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あをによし 大和の田んぼに 浮かぶ雲  奈良歩き

曇り空の日曜日、ホームセンターで欲しいものがあり最寄を調べたら、徒歩30分ぐらいのところに一軒あり。
車も自転車も持たないので、いつものごとく徒歩。
バックパックとショッピングバックでいつもウロウロです。

ホームセンターの位置は、藤原京の端の方のよう。
国道169を途中で適当な道を東に向かいました。
適当に路地を曲がったら、行き止まりというか住宅地をぐるっと回って、同じ場所に出てきた(笑)
なのでなるべく先が見える道を西へ。

田畑の中に家があるという景色を左右に歩くと、川に出ました。
飛鳥川かな。

カッパが棲んでいそうな。。。

あまりキレイじゃないなぁ〜と見ていたら、
出していた頭をボチャっと潜って、川の中に消えていった生き物が。。。
カッパ!?
亀にしてはあまりに素早い動き、しかももっと長めのフォルム。
カッパや!
きっと。
出そうな雰囲気でしたもの。
さすが奈良!?(笑)

橋を渡り、反対側の川沿いを歩いていると、ふと目に止まったお庭?
紫陽花が見事に咲いている、そこは神社の境内でした。
『鷺栖神社』
それはそれはキレイに整えてある境内で、せっかくなのでお参りさせて頂くことに。



本殿

隅から隅までキレイに手入れされています。


はじめましてのガラガラさせていただきました


なにからなにまで整っていました


鹿ちゃん


鷺栖神社
安産の守護神  右殿 天兒屋根命  
御祭神     中殿 誉田別命
        左殿 天照皇太神

當社は、里人鷺栖八幡と稱し、『延喜式神名帳』に「鷺栖神社靭」とあり、『古事記垂仁天皇記』に、鷺栖池の記事と『続日本書紀』所引「氏族略記」には鷺栖坂の記事も『玉林抄』に「按するに鷺栖の地名今四分村に在り」と云い、又、池坂も神社の附近にありました。
 又、右御祭神をもって大和三山の中心地に創立されたので在りますが、その年代は、詳かではありません。しかし延喜式内社として古くから、広く知られている事から考えてみると、たしかに千數百年以前の創立にかゝるものと思われ、まさに藤原京以前の當社であることは、うたがい得ぬ事實であります。
『古事記』によれば、垂仁天皇の皇子たる本牟智和気皇子が出雲大社に御参拝の折、ここにおたちよりになり御祈願あらせられたことになっております。

鷺栖神社由緒略記より

古い神社であることがわかります。


鳥居の下にある石、なんというのでしょう?


神社の門を出て、川沿いの道から畝傍山が見えます。

畝傍山


清々しい気持ちで神社を後に、そう、ホームセンターへ行くのです。
位置的にはこの裏側付近。
建物は見えるのですが、川沿いの道からは私有地しかなく、ぐるっと回るしかないようでした。
無事、欲しいものも手に入り帰路へ。
しかし同じ道じゃつまらないので。。。と行った道が思いのほか大廻りに。


藤原京朱雀大路跡から見る耳成山



田んぼの中を通る道から遠くうっすらと見えるのが
三輪山



藤原京朱雀大路跡を通り、香具山の手前を飛鳥川沿いに明日香に入り
さすがに疲れたので、甘樫丘の休憩所でひと休み。
「やっぱり自転車買おうかなぁ。。」とひとりぶつぶつ(笑)

いつもの道を帰りました。


田植え真っ盛りの季節です



隅っこによく見かける、余り?の苗


ということでホームセンターまでちょっと買い物、のつもりが何やらガッツリ歴史さんぽになってしまいました。
そもそも大和で歩き出したら、どうなっても歴史さんぽになってしまうことが、ここに住んで実感。
なので、ちょっと近所まで、でもしっかりカメラを持って出かける習慣がつきました。
忘れた時に限って「あーーカメラがあれば!」と後悔したのでね。

そして、季節の移り変わりを田畑の様子の変化でもわかります。
特に田んぼの景色は、今から収穫期まで見事!

ほどよい曇り空、それでも歩けば汗が出る、
暑い夏はもうすぐそこです。


いただいたサポートは古道活動に使わせていただき、歩いた記録をお伝えしたいと思っております。よろしければよろしくお願いいたします。