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徒然雲 上ガル東入ル老モ若キモ 京都番外編

先日の清水寺、六波羅蜜寺への西国巡礼で訪れた京都の続き。

六波羅蜜寺の参詣後はアーチェリー部に行くつもりで来た。
京都駅まで歩こうと思い、通りに出ると
すぐの通りが”松原通”
ならば、久々にあのお店に寄って行こう・・・
ちょうど1時も過ぎているので空いてきているかな。

鴨川を越え、烏丸通りを渡り、繊維や染織などの老舗が多い界隈にある
お鮨屋さん。


糸は糸屋で
扇子は扇子屋で




昔ながらのお鮨屋さんで、なんてことない佇まい(笑)
1階がカウンターで、2階にお座敷がある。

鮨は鮨屋で

ここに行くようになったのは数年前からかな。
おそらく何かのSNS情報(安くて美味しいという)で行ってみたと思う。

大将ともう一人の男性と二人で切り盛りしている。
私も見たという情報で一時期はかなり混雑したとのこと。
私が行くようになった頃は、コロナが落ち着く前だったので
そんなに混んでいることはなかった。
時間も1時、2時頃が多いのでたいがい入り口近い端の席で
ゆっくりできた。
そしてその席で大将としょうもない話をあれこれする。

なんかおかしな大将ね。
女の子大好き。下ネタ大好き。
若い女の子がいなければ、おばさんともよく話してくれる(笑)
下ネタを恥ずかしがる歳でも柄でもないので楽しく付き合うし。
少し前に行った時は、何やら買い込んだ(訳ありで)骨董品やらを
色々見せてくれたり・・・
意外と?!絵画に詳しい。

久々に訪れると、2時前でもカウンターはほぼ埋まっていたが
いつもの端席は空いていた。
隣はよく見る常連さん。
その隣に若い女の子が二人。
大将、絶好調にご機嫌〜。

席に着くと、何やらいろいろ変化が目につく。
英語のメニューがベタベタ貼られて・・・
確かにその時も二組の外国人客がいた。


雲「大将、何この英語のベタベタ?」
大「夜はほとんど外国人ばっかりなの」

そして話は外国人女性の夏の服装に。
そう、日本人的には海外の女性の夏服はかなり大胆かつ刺激的?!
それが大将には嬉しくてしょうがない(笑)
その先の話はピーが入ることもあり書けないが・・・

70過ぎていらっしゃるが、まあツヤツヤ元気なのは
”女の子が大好きだからだ” と隣の常連さんと納得。

若い二人連れの女の子が帰って、しばらくは大人3人で
新しくなったカウンターと寿司台の木の話など少々まともな会話を。
が、また女の子が二人来店。
大将の目がキラッ!!
「大将、今日はいい日だ!」とワタシと常連さんは言いながら
大人は退散。

ヘラヘラした大将だが、ここ京都で何十年もお店を続けているのは
やはりそれなりに強かものだとお見受け。

また行きますわ。


そして、京都駅近くまで歩きアーチェリー部へ。

その日は学生さんが3人来店中。

「盗撮!」
と怒られた


矢の調整に来ていた。

ワタシといえば、西国巡礼に鮨屋トークにエネルギー消耗し
またここでおしゃべりで終わるような・・・

いや、今日はちゃんと打つ。

重い腰を上げて、弓の組み立てを始めた。
久々でえらい時間がかかり、
学生さんの一人がたまにチラっと心配そうに見てるのが視界に入る。

やっと組み立て完了し、3ヶ月ぶりぐらいに的打ち。

やっぱり好きだわ・・・
無になるのです。
何にも考えず、的だけに目も心も集中。
雑念だらけのワタシが、心を無にして精神集中できる数少ない方法かも。
未だ写経中はあれこれ頭に浮かびながら字を追ってるし・・・


でもすぐ終了、疲れた(笑)

クマ「えーっ、もう終わり?」
雲「はい、終了!」

さっき組み立てた弓を、また分解。

学生さん二人は帰って、残った一人とおしゃべり。
先程、組み立てに手こずっていた私を気にしてくれていた彼でした。
彼は香川県出身で、現在一期生。
大学からアーチェリーを始たそうだが、きれいな射形だった。
お彼岸に地元のお祭りのために帰省してたと。
お祭りで獅子を担ぐのだか被るのだが、高齢化でそれがかなり負担になり
若者も少なくみんな他所に出てしまっている、よくある地方の問題。
なので彼はその獅子のために帰ってきた。
それを話す彼の表情はとても優しく、とても真っ直ぐな心を持っている印象。
ニコニコ笑顔も優しい。

こちらも嬉しい優しい気分に。
優しい彼の獅子の姿見てみたい、さぞかし優しい獅子・・(笑)


そんなこんなの、京都あるきという感じではないが
老いも若きもみんながんばってる。
中年の女もがんばろう。





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