重要なのは「資金繰り」ですが、そのためにはキャッシュフロー経営で現金の動きをしっかりと見ておく必要があります。そのために役立つ本だと思うので、書店で見かけたら手に取ってみて下さい。


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